はじめに
遡ること10年前。
義母の出身地である奄美諸島「徳之島」に訪れる機会があり、その際にロードバイクで島を一周したのでした。
それはもうめちゃくちゃ刺激的な体験でした。
「またいつか走るんだ・・・!」
そんな野望を胸に生きてきましたが、ちょうど10年後にそのチャンスが訪れたのでした!
飛行機輪行で行く
前回は自転車を事前に発送しましたが、今回は飛行機輪行で持って行きました。送るとお金もかかるし・・・。
FACTORで飛行機輪行するのは怖いので、こういうときのために買ったような2号機LYNSKEYを準備。
いつものオーストリッチ OS-500を使って飛行機で運んだのでした。
徳之島までの直行便はないので大阪から鹿児島経由。鹿児島から徳之島は飛行機のサイズも小さいので不安でしたが、何事もなく運んでもらえました。
時計回りにスタート!
朝8時半ごろにスタート。
見てほしい。ボトルを忘れた我が勇姿を・・・。
さとうきび畑の中をスタート。
島で一番栄えている亀津の街を通り過ぎて南下。
早くもきれいな海岸線にテンションあがります。
闘牛神社。
伊仙町に入り、面縄港へ。
運が良いとウミガメも見られるらしいということで、ジーっと海を見てみるも発見できず。このあたり、どこにでもいる小さい魚はいた。
自転車が水陸両用なら良いのに…と何度も感じました。
大きなガジュマルの木。
コンビニ休憩を挟み、少し海岸線に寄り道。
途中にさとうきびの加工工場がありました。「キビと共に生きる」。
瀬田海海浜公園へ。
あまり観光地化されていない島ということもあり、このクソきれいな海水浴場にもほとんど人がいないという・・・
もう自転車ほったらかして泳ぎたい・・・
再び島の周回道路を走って、途中の鹿浦漁港のほうへ降りていきました。
なんかめちゃくちゃ素敵な道の予感!
上に架かる橋が周回道路。
漁港は釣りのメッカらしく、たくさんの釣り人がいました。
海岸線の道を行くと、これまた素敵な景色が!
めっちゃきれい。
車の往来もなく、貸し切りの海岸線でした。
そして名所「犬田布岬」へ。
やっぱりすごい景色だ。曇っているのがちょっと惜しい。
壮大やん。
ここでも運が良ければ泳ぐウミガメが見られるらしい。実際に時間差で訪れていた義母は2頭見られたらしいけど、この時は見つけられなかった。
戦艦大和の慰霊塔。
本当は近くまで歩いて行きたいところなんですが、めちゃくちゃ暑くてもうダメだった・・・
まだ30kmくらいしか走っていませんが、早くも暑さにヤラれつつありました。
この先、本当に進めるのか不安だ・・・
灼熱のライド
再び先に進みはじめました。
天城町に入り、天城大橋へ。
水平がめちゃくちゃな写真ですが、それより気になるのはこのボヤけた写り。全身汗だくでレンズもびっちょりになってしまって、拭うこともできずにこんな感じに・・・
さっき鹿浦港のあたりで橋を使わずに走った海岸線が大当たりだったので、この天城大橋も迂回して下の道を行ってみることにしました。
しかしこちらは下って登るだけの苦行区間だった・・・。
景色が開けたところで、先ほどの犬田布岬が見えました。
アップダウンの応酬を受けた後は、さとうきび畑に囲まれたストレートな農道へ。めちゃくちゃ爽快に思えますが、もはや暑さのあまりに頭から溶けそうなのである。
そして名所「犬の門蓋」へ。
犬田布岬もきれいだったけど、こちらも素敵!
ここも徳之島を代表する名勝地のひとつで、冬の時期はクジラも見えるという場所。
この先にメガネ岩とか見どころは沢山あるようなんですが、もはやそれどころではない状態に仕上がってきたので、展望台から眺めるだけにしておきました。
平土野港を通り過ぎ、そのまま北上して徳之島空港のほうに向かいます。
徳之島空港へ到着。
もう限界だ・・・
島の個人経営のお店は営業しているかどうかも分からない時期なので、確実に休憩できる空港のレストランにやってきたのです。
奄美名物の「鶏飯」をいただきました。
写真にはないけど、コーラフロートも頼んだ。
ここで身体を冷やすことができて本当に良かった!
北部を周ってゴール
休憩後、再び北上を開始。
空港のすぐ横手はきれいな浜辺でした。
周回道路を出て、ここから少し山手へ向かいました。
「前野展望台」という景色のよさそうな場所へ寄り道するのです。しかし、そこに至るまでが割とヒルクライムなのでした。
普通なら全然問題のない道なんですが、あまりにも暑すぎて登る気力も消失。「クロウサギ 飛び出し注意!」という珍しい標識を見に来たことにして、展望台はあきらめました。
展望台にはたどり着けなかったですが、途中から見えた景色も十分にきれいだったからヨシ!
島の道路の一部は、高橋尚子の練習コースだったことから「尚子ロード」と呼ばれていて、その記念碑もあるのです。
今でも長距離選手がトレーニングに来たりしているそうです。
自分もランニングを嗜むようになったからこそ分かるんですが、この道めちゃくちゃアップダウンあるんですよ。走るような道ちゃいまんねん。
こんな道をランで駆け抜けるって、そりゃ屈強になるわ・・・。
与名間ビーチ。
徳之島と言えばトライアスロン大会が催されることで有名ですが、そのスタート地点になった場所。競技とは言え、こんなきれいな海で泳げたら良いよね~。
ここからが地獄でしたね。島の北の方になると道のアップダウンは加速。
商店なんかもないし、日陰も少ないし、もはや灼熱地獄。
それでも名所には寄り道。
「ムシロ瀬」
花崗岩の白い巨岩がいろいろな形を作り出していました。
ここも近くを散策できるような道が整備されていますが、もう走るか死ぬかみたいな状態だったのでスルーしておきました。
北部の周回道路はアップダウンもさることながら、眺望の良い場所なんかもなくてキツイ道のりです。
小豆島の東側のウネウネ道にも少し似た印象を持ちましたが、要は島のウネウネが発揮されたきついコースだということです。泣きそう。
そんな中、自販機を期待して浜辺まで降りた「手々海浜公園」。
結局、自動販売機はなかったんですが、水道があったので迷わず頭から水をかぶりました。でも蛇口から出てくるのは「ぬるま湯」!
あまりにも悲しくなって近くの木陰にへたり込んでしまいましたが、その木陰が意外に涼しかったので、少しボーっと海を眺めて休憩しました。
少し息を吹き返してメインロードに復帰。なんか道がエキサイトバイクのコースにしか見えなくなってきた。
そうしているうちに、最後の寄り道スポット「金見崎ソテツトンネル」へ。
ソテツのトンネル。
めっちゃトンネル。
この先が展望台に繋がっているという、ちょっとおもしろい感じの場所なんです。
そしてたどり着いた展望台から見えるのは、絶景!
ヒャッホー!
南側の眺望。手前の海岸は「金見海水浴場」で、ここで泳ぐこともできるんですねー。最高やな。
反対側には北の海岸線が望めるのでした。
いやーすごいね!
ここからゴールまで20kmほどありましたが、この区間は本当に走るだけで終わってしまったので割愛。
久しぶりの徳之島一周はアツかった!
いや、あまりにも暑かった!!!
おわりに
念願の徳之島一周。
走りごたえのあるコースと海岸線の絶景は、普段ロードバイクで見られる風景とは全く違ったもので、100kmにも満たないとは思わせない充実ぶりでした。
しかしながら、やっぱり夏に走るには暑すぎました・・・
10年前とは違って大手コンビニが島内に参入したことで、走りやすくなったかと思いきや、大きく見て亀津と天城の二か所にしかないので、補給問題としては大きく変わらなかったという・・・
空港の後にコンビニに寄って、氷でも背負って走れば少しはマシだったかなぁと、今になって反省してます。
徳之島には3回ほどしか訪れていませんが、いずれも夏なのです。
自転車で走り回るなら冬がベストだと思うので、次は冬に来たいですね。
冬にリベンジをさせてくれー!
島にいる親戚の方々が「次は自転車仲間と遊びに来て!」と言ってくれたので、みんなで合宿行こうぜ。親戚が管理する別宅みたいなのがあるので宿泊費かかりませんぜ。ぐへへへへ。
しかし私には呼べるほどの人徳もない。哀愁。
今回の軌跡
距離:97.36 km
タイム:4:42:18
平均速度:20.7 km/h
総上昇量:1,228 m
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