はじめに
連休初日。
ぺもぺもさんときゃぷちゅんに声を掛けて、どこかへ走りに行くことにしました。
特に峠を攻めるわけでもなく終始ダラダラと走るスタイルを良しとする、我々のような脱力サイクリストにとって、この「どこに行くか」というのを決めるのは、非常に難産になることがあるのです。
行きたい場所はあるにはあるんだけども、甲乙つけがたいというのが膨れ上がってしまって、最終的には「どこでもええねん」となることは往々にしてよくあることなのです。
一見非常に消極的に思えますが、これは「どこを走っても楽しいよ♪」という意味なのは言うまでもありません。
何か話がずれまくって参りましたので、元に戻します。
今回もそんなどうでも良い感じを経て、「しばらく近寄ってない場所に行こう!」という生産的な考え方を優先いたしまして、滋賀・信楽方面へ行くことに決定したのでした。
ということで、適当に走ってきましたー。
山科から小関越えで滋賀へ!
朝6時半に枚方へ集合となったので、まだ眩しい朝日の中をスタート。
まだ早朝は少しひんやりとする中を、枚方方面へ北上です。
そういえば途中、河川敷で雉を見かけたんですが、写真には収められず…
枚方の医大裏のところで、今日ご一緒頂くお二方と合流です。
今日もよろしくお願いします。
そんな朝の挨拶を交わしていたら、おのれのバイクのタイヤからシーラントが滲んでいるのを発見!
あああああかーん!あかーん!
思わず心の宮川大輔が叫んだ。
何があかんのかと言うと、先日この同じ場所のパンクでどえらい目に遭ったのです。
マッキーで分かりやすくチェックマークしているので、その時と同じ場所ということが分かります。
しかし空気圧が減っている様子もなく、まだなんとも言えない状態だったので、とりあえずこのまま続行することにしました。
淀川へ八幡まで。
そして宇治川沿いの道へ入り、そのまま川沿いを行きました。
ここから大津方面へ行くのに、宇治から瀬田川沿いを行くのが王道ルートですが、今回は「小関越え」ルートを取るために、山科のほうを経由していきました。
ということで、宇治川沿いを離れて六地蔵の辺りを通過。
途中、前に立ち寄ったハンバーガー屋さんの前を通りました。あのハンバーガー美味しかったなぁ。
山科方面へ北上して行きますが、アップダウンと信号の量でなかなか進みづらい道のりでした。
京都東ICのあたりの高架をくぐり抜けていくんですが、非常に分かりにくかったです。
その後、私の作成したルート案が「西大津バイパス」を走っていることが発覚。
この道は自転車は走行できないので、少し迷いつつ別の道を模索することになりました。
そして出てきたのがこちらでした。
既視感…いや、確実に通ったことのある道だ!
ここは初回のガチパンライドの際に、通った道ではありませんか!
そうだそうだ、この時も小関越えて大津へ入ったんだったなぁ。
ここからの小関越えは、現行の道路か旧道かの選択肢に分かれます。
前回は旧道のガッタガタで細い道を選びました。今回は舗装のしっかりした道が良いなぁと思いつつ、その事情の知らないきゃぷちゅんに聞いてみることにしました。(なぜ
きゃぷちゅんの言質をしっかり取ったところで、旧道へ!
最初は「狭いねー」とか言ってたんですけど、進むにつれて勾配は増し、そして路面もボコボコ。
楽しくなってまいりました!
急こう配が続く中、しまいには道の真ん中には川が流れてくる始末。
思わず歓声と笑みがこぼれます。
「もうちょっとで本線に合流や!」
もはやそれも悲しく感じるほどの濃い登り区間でございました。
合流地点は小関越えのピーク地点。後は大津に向かって下っていくのみです。
割とすぐに今回のモーニングスポットへ到着しました。
【gunnii pan to cafe】
オシャレなパン屋さん。
オープンは8時半でしたが、それと同時にお店に到着。
開店の準備をされていた店員さんがかわいらしくて、世にも単純なおじさん3人はニコニコで入店したのでした。
開店直後だったため、パンの種類はまだ少なかったんですが、それでも美味しそうなものが沢山あって悩ましい。
サンド系はなかなかのボリュームありそうでした。
2Fがイートインになっており、ドリンクメニューもあります。
イートインスペース。
テーブルがふたつに、手前にはカウンター性が数席ありました。
トースターも完備。とても良い。
ここで小一時間、パンを食べながらゆっくりと休憩をいたしました。
帰る頃に上から見てみると、なにやら美味しそうなハード系のパンも増えておりまして、再訪を誓ったのでありました。
地図を見ると遠いように思えましたが、今回のルートで枚方から約2時間で到着しました。
意外と近いのでぜひみなさんも小関越えの旧道からどうぞ。
信楽へ!
あさごパンに満足しつつも、また次なる目的地へと向かわないといけません。
グルメライドとはそういう所業の上に成り立つのです。
今回は琵琶湖に見向きもしませんが、道路には琵琶湖ルートの案内が。ビワイチっておもしろいんですか?
湖岸の道は車が多いという理由で避けました。代わりに名神沿いを走る道をチョイス。
しかしそこにたどり着くまでに、また登らないといけないという無情さ。
高速道路沿いの道はアップダウンがつきものっていうのは、みなさんも良く知ることと思います。こちらもそれに漏れずアップダウン。アップサイドダウンはダイアナロス。
連休の名神は混んでおりました。
そこから特におもしろくとも何ともない道を抜けて、瀬田の唐橋で瀬田川を渡りました。
もうそこは琵琶湖なんだなぁ。
東へ。
さらに大戸川に沿って東へ。
いよいよ登坂区間が近づいてきました!
今回信楽までのルートに選んだのは、「大戸川沿いの県道16号」から「田代川沿いの県道12号」を走る道。
緩勾配が続くルートで、下るのは最高に気持ちいいけど、登るのはしんどそうな道のり。というのも、何度も下ったことはあるけど、登るのは今回が初めてなのです。
手前の分岐から見ても約15km/獲得標高440mという、めちゃんこダラダラ登りなのです。
ダラダラ走るぜい!
分岐を田代方面へ。
気温は22℃。
普段、長い峠ほど避けるように生きているので、長い登りはそれだけで脚にきます。休むところがないんだ・・・
登っている途中、藤の花が奇麗に咲いていました。
えええ、まだ続くんですか・・・
MIHO MUSEUM前を通過。
さらに2kmほど走ったところで分岐があって、道なりだと左手になりますが、今回はショートカットにもなる右手の道をチョイス。
こちらの道は走るのは初めてでしたが、なかなか雰囲気のある感じでした。
やっぱりこういう道が好きだなぁ。
ここで登りのピークを過ぎて、R307まで降っていきました。
おっ、お目当てのお店がもう見えてますね。
【ポークレストランSORA】
セブンイレブンの向かい側にあるトンカツのお店。
信楽にある豚をメインに使ったレストラン。
ブランドポークの京丹波高原豚を使用したトンカツは絶品だと聞いてやってまいりました。
11時の開店直後に到着。私が練りに練った計画がバチっとハマったが故のオンタイム。誰も褒めてくれないのでたまに自画自賛。
その後、すぐに満席なってしまったので、人気店なのだと確信。
私が頼んだのはひれおろしかつ定食である。
なんだこれは、カツがやわらかくてめちゃくちゃうまいじゃないか。セットに付いてくるのがとん汁なのも嬉しいポイントだ!
実は「さっきパン3つも食べたから、それほどお腹減ってないんですよね」とか言っていたのですが、いざ食べ始めると美味しくて躊躇なく全部ペロリンチョでした。
いやー、良いランチでした。
帰りに撃沈
お腹もいっぱいになりましたが、美味しいご飯に胸もいっぱいです。どうも、胸いっぱいやしきたかじんです。
そんなたかじんの目の前には、信楽へ向かう車の列。
この日は陶器市の開催日で、信楽はめちゃくちゃに賑わっていたらしい。
そんな混みあう信楽方面へは見向きもせず、私たちはもうここから大阪方面へ戻るのでした。
しかしそこで行く手を阻むのは「強烈な向かい風」でした。思わずスマートに先頭を譲り、ぬくぬくと後ろを走ろうとする私ですが、後ろに居ても風が強い。
そんな中、R307を走って滋賀県を脱出。
そのままR307を走って、バイパス回避の旧道へ。
初めて信楽方面へ走ったときに、「この辺りは良いところだなぁ」と思ったんですが、この辺りはそれを再び思い出させてくれる風景でした。
名もなきトンネルを越えると登坂区間終了。
ここでようやく交通量の多いR307を脱して、北側の脇道へ。
そして宇治方面に向かう府道62号へ。
この辺りから非常に元気が湧きまして、中畑清くらい絶好調になった私。先頭を牽いてグイグイ行くぜ!
天ヶ瀬ダムを経て宇治へ到着。
ここの自販機でドリンク補給しようとしたら、あまりにも観光地価格設定だったのでやめました。
そして宇治の辺りは抜け道?を駆使して、混雑する道を避ける作戦!
しかし道が細い!
後になって写真を見て気が付いたんですが、なんか空に虹が・・・?
この辺りは強烈な向かい風でしたね。
先ほどまで絶好調と言っていた私でしたが、もうこの時は屍と化しておりました。あの時の元気はただの最後っ屁だった模様です・・・
向かい風に辟易しながらたどり着いた宇治川の堤防。
このとき唯一元気があったのは、MAAPを着こなすマーパー・きゃぷちゅんのみ。
マーパー、後は頼んだ・・・
別れにかき氷を
ヘロヘロなおじさん二人と、まだ元気のある若人マーパー。
八幡から淀川へ入り、若人を先頭に向かい風の中を突っ走ります。疲れ切ったおじさん二人はもう擬音のようなうめき声しか発しません。
力ある牽引でなんとか枚方まで辿り着いた三人。
風を一手に受けたマーパーもお疲れの模様です。
しかしそんな我々には秘策があったのです。それは「甘いもので休憩する」という、スーパー秘策です!
【枚方凍氷】
4月末にリニューアルオープンをしたという老舗。
早速、この機会に訪れてみちゃったりなんかしたのです。
めっちゃ奇麗になってるー!
甘味処ではなく、不純物のない「純氷」を取り扱う氷屋さんなのです。
メニューは変わっていないようで、オーソドックスなかき氷です。
この店はこれで良いんだ。
せっかくなのでイートインでいただくことに。
人気NO.1という「イチゴのWミルク」を頂きました。
あー氷が美味しい!
火照った体に染みわたるようで、夏のライドに欠かせないものを先取りしてしまった感じですね。いや、もう自転車的には夏だな!
お店の裏は前のまんまで、自転車ラックもそのまま。
イートインスペースが満席でも、テイクアウト扱いで裏のテントの下で座って食べることもできるようです。
奇麗になった店舗、とても素敵なのでみなさんもぜひ寄り道を。
帰る元気を取り戻した我々は、再び淀川沿いの道へ。
続く向かい風に悶絶を繰り返しながら、なんとか足を進めるのでした。
途中でぺもぺもさんとはお別れでした。
方角的にここからおそらく自宅までフル向かい風でしょう。お元気でさようなら。
残る二人の目にも、ついにゴールが見えてきました。
ということで、豊里大橋で今回のライドは無事に終了!
お疲れ様でした!
おわりに
なんかめちゃくちゃ充実したライドだった気がするんですが、その反面、150km弱も走ったような気がしない、なんとも言えない不思議で楽しいライドでしたね。
大津のパン屋さんも、信楽のレストランもとても良かったです。今回のグルメライドは大成功だったと自信を持って言えるでしょう。どっちのお店もオススメ!
そして序盤のシーラントおもらし事件は、途中でそれを忘れるくらいに何もなく、結局そのままふさがったようです。今回はシーラントの勝ち!
なぜか途中で力尽きた私ですが、この翌日も疲れが残るくらいだったので、なんか体調が万全じゃなかったのかもしれません。
ちなみにこの2日後に午前縛りライドに出かけて、盛大に寝坊をかましました。
なんとか遅刻して挑んだライド中、ハトからフンを落とされる糞害に憤慨(←これが言いたかった)
そして帰宅後、夕方あたりから急に体調悪くなりまして、そのまま寝込んでいたところ、静かに連休が終わりました。
思い起こせばこの日が連休のクライマックスでした。なんか切ないです。
今回の軌跡
距離:147.17 km
タイム:5:59:49
平均速度:24.5 kph
総上昇量:1,073 m