はじめに
若狭は三方五湖の湖畔に「湖上館PAMCO」というお宿があることをご存じでしょうか。
そちらでは若狭の海鮮料理が楽しめるだけではなく、そこでクラフトビールが製造されている宿ということで、もはやお酒飲みにはたまらない場所なのです。
「そんな夢の場所に走ろう!」というねれいどさん企画があると聞きつけた地獄耳DARUMA。あまりに楽しそうなので、お酒をあまり飲まない私も便乗させてもらうことにしました。
メンバーはいつもの面々!!
- ねれいどさん(酒飲み① / グルメ王 もはや味王)
- Lovelybeerさん(酒飲み② / beer以外もLove)
- ぺもぺもさん(酒飲み③ / パンも好き)
- DARUMA(酒はあまり飲まない / 没個性)
言わずもがな、ハズレなしの「ねれいどさん企画」ということで、もはや楽しみ以外に何モンでもない超絶企画!
いざ、三方五湖を目指して走れ!!
朝早くに出発!
自転車乗りの朝は往々にして早い。
当日は枚方に6時集合。まだ真っ暗な中、いつもの豊里大橋からスタートでした。
何故か全身黒い格好で散歩をする闇同化老人たちに注意しながら川沿いを北上して、枚方に到着。
今回のメンバー全員集合と相成りました。
まずは京都方面へ!ということで、引き続き川沿いを北上。
前日に降った雨の影響で落葉まみれの中を走りました。
この先で道が水没している可能性もあったので、樟葉のあたりから一般道へ。
途中に新名神の工事現場が見えましたが、かなり形になってきていますね。
御幸橋を渡って桂川へ。
桂川から鴨川、そして川端通へ。
下鴨神社、糺の森の前を通りました。七五三だね。
さて、ここで朝ごはんにしましょう!
やってきたのは久しぶりの再訪、こちらのお店でした。
【ブーランジェリーカフェ ユノディエール】
以前に訪問した際に、おいしいパンと素敵な雰囲気に魅了されたユノディエール。
再訪したいと言いながらも、なかなか機会を得られずにいましたが、今回ようやくの再訪できました!
早速、入店でございます。
前回は店頭のパンを選んでアラカルト的にいただきましたが、今回はモーニングメニューからチョイスすることにしました。
選んだのは大好きなクロックムッシュ。
トーストがおいしいのはもちろんのこと、隠し味のマスタードが効いて良い感じでした。サラダなんかも全部おいしい。
ランチメニューもパン中心かと思いきや、まさかの定食があったりして、まだまだ計り知れないお店ですね。
満足度の高いモーニングでした。しかし、パンがおいしかった記憶が強かったので「ああ、好きなパンを手に取って食べるのも捨てがたかった…!」と、よく分からない感情があふれ出したので、近いうちにまた再訪せねばなりません。
冬が近づくということは、お雑煮ライドの機運が高まってきているということです。
またお雑煮と合わせてパンを食べに来よう!
鯖街道をゆく!
モーニングを満喫した後、大原あたりを経由する若狭鯖街道を使うために北へ。
一乗寺のあたりを駆け抜ける。
367号線へ入り大原方面へ。しばらく登り基調の道になります。
道中の紅葉が良い感じなのでは…と期待していましたが、雨で落葉してしまっていたのか、それほど優美な風景を見ることもなく残念。
この日はあまり気温が上がらなかった一日でした。そういえば大原あたりからずっと寒かった・・・
途中越えの手前で旧道へエスケイプ。
交通量の多い国道から離れて、束の間の静かなひととき。
そして再び国道へ。
ここからは難所途中越え、そして花折峠が待ち受けています。
途中越えで滋賀県へ突入。
そして一度下ったかと思うと、登り返して花折峠という二段階登坂。
がんばって登って、花折トンネルがピーク。
ひとまず難所は越えました。
トンネルを抜けると、風が強くて体感気温がグっと下がる感覚。
ひと山超えたことを肌で感じました。
そのまま道なりに下っていきます。途中で廃道になった旧道が見えるのですが、坂下トンネル手前やその先の葛川あたりの旧道は通れるんですね。今度行ってみよう。
写真中央の建物は葛川の小中学校。「家族留学歓迎」と書いてある幟があったので、ここも過疎なのかもしれないな。
途中で橋があったので来た道を振り返りました。
やっぱり紅葉の時期は外れてたみたいですが、充分に良い景色は堪能できたかな。
この先に寄り道が設定されているので、とりあえずそこまでは行ってしまおうと前進。
ちょっとしたアップダウンを経て、もう朽木までやってきてしまいました。
早くも今回の行程の2/3ほど走っているのでは・・・
そんなことを考えていると、件の寄り道スポットへ到着。
【鯖寿司 まる姫】
ねれいどさんオススメの鯖寿司ということで、そんなもん立ち寄るに決まってるやないかい。
焼鯖寿司と生鯖寿司と二種類ありました。
見えていなかったけど、一番下に”へしこ”もあるやん。
アットホーム感漂いまくる店内でいただきます。
みんなそんなにお腹が減っていないということで、焼鯖寿司だけ買ったんです。
でも箱を開けるや否や食欲が刺激されまくってしまい、すぐに「あああ、足りないわ!」となりました。
というわけで、2種類どっちもいただきました!
どっちも違って、どっちもおいしい!!
店内で食べている間もひっきりなしにお客さんが来ていました。
それも納得の鯖寿司でした。なんか写真見たらまた食べたくなってきた・・・
若狭へ!
引き続き、鯖街道をゆくぜ!
一度ゆっくりと散策してみたいと思っている朽木の南のほうですが、今回はその時ではないのでまたいずれ・・・
地味なアップダウンもありますが、この辺りは本当にええ感じの景色が続きますね。
道の駅がある朽木の街を抜けて、引き続き367号線を行きました。
檜峠を越えて、旧道との分岐へ。
旧道は少し前に崩落があって通行止めだったようですが、今は復旧していました。
入ってすぐにきれいな路面があったので、ここで崩落があったんでしょう。
ここの旧道は国道の長いトンネルを迂回するにも良い道です。
なかなか雰囲気も良いので、私はこちらしか走ったことがないけど・・・
名もなき峠…ではなく「水坂峠」という、ちゃんとした名前のある峠です。
そしてついに福井・若狭へと入りました。
せっかくなので熊川宿へ寄り道。
ここがかつて要所だったことが分かる番所「熊川番所」が復元されていました。
役人も復元しすぎて、リアルがすぎる。
ちょっとぶらり。
ここでお茶にしようかと検討しましたが、周辺にそそられるものがなく、熊川宿は(今回もまた)通過するだけになりました。
その後、三方五湖のほうへ向かうため、国道27号へ。
途中で寄り道をするために国道を逸れて行きましたが、「え、道合ってる!?」と思わず地図を確認してしまったこの雰囲気。
そんなところにひっそりと合ったのが、雰囲気のある古民家カフェ。
【KUWON Cafe】
あまりにもええ感じの佇まい。入り口の案内板に「ランチ要予約」と書いてあったので、お茶ができるか確認してみると、大丈夫とのことだったので入店。
中に入ると、どこか懐かしさを覚える感じで落ち着きます。
ストーブのおかげであたたかい。
この日は気温も低く、風も強かったので、温かいコーヒーが飲みたかったんです。
せっかくなので、アップルパイも一緒に頂きました。
素朴で抜群やった。
宿のチェックインまで時間があったので、ここで少しゆっくりしました。
普段のロングライドだと、このあたりでお昼をするくらいの予定で走るので、こういうお店でゆっくりできるというのも旅の楽しみなのかもしれませんね。
三方五湖畔の宿へ投宿!
カフェを後にして、いよいよ三方五湖へ向かいます。
国道から離れるとすぐにこの景色だもの。私が日頃、広い道を避けたがるのは、こういう理由もあるんです。
そして酒飲みたちを先頭に向かったのは、こちらの酒造でした。
【鳥浜酒造】
若狭の地酒を造る歴史ある酒造。
甘口のお酒に定評があるらしく、以前こちらでお酒を購入したぺもぺもさんの「めっちゃおいしかった!」という感想もあり、是が非でも立ち寄りたかった場所(らしい)なのです。
ビアさんがひとつ購入されてました。
この後、お宿でこちらの梅酒をいただく機会があったんですが、めっちゃうまかったですわ。この時に買って帰らなかったのを後悔するほどに。
お酒飲みの人たちはぜひお立ち寄りを!
もう三方五湖はすぐそこ!
湖畔と梅林を眺めながら走る162号線。
そういえば「梅干を買って帰るね」と家族に約束していたのを思い出して、道路沿いにある直売所で購入しました。
若狭の梅干しは、昔ながらのめちゃくちゃ酸っぱい(からい)梅干しなんですよね。一粒で白米一膳イケるレベル。梅干しはこうでなくっちゃ。
目的地まではもうすぐ!
ようやくたどり着きました。
【クラフトビールの宿 湖上館PAMCO(パムコ)】
三方五湖の水月湖のほとりにあるサイクリストにも優しいお宿!
冒頭にも書いた通り、「クラフトビールが味わえる」ということで、今回はそれをお目当てにお酒飲みトリオとやってきたのです。
大量の梅が出迎えてくれました。
普段は外に置いてあるサイクルラックを、中に移動してくれたりと、めちゃくちゃ親切にしていただいた。
「サイクリスト歓迎」はウソではなかった…!
お風呂に入った後は、楽しみにしていた晩御飯。
若狭の海鮮!シーズンのアオリイカがたっぷり!写真にはないけど、この後で出てきたカレイの唐揚げは絶品だったなぁ。
もちろんクラフトビールもいただきました。
飲み放題プランにしていたので、クラフトビールや地酒も飲み放題!せっかく自転車でやってきたので、しこたま飲みました。
刺身の横に居たアオリイカは、バター醤油か塩焼きにしてくれるということで、せっかくなので一つずつ。
こんなん無限つまみやんけ・・・
ちなみに洗濯機(洗剤も)も貸してくれるし、部屋干しするハンガーや洗濯バサミなんかも貸していただきました。
おかげで無駄な着替えも持ってくる必要もなく、とても助かりました。
とても気持ちよく宿泊できました!お世話になりました!!
2日目の話(おまけ)
翌日はあいにくの雨予報。
朝、レストランから見える湖は素敵だったけど、やっぱり曇天でした。
同じく宿泊していた人が福井にお住いの自転車乗りということで、少しだけお話させてもらったり。なんか旅情のある朝でした。
親切にしてもらった宿を後にして、三方五湖畔沿いの道へ。
梅林が広がる中を走る細い道。
梅の季節なら楽しい道になりそうですね。
前にも感じたけど、この道は湖畔具合がすごい。
本当にすぐ横が湖だもの。
いいね、三方五湖。
静かなる湖畔の道。
何があるわけではないですが三方を訪れる際は一度は走ってもらいたい道ですね。
浦見川沿いから湖岸の道を離れて美浜方面へ。
この浦見川、なんか自然にしては急な断崖だなぁと思っていたら、人工的に作られた水路のようですね。納得。
ちなみに水路は横の久々子湖と繋ぐためのものらしい。
その久々子湖を眺めながら、西へと向かいました。
当日の天気予報は朝から高い降水確率が並んでいたので、最悪の場合は美浜で終了する予定でした。
美浜の辺りで雨雲レーダーなどで状況を再確認すると、「10時ごろまでは雨は降らなさそう!」ということが分かったので、このまま敦賀駅まで走ることを決めて、再び走り出したのでした。
敦賀方面へ向かう。
途中の”若狭梅街道”は不用意な登り&トンネルがあるので、農道から225号線へ走って行く「スーパー登り回避ルート」を活用。これがDARUMAプレゼンツだ!
小さめの椿トンネルを抜けます。
通り抜けた先は日本海!いよいよゴールが近づいてきましたね。
敦賀市街地へ抜ける難所、「関峠」を越えます。
いつもはラスボス感のある峠ですが、20kmちょっとしか走っていないフレッシュな脚だと何てことのない峠でした・・・。
そして雨に降られることもなく、無事に敦賀駅に到着!
敦賀という知名の由来とも言われる「都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)」の像とパシャリ。
誰やねん。
その後、輪行した自転車は敦賀駅の観光センターに預かってもらって(700円)、駅の周辺を徒歩で散策してみました。
駅周辺には何もありませんでした。
何もなかったけど、また新しい思い出ができて、おじさんは楽しかったです。
これにて、今回の旅は終了!!
おわりに
ご一緒してくれたお三人方、どうもお世話になりました!
いやー、楽しかったですね!
天気の都合もあって、少し計画を縮小せざるを得なかった部分もありました。
しかし、それを差し引いても満足度の高かった初日の充実具合でした!
今まで何度か鯖街道を経由して敦賀まで走ったこともあったし、三方五湖に訪れたのも初めてではありませんでしたが、またそういうライドとは違った楽しさが存分に味わえました。
こういう遠方で宿泊が伴うようなライドは、ハードルが高いけど楽しい!
日帰りでも余裕のある距離感でも、こういう旅情が味わえるって言うのは新鮮でした。
帰りの電車の中で、既に「またどこかに行きたいなぁ」と思わせてくれる楽しい旅ライドでした。
やっぱりこういうことは定期的にやらないとね!
また行こう!!沖縄行こう!!
今回の軌跡
【1日目:枚方~三方五湖】
距離:128.32 km
タイム:5:36:54
平均速度:22.9 kph
総上昇量:1,068 m
【2日目:三方五湖~敦賀駅】
距離:26.81 km
タイム:1:10:43
平均速度:22.7 kph
総上昇量:185 m
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