この記事のもくじ
はじめに
ここ数年、「楕円リング」と呼ばれる
RIDEAのチェーンリングを使用してきました。
ペダリングの負荷を効率的に、
かかるべき位置で負荷をかけ易くするためのもので、
ある意味ではペダリング矯正ツールというか、
そういう側面もあるのかなぁと思っています。
2年以上使用してきましたが、
特に不満もありませんでした。
いや、不満どころか・・・
楕円リングじゃないとダメ!
という感じになってしまいました。
もう真円なんかに戻れない!!
そんな楕円ユーザーの私が、
新たに導入したアイテムこそ、
「ROTOR Q-RINGS」でございます。
なぜ「Q-RINGS」を選んだのか
当初、2年前にRIDEAを導入する際に、
「Q-RINGSを選ばなかった」のには、
多少の理由がございました。
まず変速性能の不安。
そして見た目の妙な派手さ。
何よりも「回した時の違和感」。
これが理由で当時は導入を見送りましたが、
今となっては「あれ?」というものばかり。
最近はQ-RINGSも改良がされているようで、
それほど変速にネガティブな意見を見ないこと。
そもそもeTapに変わってしまってからは、
その辺の問題は使わないと分からない部分も…
また見た目の部分では、
自分の愛車自体も変わってしまい、
クランクは「同じROTOR社の”2INPOWER”」へ。
むしろRIDEAに違和感を覚えるようになりました。
「絶対Q-RINGSが一番似合う!」
足回りをROTORに統一したいんだ・・・
以前サイクルモードでQ-RINGSを試した時、
「なんじゃこりゃ!気持ちわる!」と、
惜しみない賛辞を送ってしまいましたが、
今は「楕円経験値」が違います。
以前ほど違和感なく導入できるはず!
(これは思い込みの可能性あり ↑)
デメリットと思っていた部分がなくなると、
むしろこう思えてきますよね。
もはやRIDEAを使い続ける理由がない!
しかもよくよく調べてみると、
ガイツーを駆使すればRIDEAよりもかなり安い。
見た目もコストも優位となれば、
もはや導入を踏みとどまる理由はありません。
Q-RINGSまったなし!!!
Q-RINGS Limited Editionを購入!!
正義の物欲には勢いが大切。
理性の前に反射でポチれ!!
Q-RINGSにもいくつか種類がありますが、
2INPOWERは「5アームタイプ」で、
そして貧脚な私はコンパクト50/34一択です。
それほど選択肢はありません。
代理店ダイアテックのQ-RINGSページ:
http://www.diatechproducts.com/rotor/q-rings-for_road.html
アウターとインナーは、
セットでは売っていないので、
それぞれ別々で購入しました。
インナーは通常の5アーム用の34T。
アウターはちょうどセールになっていた、
「Q-RINGS Limited Edition(50T)」をチョイス。
両方で1.3万くらいで手に入りました。
やったね!
「Q-RINGS Limited Edition」
マットブラックに統一された限定色!!
(限定なのに売れてないようで安売りされてる)
MADE IN SPAIN
チックコリアも踊りだすぞ。(意味不明
写真で見るより実物はかっこいい。
角度によって浮き上がる文字が粋だね。
裏側も見てくださいよ、これ。
ちょっと武骨さも漂うこの見た目。
製品としてのかっこよさがありますよね。
この窪みに醤油入れて刺身食いたいレベル。
インナーはこちら。
よく間違っている人もいるようですが、
インナーは文字があるほうがフレーム側です。
取り付けの際に、一瞬迷いましたが、
良く見たらガッツリそう書いてありました…
早速、取り付けてみた
装着はそれほど難しくありません。
普通のチェーンリングと一緒ですが、
先述のインナーの向きだけ注意です。
あと、Q-RINGSの特徴でもある、
「OCP」を決めてから取り付けないといけません。
「OCP」というのは、
“負荷がかかる部分をどの角度にするか”
のポジションのことで、
自分のペダリングに合わせて数か所選べます。
今回はデフォルトの「3」に合わせました。
試してみて調整しないと分からないものね。
フロントディレイラーの調整は、
各所の微調整。
ディレイラーの位置を少し上げて、
アウター側とインナー側を少し変えて…
って、結局結構イジりました。
そしてついに!
RIDEAから・・・
Q-RINGSへ・・・!
ブラックなプレートは存在感たっぷりで、
かなり引き締まった印象に変わりました!
かっこよくなったぞー!
取り付けはこれにて完了!
使ってみた感想
RIDEAとの比較も交えて、
ちょっとだけ使ってみた感想を・・・
RIDEAとQ-RINGSの違い
便宜上「楕円」と書いていましたが、
RIDEAは楕円ではなく「非真円」らしいです。
代理店の説明が分かりやすいです。
そこにある図を見てみれば、
とても違いも分かりやすいと思います。
参照元:http://gearstation.sakura.ne.jp/GS2homepage/clankSet/RIDEAexp01.html
負荷のかかる部分が、
RIDEAのほうが緩やかなカーブなのに対して、
Q-RINGSはもっと鋭い形をしています。
ピークが短時間に過ぎる感じです。
ぼくが使っていたRIDEAは±2のモデル。
50Tだと48T~52Tの幅になります。
そしてQ-RINGSの楕円率は10%。
50Tだとギア2.5枚分の増減が出る感じになるので、
ピーク幅は47.5T~52.5T。
ギア幅としてはRIDEAと余り差はありません。
Q-RINGSを使った最初の印象はコレ。
「負荷のかかる時間が短い」という感じ。
使う前から分かっていた、そのままの印象。
それが良いのか悪いのかは分かりませんが、
RIDEAからの比較として、
それを体感するくらいに違いはありました。
またOCPが「3」だとRIDEAに比べて、
「早い段階で負荷が強まる部分が来る」印象があり、
これも違いとしてハッキリありました。
これが走る上でどう変わるのか・・・
という部分までは、正直まだ分かってませんが、
ペダルの感触として分かる変化でした。
「Q-RINGSはOCPが調整できる」。
このメリットはあるだろうなぁとは思いました。
RIDEAでは選べなかった部分ですからね。
違和感はなかった
そんな感触の違いがあったものの、
いざ実走をしてみると、とても意外でした。
あんまり違和感がない
トルクがかかる位置が少し変わりましたが、
意外とそれには早く順応できてしまうもので、
走っていると、意外と違和感なく走れました。
ぼくが鈍感なだけなんだろうか。
2INPOWERに「トルク効率」という値がありますが、
RIDEAからQ-RINGSに換えてからも、大きな変化はなし。
トルクのかかり方なんかは、体感で違いがあるんですが、
数値に反映されるほどのものではないのかな!?
ケイデンスとかのデータにも変化はないし、
数値で変化を見るのは少し難しいかな~。
変速性能(eTapとの相性)は?
RIDEAは1.5万kmくらい?使用していたので、
その状態で比べるのは無茶かもですが…
Q-RINGSの変速に大きな不満はなし!
元々、eTapと楕円リングの変速精度には、
限界があると思って使っていますが、
変速に関してはRIDEAと変わりないかなという感じ。
eTapで真円を使ったことがないので、
それとの比較はできませんが、
楕円リングとしては全然問題ないと思います!
ここは導入するまでの不安要素だったので、
安心して使っていけるなぁと思いました。
たまに外側にチェーン落ちしたりするのは、
“eTap×楕円あるある”だと思っている。
おわりに
なんかやたらに長々と書いてしまいましたが、
Q-RINGS買って良かったです。
やはり2INPOWERには同じROTORが良く似合います。
なにより見た目が正義だ。
2INPOWERには最適なOCPを探るための
ペダリングを可視化できるソフトもあり、
今回Q-RINGSに換えたことで、
いよいよそれも実用できそうです。
今回はRIDEAからQ-RINGSへの変更だったので、
違和感も少なく移行できた気がしますが、
いきなり真円からQ-RINGSだと、
最初はちょっと戸惑うかもしれないですね。
(↑そういう人のほうが多いと思うけど)
ちなみにRIDEAの見た目に不満はありましたが、
機能性にはなんら不満がなかったので、
2INPOWERを導入していなければ、
そのままRIDEAを使い続けていたでしょう。
なんにしても楕円リングおもしろいです。
興味のある人は一度体験してみると、
面白い感触が味わえると思います。
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