はじめに
「たまには自転車旅的なライドがしたい!」
なにかの折に、普段お世話になってる、
“カレー友達”のdaiconさんに言ったような気がするけど
今回も詳しいことは覚えてなかったりする。
ここ数年間、企んではいたけど実行に移せていなかった
大阪から伊勢へ走る、「日帰り伊勢ライド」。
その話をしたら、daiconさんからの提案が。
「そこまで走るなら答志島が良いですよ!」
そんなこんなで目的地もスムーズに決まり、
「どうせなら泊まりでうまいもの食って、ゆっくりしよう!」
あれよあれよと言う間に答志島1泊2日ライドが決定しました。
答志島は鳥羽からフェリーで20分ほどにある島。
素敵やん。
海の幸全開なこの場所で、一泊して美味しいものを食べよう!
そして翌日は鳥羽の海岸線を自転車散歩しよう!
そんな自転車の旅を満喫するぞー!
素晴らしき旅の計画がここに完成したのであります。
おっさん二人だと盛り上がりに欠けるので、
ここはもう一人誘おうということで、
“ななしきさん”に声をかけ、おっさんを1人追加。
総勢3名のおっさんで自転車旅へ行って参りました!
まさかあんなに過酷な旅路になるとは、
この時は思ってもみなかったわけで・・・
大阪から奈良方面へ!
夜中の1時に目を覚ます。
おしっこに行きたいからではない、
もう約束の時間が迫っているからなのであります。
1時半ごろに家を出る。
そして深夜2時にR163沿いのコンビニに集合。
ぼくはまだ家が近いから良かったんですが、
他の二人は何時に家を出たのだろうか・・・。
考えただけで戦慄。
今回の装備はサドルバッグにオルトリーブL、
トップチューブにフエルバッグ、そしてダブルボトル仕様。
全員揃ったのでいよいよ出発です!
R163を奈良方面に走り、清滝峠を越えて行きます。
夜の清滝は・・・怖かった~!
そのままR173で奈良へと走り、
途中、木津川駅の辺りから木津川を越えて、
再びR173で川に沿って東進していきます。
この時間帯にも関わらずかなり暑い。
蒸し暑さに汗だくになりながら走る夜半でした。
この辺りは道も暗かったんですが、
こういうときにこそ役立つ大光量ライト!
笠置の辺りで徐々に夜が明けてきました。
木津川を渡って南下していきます。
少し走ると道幅は狭くなり、峠道へと姿を変えます。
この辺りはどくどくな雰囲気でよかったなぁ。
峠を走るときには、もう薄っすらと明るくて、
恐怖の登坂にならずに済みました。
途中、小さな滝なんかも見えるような、
ええ感じの川沿いの道を登って行きました。
あれ、奈良県?
そっか、さっきまでは京都府だったのね。
柳生の集落に出てきました。
「柳生十兵衛!柳生博!」と叫びテンションのあがった朝。
この辺りは、良い意味で「なんにもないところ」だったので、
もう自転車で走るには、もってこいな感じでした。
早朝なので車通りもなく快適だー!
ちょっとしたアップダウンを経て、月ヶ瀬桃香野へ。
道の途中にヤギ。
そしてようやく名張川沿いへ。
橋の上まで出てみると、とても良い景色。
朝もやは、この時間だけのご褒美かもしれないなぁ。
なんか雲南省みたい!(行ったことないけど。)
名張川沿いを走る!
道路脇に広がる梅林を横目に、
名張川沿いの道を走ります。
熟しきった梅のあまりの甘い香りにビックリ。
ドンドンと道は狭くなって行きますが、
その分、川との距離は近くなってええ感じです。
上を走るのは名阪国道。
決して路面が良いというわけではないんですが、
こういう眺めがバーンっと出てくるというのは、
自転車的には”良い道”ですよね。
途中で誰かがウ○コがしたいと言い出して、
こんなとこにはトイレないぞ~、と大騒ぎしましたが、
そういうのも今となれば素敵な思い出(?)
途中に素敵な赤い鉄橋があったので寄り道。
名張川ええやん。
しばらく道は林道のような雰囲気になり、
ちょうど京都の嵐山~亀岡に抜ける府道50号のような感じで
結構ええ感じでございました。
そんな川沿いの狭い道区間もここでおしまい。
何度も足を止めさせる、ええ景色のある道でした。
ということで、依然に川沿いではありますが、
比較的走りやすい道で名張を目指します。
ちなみにまだ早朝なのですが、かなりの日差し。
この暑さが後にとんでもない脅威となるとは・・・
R80に合流して、そのまま道なりに川沿いを南下して行きます。
そしてそのまま名張の市街地へ突入。
ここで朝食のためファミレスの「COCO’s」へ入店。
ホットケーキが食べたかったのに、まさかのバイキングのみ…。
仕方なく適当につまんで朝ごはんとしました。
いよいよ、ここからが今回のメインディッシュ!
景勝の香落渓を走る!
朝ごはんを食べた後は、名張市街地を抜けて
「青蓮寺ダム」へ向かって走ります。
途中、R81が通行止めになっていたため、
迂回路(ダムの西側へ行く道)を走って行ったんですが、
ダムまでは結構アップダウンのある道でした。
青蓮寺湖沿いに走り、印象的な青い橋を渡り、
当初走る予定だったR81へ。
そしてまたその景色に足を止めるのでした。
ここからは青蓮寺川を遡るように、川沿いを走ります。
前に見える渓谷が「香落渓」のはじまり。
両側にそびえたつ岸壁を眺めながら、渓谷「香落渓」を走る。
前来た時とは季節が違うので、雰囲気も変わって感じます。
この日はずーっと暑かったんですが、
木陰を走るときは風もヒンヤリしてて気持ちよかったですね。
そして前を走るリーダー(daicon氏)のカメラは、そっぽを向いている。
そして名張市から曽爾村へ。
やっぱり香落渓良いですね!
でもなんとなく曽爾から名張へ北上するときのほうが、
渓谷の迫力が伝わって、より一層美しい景色があると思いました。
しかも緩く下り基調になるから、颯爽と走れるのもポイント高いですし。
次来るときはまた曽爾から走り抜けたいな。
関連記事→迷走ロングライド!? 大阪市内~曽爾~名張ツーリング!
この辺りは釣り人が多かったですね。
川の水はとても澄んでいて、飛び込みたい衝動も!(とにかく暑かった)
そんなこんなで川沿いを走っていると、
遠くに「曽爾高原」が見えてきました。
なんかスゴイぞ!
曽爾高原へは3kmほどの厳しい登りがあるみたいなのですが、
少しずつ進んでは立ち止まり写真を撮る。
なかなか登り始めない一行なのでした。
登る覚悟を決めて記念写真。
いざ曽爾高原へ登る!
事前に入手した情報では、
曽爾高原への登りはかなりハードらしい!
まぁ距離も短いし、大丈夫!
と思って登り始めると、ほんとにキツイ。
なにこれ、めっちゃキツイ。
ひーこら登っていると、眼前に曽爾高原!
徐々に徐々に近づいてきています。
しかしこの激坂は眺望もなにもなくて、
精神的にもツライ部類の登りでした・・・。
緩急はありますが、斜度12%とかが続出で悶絶ッ。
入り口の看板が出てきたら、後もう少し!
とうちゃこ!
一番乗りだー!!
一応、ゴール地点を「青少年自然の家」に設定していたので、
やって来ましたが、なんにもなかったのですぐに引き返しました。
お二人が来るのを待ちますが、クソ暑い。
自販機もなかったけど、これはどこで休憩するのが正解なの!?
3人揃ってから、自転車を担いで高原のほうへ歩いて行きました。
中へ入って行くと、このインパクト。
この時ばかりは晴れて良かったと思いました。
広く澄んだ空と高原鮮やかな緑が眼前に広がります。
これはすごい。
秋になるとここにあるススキが穂をつけて色づくなんて、
もうマーベラスすぎるやん。
いやいや、本当に「曽爾高原」来て良かった!
今日の最大の見どころ(かつ難所)、十分に満喫できました!
登りの辛さを忘れた頃にまた来ます。
今回のコースでの一番の難所であり、
そして景勝地でもあった曽爾高原を無事に攻略。
後は楽勝!かと思っていましたが、
本当の戦いはココからだったのです・・・
灼熱の伊勢本街道!
曽爾高原を満喫したぼくらは、
御杖方面に南下して、伊勢本街道R369へ向かいます。
曽爾高原からは、ほとんど下りなので快調に南下。
ここいらもなんとも言えない山深さがあって、ええ感じです。
御杖の集落を抜けていきます。
さて、ここからは伊勢本街道。
このまま多気の辺りまではドーンと行く道なので、
今からしばらくお世話になります。
名前は分からないけど綺麗な川。
この日は梅雨の最中とは思えない晴天。
気温は30度を超え、非常に暑い。
遮るものもないし、正直もうたまらん・・・。
名張から伊勢の間は、補給できる場所が少なく、
数個の”道の駅”を頼りに走る計画だったのですが、
曽爾高原までの登りで消耗しすぎたこと、
頂上でなにも補給ができなかったこと、
そして思った以上に暑さに消耗してしまったことは、
想定外のバッドな展開なのでした。
猛烈な暑さと補給不足でヘロヘロだ・・・
そして道は無情にも上り坂。
ヘロヘロになりながら「飼坂峠」を越えていきます。
このトンネルを越えれば道の駅がある!
というわけで、何とかたどり着いた「道の駅 美杉」で、
念願の休憩をすることにしました。
さすがに腹が減って仕方ないので、
お蕎麦をいただきました。
めちゃくちゃうまかった!
道の駅の向かい側には、お食事処があるんですが、
そこで銘水が破格で振舞われていたので、
ボトルにいっぱいいただきました。
2本で20円!
実はこの辺りでかなり時間に遅れていることが発覚。
今回の目的地は答志島。
鳥羽からフェリーに乗る必要があるんですが、
一番良い時間帯のフェリーに間に合わすには、
もうあまりゆっくりする時間は無い!(また時間ギリギリ)
しかしながら、暑さと補給不足でヘロヘロになった体は、
なかなか元に戻らず、パフォーマンスが発揮できません。
そのまま「仁柿峠」を越えますが、これがまたキツイ・・・
なんとか峠を越えて、松阪市へ突入。
この写真は飯南のあたりでしょうか・・・。
3人の中で一番元気な、ななしきさんに先頭をお任せして、
なんとか騙し騙しで走って行く感じでした。
途中、予定していた寄り道も諦めて、
もうただただ鳥羽に向かって走るのでした・・・。
海が見えてきたー!
ゴームまではあと少しだ!
「念のため先に行ってチケット買っときます!」
と行って駆け出すななしきさん。
そして、トボトボと後を追うdaiconさんとぼく。
そして無事に到着ー!!!
フェリーにも無事に間に合いました。
200kmもなかったのに、最後は地獄のキツさでしたよ…。
そして入船して、いざ答志島へ!
もちろん夜は宴!
いやぁ、辛いライドになったけど、
美味しいものを食べるとすべて報われた気がしますね!
夏の答志島ライド、一日目終了!
おわりに
出発前は「200kmくらいなら大丈夫!」とか言ってたのに、
フタを開けてみたら、ただの灼熱地獄ライドでした。
暑さに慣れてなかったのもありますが、
今回反省すべきは「補給の薄さ」でした。
名張から美杉までの間は、
水分補給しかできてなかったですし、
完全に腹減り&塩分不足でした。
ただただ反省ー。
今回も初めて走る道が多かったですが、
笠置から名張までの名張川ルートは、
景色も良くて、適度に道も細くて(?)、
アップダウンはありましたが、
なかなかおもしろい道でした。
香落渓~曽爾高原は絶品やったし、
なかなか楽しい道のりでした。
でも次走るときは、
もう少し涼しい時期が良いなぁ。
今回の軌跡
距離 : 189.53 km
平均速度 : 20.7 kph
カロリー : 3,295 C
時間 : 9:08:32
高度上昇 : 2,203 m
平均気温 : 27.6 °C
灼熱ライドお疲れ様でした。
まだ7月、もう7月
完全に夏ですね。
私は伊勢の赤福氷に興味があります。
今年行けたらと思いますが灼熱200kmは怖いですね(T_T)
晴れた日は完全に「夏」ですね。
今回は時間もなくて伊勢には寄れなかったんですが、
ぼくも赤福氷、興味ありまくりです。
純粋に伊勢に行くだけなら、
160kmくらいで収まるはずなので、
一度行ってみたいですけど、
真夏のロングだけはあきませんw