はじめに
約1年半前に導入したパワーメーター、
「ROTOR 2inpower」
この少し無骨なフォルムが、
男心をくすぐるスーパーアイテムです!
(訳:とても高かった。)
そんなパワーメーターを愛する男に
大いなる悲劇が襲いかかります。
アンビリーバボーな世界にようこそ。
左クランクを取ることにした
最近、チェーン落ちがひどかったんです。
多分こんな要因だと思っています。
- ディレイラーハンガーが曲がった
- スプロケの調子が悪い
- eTapと楕円リングとの相性問題
これについては対策を講じております。
別に大した話ではないんだ。
eTapは悪くないんだー
しかし度重なるチェーン落ちが原因で、
いつの間にかフレームが傷だらけ・・・
BB周りちょっとエグレとる!
結構数か所に傷が入ってしまったので、
一旦クランクを外してしまって、
フレーム保護をしようかと思ったのです。
そう、「2inpowerを外そう」と思ったのです。
シマノのクランクの脱着の経験はあるし、
2inpowerのクランクも一度外したことがある。
以前にチェーンリングを換えた際、
左クランクは取り外す必要があったのです。
経験しているから大丈夫!
これこそが慢心だったということを、
後に気がつくことになるのであった。
サウンド・オブ・サイレンス
2inpowerの左クランクの外し方は、
「”基本的には”シマノと同じである」。
クランクのキャップを取り外す。
直接アーレンキーが入るから便利ですね。
そしてクランクボルト(DTTボルト)を緩めて、
左クランクを引っこ抜くのです。
ROTORのクランクは精度が良いのか、
クランクボルトを緩めても、
スポっとクランクが抜けるわけではない感じ。
元々脱着は硬い部分なんですが、
私はここで多大なる勘違いをしました。
「あぁ、ボルトの緩め方が足りないんだ」
もうひとつ違和感はありました。
ボルトが「やたらに硬い」のです。
「ああ、グリスが抜けているのかな」
こんな勘違いの上塗りまでしていた。
アイアム勘違い野郎。
ボルトを更に緩めていると、
なんか変な音が鳴りました。
ぱきっ♪
あれ?
今クランクがしゃべりましたね。
「\パキッ/」と言いましたよね。
なんでしょうね。
うん、まあいいか!
全然よくなかった
「ぱきっ♪」の甲斐があってか、
左クランクはうまく外れました。
簡易のフレーム養生もできたし、
見えなかった部分の掃除もできました。
さぁやりたいことはできたぞ。
じゃあクランクを元に戻そう!!
うんとこしょ どっこいしょ
クランクが入りません。
うんとこしょ どっこいしょ
それでもクランクは入りません。
うんとこしょ どっこい・・・
Oh!! クランクが入らない!
一体何が起こったんだ!?
混乱した私はゴムハンマーを片手に、
レッキングクルー、いや、
ドンキーコングを倒すマリオがごとく、
狂気の沙汰で振り回しました。
すると、なんということでしょう。
なんとかクランクは入りました。
安堵と同時にこう思いました。
もう二度と抜けないかもしれないな!
後日、twitterにて2inpowerユーザーである
こしいぶきさんに教えていただきました。
シマノクランクはネジでスリットを閉じる構造ですが、
2in powerはネジの力でスリットを開ける仕様になっていて
デリケートな構造と聞きました。もしかしてダルマさんやらかしたのでは…?(((( ;゚Д゚)))
イエスアイドゥやん。
早速マニュアルを引っ張り出して、
該当部分を読んでみると、
こんなことが書いていました。
Do not remove the DTT bolt.
If it is removed it will break and this will
void the warranty.(DTTボルトを取り除かないでね。
もしそれを取ってしまうと、
潰れて保証も無効になっちゃうよ。)
イエスアイドゥやん。
この後、めちゃくちゃ凹んだ。
でも幸いパワーメーターは潰れていない。
大丈夫、使えるから大丈夫だ・・・
そして低い天井を見て、
吐息のようにひとりごちたのでした。
「潰れたらまた買ったらええねん。」
頬を一筋の涙が流れた…けど
翌日にカレー食べて元気になりました。
おわりに
何が人を賢くするのだろうか。
私は西川きよしが如く目を剥いて
こう言いたい。
やっててよかったクモンシキ!失敗を経験することだ、と。
私はとても浅はかでした。
久しぶりに変な汗をかきました。
「パンドラの箱」って知ってますか?
それを開けちゃったなって。
そういう感じになりましたよね。
でも潰れなかったんです。
潰れてはいないんです。
2INPOWER、タフなんです。
こうなると楽しみは次ですよね。
次は外れるのか、外れないのか。
楽しみが増えるって言うことは、
とても良い事ですよね。
今後、同じ過ちをする人が出ないように、
この恥ずべき事件をここに書きました。
そしてこの楽しみをみんなで共有したい。
結構前の記事なので、もう解決しましたかもしれませんが数少ないユーザー仲間として念のため。
取り付けるときにきついのは、DTTボルトの緩みが足りないせいだと思います。
DTTボルトを回すと、一旦軽くなった後硬めになります。ここがポイント。クランクの「割り」が広がっていきます。
そこからDTTボルトを全部外さないように気をつけながら少しずつ(15〜30度ずつくらい)回すと
キャップボルトが軽く外せるようになり、そうするとクランクも軽く外れ、付けるときも軽いはずです。
硬いならDTTボルトの回しが足りませんが、少しずつ慎重に。
なお、パキッという音は、締め付けられたキャップのネジが緩んだ時に締結部のこすれから発生した音だと思うので、多分大丈夫。
お返事遅くなりすいません。
ブログにハッキリと書いてなかったのですが、マニュアルも読まず「シマノと同じ」と思い込んでいたため、ボルトは一度外してしまったんですよ。
事後でマニュアルを読んでビックリしたんですよね・・・(アホすぎます
これで入らなくなっちゃったところ、それでも無理やりに入れてしまった。
という顛末だったのです。
何度かチャレンジしたのですが、もう外れなくなってしまったので諦めていたのですが、実はこのコメントを頂いたのをキッカケに再度やってみると・・・なんと外すことができました!!
ありがとうございました!