はじめに
以前、某ショップで実物を触ってしまってから、
ずっと欲しかった「カーボンハンドル」がありました。
エアロ形状を意識した変わったフォルムと、
どこか武骨なのに、よく見るととても繊細…。
大胆に形容するなら「エロい」というのが一番似合う。
たまらんハンドルだ。
しかし、私は既にカーボンハンドルを使っている身。
いくらエロい魅力的なハンドルが言い寄ってきても、
私には家庭がある。
今のハンドルに大きな不満はないのであります。
どう考えても「必要性があるモノではない」ので、
買い替えるタイミングも訪れるはずもなく、
いたずらに時は過ぎるのでした。
それからしばらくして。
私の前に、1人の男が現れました。
「あ、こないだハンドルを換えたんですよ~♪」
さわやかにそう言った男の手元を見ると・・・
それは、まさかの「あの憧れのハンドル」だったのです。
なんたること。
その男(以下、ロゼさん)にハンドルを触らせてもらい、
やはりこれはいつか買うべきものだと誓ったあの日。
私は悶々としていました。
ハンドルが欲しいだけの日々は過ぎ、
もう半年近くも経っていました。
夜毎に通販サイトを確認して、
商品をカートに入れるだけ入れて、
注文ボタンを押すこともなく、
ブラウザをただそっと閉じる日課。
このままではいつまでも買えない・・・。
しかし事態は好転するのです。
日課の「ハンドルのカート入れ」をしているとき、
なにか画面に違和感を覚えたので、
再度、よくよく見てみると・・・
ハンドルがセール価格になっとる!!
しかしいくらセールになってるからって、
ボーナスでも入らない限り、
そう簡単に買えるワケが・・・
あ!来月にボーナス入るがな!!
時来たり。
攻めるなら今しかあるまい。
こうなれば後は理性を振り払って、
ポチリストとしての実力を発揮するのみです。
煩悩と私。
そして気がつけば手元に、
新しいハンドルが届いていました。
ようこそ、カーボンハンドル!
さよなら、寸志なるボーナスよ!
カーボンハンドル「Vision Metron 4D」!
国内販売価格では手が出せないので、
今回もガイツーで入手しました。
Bike24さん、どうもでした。
デデーン。
妖艶なり。
購入したのはコチラ。
VisionのMetronシリーズのハンドル
「Vision Metron 4D Compact Handlebar」
ブラックとレッドの2色展開ですが、
フレームに合わせたレッドを、
サイズは400mmのものを購入しました。
仕様について
カタログ重量は約240g。(420mサイズ)
ドロップとリーチは125mm/80mm。
前に使ってたFSAと同じコンパクト。
ドロップは浅めで握りやすく、
普通の丸ハンで「下ハンが握りにい」と
感じている人にはオススメなのです。
カーボンハンドルとしては、
重さは特に軽い部類ではないですが、
その"形状"はなかなか独特な形をしています。
ハンドルの中心部(ステム固定部)から、
「10°前にベンドしている」ので、
普通のハンドルよりブラケットが前に出ます。
そして「ドロップ部分は5mm外に出ている」ので、
下ハン部分は、ブラケットの部分より広く、
持ち替えやすく、握りやすいのが特徴ですね。
ちなみにサイズ表記は、
ブラケット部分の中心から中心(C-C)サイズ。
例えば420mmサイズだと、
下ハンのC-C部分は430mmになります。
ちなみに。
最近、ポジションを見直している中で、
ステムを伸ばそうと考えていたんですが、
このハンドルへ変えると、
自然に「ブラケットが前に出る」ので、
ステムの購入をやめて、こちらへ投資した。
というような理由もあったりします。
その他の特徴
「Di2ワイヤー内蔵にも対応」。
ワイヤーを中通しできるようになっています。
ワイヤーが露出しないのは見栄えも、
握り心地も変わってきますね。
ブラケットの手前の部分がえぐれてまして、
これが非常に手を置きやすいのです。
またドロップ部分の側面も、
一部分、スパっと平たくなっています。
これも手にフィットする感じがあって、
なかなか考えられているのです。
早速、取り付けてみました
というわけで、
早速自転車の取り付けてみることにしました。
ケーブルの中通し作業は少し煩わしかったですが、
通してみると、見た目もスッキリして良いですね。
上の部分がエアロ形状で楕円になっており、
ケーブルも中通しになっているため、
とても握りやすいです。
形状の都合で、
アウトフロントマウントを着けられるのが、
ステムの両側だけになるのは要注意。
バーテープを巻いてみました。
本当は黒いやつを巻きたかったのに、
白しかなかったので、しゃあなしのチョイス。
使ってみた感想
先日走った時に感じたことを書いてみます。
快適性が増した!
感想はこれに尽きます。
前もカーボンハンドルだったので、
振動吸収性などの変化は乏しかったですが、
ポジションが変わったことの恩恵と、
「手を置きやすいポジションが増えた」というのは、
予想通りの収穫でした。
以前からよく手を置いていた、
ブラケット手前のフラットな部分は、
特に快適な場所になりました。
前のハンドルに比べて、
10°前に曲がっている形状も、
また下ハン部分が10mm狭まっているのも、
違和感はなく終始快適に走れました。
下ハンも握りやすかったし、
ハンドル上部の楕円もええ感じで、
かなりええ感じでございました。
200km越えのロングライドとかで、
もっとその効果を発揮できそうな気がします。
そんなに走ること滅多にないけど・・・
悩んで買った甲斐があったなぁ…
(バカみたいに高かったけどw)
おわりに
悩んだ挙句に手にしたハンドルは、
まさに求めていた至極のハンドルだった…
ということで、
今回は締めくくりたいと思います・・・
ぼくの体は柔軟性に乏しくて、
「下ハンを持つのが苦しい」という理由で、
以前にハンドルを換えたことがありますが、
それで「乗り心地が劇的に変化した!」という、
ウソのようでホントだけど、少し大げさにした話があります。
ハンドル形状に無関心な人もいますが、
乗り心地に多少の不満があったりする人は、
是非、ショップでニギニギしてみるか、
一緒に走ってる人のハンドルを試させてもらうのも
おもしろいかなと思います。
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