はじめに
事のはじまりは今年の4月でした。
絶景と名高い四国の「UFOライン」を、
自転車で走るイベントがありました。
その名も「UFOラインアタックVOL.3」。
幾人かで参戦予定だったのですが、
まさかの「季節外れの寒波」により、
大会は前日に急遽中止。
せっかく集まったメンバーなので、
イベントの代わりに丹後半島へ走りに行ったら、
局地的な雨に遭い、ずぶ濡れになるという、
最高の思い出ができました。
UFOライン。
私は以前に一度走ったことがあるのですが、
あいにくの曇天だったこともあり、
もう一度、晴れたときにリベンジしたい!
不毛なしつこさが実りまして、
今回はそのリベンジの機会に恵まれました。
再び「UFOラインライド」を敢行!
今回も車載マスターKAZUさんに甘えて、
大阪から弾丸日帰りプラン!!
(いつもありがとうございます!)
ちなみにメンバーはこんな感じ。
そう、今回は大所帯なのだ!
- KAZUさん(親玉)
- DARUMA(Groove in Lifeの人)
- あかのすけさん(マウントクラッシャー)
- ぺもぺもさん(年中パン祭り)
- あまえびさん(巻き込まれ自転車乗りブルベ派)
- kaboさん(スパイス王子)
という個性的な面々で、
楽しく走ってまいりました!!
大阪から四国へ!
各地で志を持った男たちが旗を揚げる。
UFOラインへ向かう熱き男たちの台頭だ。
日付の移り変わりと共に集まり始める同志たち。
午前1時。
ぺもぺもさんとあかのすけさんが、
KAZUさんの元に集う。
そして3人を載せた車は走り出す。
kaboさん、あまえびさんを順に載せ、
草木も眠る丑三つ時(午前2時)、
なぜか私がシンガリとなりまして、
ようやく全員がここに集結しました。
朝2時だよ、全員集合!
6人6台。
まるで自転車撤去作業中のようだ。
というわけで、
早速四国を目指して出発!
車は西へ西へとひた走りまして、
四国へと架かる瀬戸大橋を渡ります。
途中、ちょうど橋の真ん中辺りにある、
与島PAで休憩をしました。
夜の瀬戸大橋は素敵でした。
四国へ上陸したら、
やることは一つでございます。
「うどんを喰らう」
丸亀にある「うどん一屋」へ。
6時オープンと同時に入店でございます。
肉ときつね。
健全な朝ごはんがここにある。
どーん!
天気予報は「終日晴れ/降水確率10%」。
しかし、この時すでに雨が降っておりました。
今日は大丈夫なんだろうか・・・
いざ、「瓶ヶ森林道」へ!!
さて、車は引き続き走りまして、
思い出深い”新寒風山トンネル”を越え、
「道の駅木の香」へ到着。
ここをデポ地とする!
なんかすごいところへ来たなぁ。
準備を済ませて、いざスタート!!
めざすは瓶ヶ森林道だ!
寒風山トンネルの手前から、
いよいよ登坂区間のスタートでございます。
細い道を進んでいきます。
ちょっと道がウェットなのが気になる。
サコッシュを背負うのはKazuさん。
ここにはクリームパンが入っているらしい。
道の駅で既に標高600m以上あるので、
今回の最大標高差は1,000mほどあります。
「牛乳おいしいジャージ」はお馴染みのあまえび氏。
牛乳が好きなアピールかと思いきや、
半年くらい牛乳を飲んでないモグリでした。
実は彼の愛車は入院中のため、
乗っている自転車はKazuさんからの借り物。
レンタサイクルでUFOラインを走る。
ちなみに前輪だけは彼のZONDAだ。
枯れた枝葉が散乱する林道を、
一行はひたすらジワジワと登りつづけました。
知らぬ間に標高も1,000mを越え、
見晴らしの良い場所に出ると、
周りの山の稜線が見えてきました。
すこぶる曇っております!
この辺りから景色は雲の中へ。
晴れ予報もむなしく霧雨になってきました。
ようやく瓶ヶ森林道の入り口へ。
以前うどんを頂いた「寒風茶屋」は、
まだ開店時間前なのか、閉まってました。
こちらは旧寒風山トンネル。
通ったことのない道なので興味あるなぁ。
雨脚が強まってきたので、
少し休憩所で雨宿りをしました。
ここから見える景色も素敵。
でも依然と雲は厚いなぁ。不安だ。
少しすると雨も弱まってきました。
最新の天気予報を見ても晴れは変わらず。
きっとこのまま天気は好転するはず!
瓶ヶ森林道を走る!!
いよいよUFOラインへ突入だー!
霧雨の中、ゲートを越えて進みます。
少し走るとええ感じの滝があったので、
早速、止まって記念写真。
こんな感じで、各所に止まりながら、
ゆっくりと先を目指します。
少し経つと雨は止んでくれました。
ずっとこんな感じの道なのですが、
この日は意外と交通量が多くて、
車の往来には要注意でした。
たまに木々の合間から景色が見えます。
さっきよりも確実に空は明るい。
これより先の絶景に期待しながら、
まだまだ続く道を、ひたすら登って行きます。
「岩をくりぬいただけ!」に見える隧道。
とても存在感のあるトンネルでした。
続きましてはタイニーなトンネル。
この道、意外とトンネルが多いんです。
いくつかトンネルを越えて行くと、
気が付けば木々の色も変わっていました。
標高が上がって行くから…というよりも、
トンネルを越える度に季節が進むような、
そんな不思議な感覚がありました。
また雲が出てきてしまったけど、
それでこそ味わえる秘境感もあるはず。
さすがにずっと登りはツライなぁと思ってたら、
kaboさんが「ずっと登っていたいですね~!」と、
爽やかに言うもんだから、変な顔面をしてしまった。
そのまましばらく走っていると、
再びトンネルが現れました。
これがUFOラインの”あの景色”に出る、
最後のトンネルだった気がする。
横を見ると水の通り道が怖すぎたので、
思わず写真に収めてしまった。
なんだこれ。
さて、ここからが絶景区間のはじまりだ!
UFOラインを堪能する!!
先ほどのトンネルを越えて、
しばらく進むと、”あの景色”が待っていました。
ドーン!
ついに来ました「UFOライン」!
あいにくの曇天ではありますが、
それでも解放感のある景色は最高だ!
おおおお!
実はこの写真を撮っている一般道から、
登山道に入れる場所があるのです。
前回はそれを知らずスルーしてしまったんですが、
そこを少し登ってから見る景色が最高らしい!
というわけで、
ビンディングのまま道を上がって行きました。
そして景色を見てみると・・・
すげー!
欲張ってもう少し高い所へ行き、
そこから景色を見渡すと評判通りの眺め。
今しがた走ってきた道が見えますね。
紅葉のはじまりを感じる、
鮮やかな暖色と緑のコントラスト。
いやー、来て良かった。
あいにく厚い雲がかかってますが、
それでも来て良かった。
こんなすごいの見れないもの・・・
瓶ヶ森林道には補給場所が全然ないため、
ここで持ってきていた食料にて補給休憩。
休んでる間にさらに雲が覆ってしまって、
先へ続く道も見えなくなってしまいました。
あまり天気が良くない中でも、
タイミングは良かったのかもしれないですね。
重い腰を上げて出発してみましたが、
もうこんな感じで真っ白なのでした。
めちゃくちゃ良い景色なんですが、
良心的な喫茶店のモーニングのトースト並みに、
雲が分厚い。(意味わからん。
しかしその雲の合間から見える景色たるや、
絶景そのものであります。
先を急いでいるはずの、
僕らの足止めをするには十分すぎる景色でした。
素敵すぎるやろ。
ボキャブラリーを絞り出してみた結果、
「すごい道や」という感想に至りました。
筆舌に尽くしがたい。
以前に走った時は、もっと雲に覆われていて、
この辺りは全然景色が見えなかったのです。
こんなにもすごい景色が広がっていたとは…
まったく期待もしていなかったので、
驚きもひとしおでした。
そのうち青い空も見えてきました。
なんという贅沢な道のりなんや・・・
そして極めつけにこの眺め。
UFOライン、あの景色だけかと思ってたら、
他にもたくさん見どころがあったんやなぁ。
初秋の「瓶ヶ森林道」、
最高に満喫できました!!
長沢への猛烈ダウンヒル!?
この絶景区間を過ぎると、
再び見通しの悪い林道区間に。
ひたすら登ってきた道も、
ピークの1,690mを越えてしまうと、
ようやくの下り区間へ。
結構スピードに乗る下りなんですが、
路面はウェットで石や枝も多く、
対向車、バイクもやってくるので、
緊張しながらのダウンヒル。
途中でインを突いて曲がってきたバイクが居て、
さすがにビックリしました・・・
R40と「石鎚スカイライン」との分岐に到着。
石鎚スカイライン方面はこっち。
補給が必要な場合はこっちへ走ると、
「白石ロッジ」がありますね。
今回はみんな大丈夫ということだったので、
無用な寄り道はせず、
そのままR40・長沢方面へ下りました。
デポ地の道の駅まではあと37km!
颯爽と道を下り始めますが、
道がウェットというか、もうリバー。
枯れた枝葉や石ころが散乱しまくる上に、
水がバシャーってなってるような道を、
ひたすら下りまくるダウンヒル。
ボントゥビーワイルド。
クネクネと曲がる林道を、
少し腰を浮かせてひたすら下る。
そこには緊張感しかありません。
そして後ろを走るKazuさんがパンク。
そりゃパンクもしますよね・・・
結果的にこのパンク修理の時間が、
ほどよい休憩時間になったのでした(失敬
いや、ほんとに怖い下りだったんだよ・・・
自転車はドロドロ。
林道の雰囲気は最高。
MTBで登ってくる人にすれ違いましたが、
確かにここは下るより登るほうが楽しそう。
パンク修理をした場所のカーブも最高。
たまらん。
再び走り出して、
少し行くと橋が出てきました。
そこから眺める川が美しい。
先ほどの瓶ヶ森に源流がある吉野川。
この透き通った青さはなんだ。
夏に、夏に、ドボンしたい!!!!
ちょうど横に標識があって、標高は757m。
随分と下ってきた感じでしたが、
まだまだ高い所に居るんですね。
引き続き林道を走りました。
ずっと川沿いを走るのですが、
チラチラと見える川面がきれいでした。
途中、ええ感じの橋があったので、
全員集合の記念写真。
なんという素晴らしい場所なんだろう。
道なりに進むと「長沢ダム」へ出てきます。
ここからしばらくは湖沿いの道です。
ダムを越えると長沢の集落へ。
そのままR194へ合流しますが、
なぜか写真が一枚もなーい。
牛乳遅配事件とかKAZUさんのご乱心とか、
ぺもぺもさんの早すぎるアタックとか、
全く強度が足りてないあかのすけさんとか、
この区間もいろいろとあったのですが、
走るのに夢中でございました・・・
ラストスパートしてみたものの、
kaboさんとあかのすけさんにさされて、
無事に本日のライドは終了。
デポ地の「道の駅木の香」へ帰還!
この道の駅は、温泉施設があるので、
すぐさま温泉で疲れを癒やして帰れるという
素晴らしい温泉付きプランが実現。
最高の流れだ!
弾丸なので、名残惜しさを感じつつも、
すぐに帰阪せねばなりません。
帰りも与島へ寄って瀬戸大橋を堪能。
夕暮れの瀬戸内海。
なんだか一日の出来事とは思えないほど、
いろんな景色を見ることができました。
たった70kmの道のりでしたが、
密度が高すぎの充実ライドになりました!
みなさん、ありがとうございました!
また一緒に走りましょう!
おわりに
念願のUFOライン再訪ライドでしたが、
快晴を期待して行ったワリには、
雨は降るし重々しい曇天で残念・・・
天気予報どないなっとんねん。
でもその隙間に見える景色は、
「来て良かったー!」と思うには充分の絶景でした。
特にUFOラインのあの場所過ぎてからは、
しばらく絶景が続く、まさにご褒美区間で、
あの景色を走れただけでも、
価値はあったなぁと大満足でした。
車移動の時間が長いと、
意外と車内の会話なんかが印象深かったりして。
11月あまえびおにく会開催!?、
来年の北海道計画、大阪カレー屋談義、
その他もろもろの雑談・・・
いやぁ、楽しかったですね~
同志の皆様、ありがとうございました!
そしてKAZUさんには何から何までお任せしてしまい、
もう本当に多謝,Wind&Fireです。
ありがとうございました。
みなさままたどこかで走りましょう。
それでは!
今回の軌跡
距離:69.84 km
タイム:3:40:55
平均速度:19.0 kph
高度上昇:1,362 m
はじめまして大阪のおばさんこと「りょうちゃん」←みんなにそう呼ばれてます。
いつか行ってみたいUFOライン今回友達のお誘いで10月12日弾丸で行くことが出来そうです。
なので同じタイミングのブログ読ませてもらいました。
紅葉も見られて雲間からの絶景にワクワクしました。
山なので色んなことに気をつけないと行けないですね。例えば雨具、服装、降りが危ないなどなど服装一つにしても悩みます。
いいアドバイスいただければ幸いです
どうも、はじめまして!
UFOライン良いですね~。
晴れていたら絶景間違いなしですよー!
服装はその時の気温・天気によりますので、
事前に予報を見ておいたほうが良いですね。
https://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kad.html?code=38150005&type=15&ba=sk
途中に補給できる場所も少ないので、
補給食は持っておいたほうが良いと思います。
後は下りは慎重に・・・というくらいでしょうか。