この記事のもくじ
はじめに ~楕円リングとは?~
今回、「楕円リング」と呼ばれる、
「非真円型のチェーンリング」を導入することにしました。
この「楕円リング」というのは、雑に書いてしまうと、
「真円リングに比べ効率的な位置で負荷がかかる」
という感じの代物でありまして、
ざっくり書くとこんな感じです。
- 上死点・下死点付近→"小さなギア"
- トルクのかけやすい位置→"大きなギア"
要は、
ペダリングを効率よく推進力に変換する
このための工夫がされた
非真円形のチェーンリングなのであります。
有名どころだとRotorのQ-ringsや、Symetric、
最近ではabsolute Blackとか、
なんや各社色々出していますが、
今回ぼくが導入したのは「RIDEA」のものでした。
RIDEAを選びました
そんなRIDEAのチェーンリングですが、
代理店のサイトではこんな感じで、
その特徴が挙げられています。
RIDEA非真円リングの特徴
1.ペダリング時、パワーを効率良く出せる範囲を約40°に設定。
(最大直径の範囲が約40°)Rotor製チェーンリングではこの範囲が約10度と非常に狭く設定されています。
RIDEAの非真円チェーンリングでは普通に練習を積めば最大効率点で使用する筋肉が幅広く効果的に鍛えられます。
また、40°の幅があるため、坂道走行においても体の出力パワーを効率よくペダリングに使用できるポイントを逃すことはありません。角度調整も不要です。
このように、最も効率良く足からクランクセットへパワーを伝達するための非真円カーブを追及して開発されたチェーンリングです。2.上死点、下死点へ向かう部分で直径が急変しない。
力の入らない上死点、下死点へ向かう部分で急激な変化があるとペダリングのミスでひざを痛める場合があります
何万回ものペダリングで、リスクは最低限にとどめたいものです。
RIDEAの非真円チェーンリングは上死点、下死点へ向かう直径変化率がなめらかに設定されています
死点通過は短くかつひざの関節に負担をかけないカーブです。
O,Symetric製のチェーンリングはこの部分の変化率がかなり大きく設定されています。3.滑らかな変速動作
一般には非真円チェーンリングに替えると、変速動作性能が悪化します。
更にはチェーン脱落の確率も上昇します。
RIDEAは新しい概念で変速ピン、歯の形状を工夫し、チェーンの脱落をなくし、かつ変速動作を滑らかにすることを実現しました。
これによりディレーラーへの負荷も減少します。4.インナーチェーンリングの最高効率点
インナーチェーンリングは上り坂での使用が前提であるため、最高効率点を15°ずらし、実際の出力パワー点と整合させました。
gear station (RIDEA 非真円チェーンリング) より抜粋
http://gearstation.sakura.ne.jp/GS2homepage/clankSet/RIDEA.html
上記のように、RIDEAが優れていることは、
なんとなく分かったことにしておきます。
でも他社製品と比べると、どうなのかというのは、
「分かるようで、結局よく分からん」のが正直なところ。
では、数ある中からRIDEAを選んだ理由は、
一体なんだったのか。
RIDEAを選んだ理由① 変速性能
"楕円リング"のデメリットとして、
一番よく挙げられているものとしては、
「変速性能の低下」があります。
これは大問題!
あくまでネット上の評判にはなりますが、
"変速性能が落ちてしまった"というのは、
楕円リングの評判としてはよく聞くものでありました。
そこを犠牲にするのは絶対にイヤですね。
RIDEAユーザーに話を聞いてみると、
「変速性能に関しては問題ない!」
というのが確かな声で挙がっていたので、
安心して踏み切れたというところもありました。
RIDEAを選んだ理由② 非真円形状
以前Q-RINGSを試乗されてもらったことがありますが、
どうも自分の求めていた感じとは違ったの印象でした。
Q-RINGSも設定を突き詰めれば、
パフォーマンスとして最高なのかもしれないんですが、
なんとなく自分から合わせていくような機材かなという、
なんの根拠もない印象があったので、
Q-RINGSは避けようかなと思いました。
RIDEAはそれと比べると、穏やかな変化なので、
違和感が少ないという印象でした。。
RIDEAを選んだ理由③ 結局は…
書けば書くほど、それらしい理由はないことが
浮き彫りになってきていますが、
やっぱり最後の決め手としては、
ユーザーの評判が良かったから!
ということになっちゃいます。
RIDEAを実際に使っている人から、
特に悪評を聞かなかったということが、
なによりも一番大きな理由でした。
動機なんてそんなもんです。
早速、装着してみました
今回購入したのは、
5アームタイプのコンパクトクランク用。
50/35Tの、歯数は±2のものです。
チェーンを外して、クランクを丸ごと外します。
チェーンリングを外そうと思ったら…
このネジ、アーレンキーでは外れへん!
すっかり忘れていましたが、
このネジは「トルクスネジ T30」を使用。
これを外す工具は持っていなかったので、
後日、工具を調達してから作業再開になりました。
チェーンリングを外しちゃいます。
アクランクアームだけだとこんな感じ。
追いはぎにあった感じがすごい。
これまた別に用意する必要のある
チェーンリングボルトで取り付けていきます。
そして、換装完了!
装着前はこんな感じでした。
結構見た目も変わりましたね!
走ってみた感想
RIDEAを装着してから500kmほど走りました。
まず付けてすぐローラー台で回してみた印象だと、
「踏む時に重い気がする!」だったんですが、
実際、外に出ていざ走ってみると、
驚くほどに違和感は皆無でした。
むしろ踏むのが重いという感覚ではなくて、
「脚を持ち上げるのが軽い」という感じなのですが、
そこに違和感は感じることもなく、すぐに馴染みました。
変速性能は評判通りでバッチリ!
ただ換装後のディレイラーの調整は必須でした。
ちゃんと調整したら、まったく変速も問題なかったです。
普段、あまりタイムを測ったりしないのもあり、
データ的なもので、「○分速くなった!」みたいな
うさんくさい話は書けませんが、
若干前よりもケイデンスは上がっている気がするし、
効率も上がっているんじゃないだろうか。
(人はこれを「プラシーボ」と呼ぶ!)
感触としてはすこぶる良好です!
ハッキリしたデータがないのがもどかしい。
コメントを残す