はじめに
以前もブログに書いたりしていますが、最近ちょこっとランニングをしています。
大きなきっかけがあったわけではないのですが、今はもうすっかりマラソンランナーになった嫁さんの影響が色濃いのは事実でしょう。
そんなわけで、日頃よりランニングの話は夫婦共通の話題になってきております。
夫婦共通の趣味にもなり得るのではないかと、先日も初めて夫婦で14kmくらいのマラニックをやってみたところ、すこぶる楽しかったのです。
子どもの成長に合わせて、こういう夫婦一緒にできる楽しみを見つけられたら素敵だな!
という熱い思いもあって、上がりきったテンションのまま、私は思わず口走ってしまったのです。
「ランで嵐山まで行く、とかええやん。」
この全く脳みそを介さない言葉が計画として実行に移されるとは、その時は露ほどにも思ってはいなかったのでした。
軽率な発言は最高。
計画概要
計画はこんな感じだ。
- 嵐山まで走ろう!
- もうこれで計画の説明が終わってしまった感がある。
自宅から嵐山までは約47kmの道のり。
- 「マラニック」だから、途中で美味しいものも食べよう!
- あくまでマラニックなんだから、ゆっくり走って、道中で美味しいものを食べようよ!という当たり前のことを書いています。
- 温泉に入って終了
- 嵐山には駅前にデイスパがあるので、そこで疲れを癒してから帰ろう!帰りは阪急電車で大阪までピャー!や。
なぜ嵐山なのかというと、私が自転車脳だからである。
自転車乗りにはおなじみの川沿いのルートを使えば、信号もないし登り坂もない。距離を重ねるのにはちょうど良いコースだと言えるでしょう。
道中、阪急沿線が割と近くを走っているので「リタイアがしやすい」のも重要なポイントでした。
ここで登場人物を簡単にご紹介。
- ヨメセンパイ
普段から練習を欠かさないランナー。最近のマラソン大会では安定してサブ3.5を記録する猛者。実生活においても、ランにおいても頭のあがらない先輩ランナー。
- DARUMA
「自転車なら42.195kmくらい走れる」という、よく分からない強がりしか言えないおじさん。一応日頃からボチボチ走ってはいるものの、一向に強くならない。今まで一番走った距離はハーフ(21km)で、どう見ても力不足。泣きそう。
こうして夫婦で行く「地獄マラニック」がスタートするのでした。
豊里大橋からスタート
朝5時ごろ。
自宅を出発して、まずは淀川へ出るべく走ります。
そしてスタート地点、豊里大橋へ。
スタートの写真を撮って、いよいよリアルスタートです。
早朝のまだ涼しい風を浴びながら走る。
いつも自転車の上から見る景色とは、またちょっと違うように見える新鮮さを覚えながら、順調に北上していきました。
特にペースは決めていませんでしたが、マラニックということで6’30″/kmほどでした。
途中で亀さんの道路大横断を目撃。今日ばかりはちょっとした同志に見えましたね。
途中でトイレ休憩、自販機でドリンク補給などでストップしましたが、比較的順調に枚方まで。
枚方大橋で約15km地点。
橋を渡って、引き続き対岸を北上します。
しかし、ここからめっちゃおもろない。
元々変化の少ない川沿いの道ですが、このあたりは本当に変わり映えしない。
この面白くない区間は、約10km続きます。
最初の休憩ポイント(パン屋)は、さらに遠くに設定していたので、走りながら「なんか計画破綻してないか!?」と、自分の杜撰な計画に嘆きながら走るのでした。
お、山崎のあたりが見えてきたか!?
山崎のあたりで、ついに退屈な川沿いを脱出。
喜びもひとしおでした。
山崎駅前で給水。
ようやくたどり着いたのは、こちら。
26km地点「パヴェナチュール」
ロードバイクではたまにお邪魔するお気に入りのパン屋さん。今回の休憩ポイントにもピッタリだ!
いつも楽しみにしている季節のスカッシュが「かぼすスカッシュ」で、最高に美味しかったー!
ランニング中に食べるパン、自転車と違ってあんまりたくさん食べられなくて、残した分は袋に入れてもらいました・・・
しかし最初の休憩ポイントが26km。
もうこの地点で大いなる疲労が出ていたので、最初の休憩ポイントにしては、ちょっと遠かったのかもしれませんね~。
桂川に沿って嵐山へ
大山崎から桂川沿いにアクセスするため、天王山橋で一旦桂川を渡りました。
西側(大山崎側)にも川沿いの道があるはずですが、地図を見てもイマイチ分からなかったのです。
そして自転車でも良く走る、桂川沿いの道へ。
この辺りから本格的にやってきたのが「暑さ」でした。風があればマシですが、無風になるとアスファルトからの照り返しで暑すぎる…
序盤に比べると倍以上の給水が必要になってくるイメージで、途中で二度ほど自動販売機で飲み物を補給しました。
吉祥院の辺りから明らかに脚が重くなってしまって、この辺りからしばらく我慢の区間が続きました。
ヨメセンパイの後ろを必死で付いて行くと、なんか知らない間にペースが上がってしまってたりして、またペースを落としてもらったりする不甲斐ない場面も。
そんな苦しい局面でたどり着いたのが桂にある老舗和菓子店。
41km地点「中村軒」
冬は雑煮、夏はかき氷が最高なんですよねー!(たまには和菓子を食え)
テイクアウトのつもりでしたが、店内が空いていたのでイートインにしました。
私はゆず氷、ヨメセンパイはパイナップル氷を注文。
ゆず氷は頂点に果実ジャムみたいなのが乗っていて、それにシロップを合わせる形でした。パイナップルは果実ソースが全面にかかっているような感じで、ちょっと作りがそれぞれ違っていましたが、どちらも美味しかったです!
休憩も充分に取ってリスタート。
嵐山までは7km弱ということで、もう気持ちはカウントダウンに入りました。
徐々に嵐山に近づく感じ…さすがに高揚感がありましたね。
ただもう身体は死屍累々で、ちゃんと走れているのかどうかすら良く分からない感じでした。
そしてついに!!!
渡月橋を見ながらゴール!!
いやー、大変だった。
嵐山に来たにも関わらず、渡月橋も渡らず観光地には見向きもしません。
とりあえずその辺の茶店でうどんを食しました。
朝のパンのときと同様に、胃にも負担がかかっているのか、あまりガツガツ食べられない感じ。うどんがちょうど良かった。
そして駅前にある日帰り温泉「風風の湯」にて、汗を流すお風呂タイム!
しかし大人1,200円(土日祝)って、めちゃくちゃ高いやんけ…
そして阪急電車に揺られて無事に帰阪しました。
なんか久しぶりにちょっとした冒険した気分でした!また夫婦マラニック考えとこうっと。
おわりに
軽率に挑んだ47kmでしたが、無事に走り終えることができました!
特に最後の15kmくらいは、暑さと動かない脚でかなり厳しかった。
それでもなぜか「リタイア」は頭によぎることはなく、自転車で培った諦めの悪さ(粘り強さ…とは言えない)が発揮された気がします。
その後、翌日から下半身を中心に筋肉痛があったんですが、意外と肩や腕に筋肉痛が出たことに驚きました。
当日も終盤にかけて右足裏には痛みがあったんですが、それはまだ少し残っています。こりゃ足底筋膜炎かもしれませんね。初体験!
終わってから夫婦で話した反省点としては、この二つでした。
- マラニックにしては距離が長い
- 15km地点に休憩ポイントがあっても良かった
あまりにも「走る前から知ってました!」という感じの内容ですが、終わってから実感することもあるということでしょう。
なんか自転車の距離感がどうしても頭から離れなかったというのが、言い訳です。
しかし今回のランで、フルマラソンなんて絶対に無理だなぁという思いが強くなりましたね!
今回の装備について
マラニック初心者なので、今後のために今回の装備の備忘録を。
- Salomon XT10
普段、帰宅ランでも使用しているバックパック。
帰りの着替えをはじめとするすべての荷物はこいつに収納。
特に不満はないけどAnswer4のやつ欲しい。
- ソフトフラスク 500ml
めちゃくちゃ汗をかく体質なので、水分補給もしっかりできるように500mlのフラスクを準備。
この日初めて使ったため不慣れで、おもむろに鼻から麦茶噴出した。
- タオル
お店に入るときに、ちゃんと拭いて入るように持参。キュートなムーミン柄で和んだ。
- 岩塩タブレット
夏季に自転車乗るときには常備している岩塩。めちゃくちゃ汗をかく状況下で、ガッツリ塩を補給するには、やっぱり塩分タブレットとかではなく塩そのものが良い。後半戦はドリンク500mlに対して一粒の目安で摂取。
15kmくらい走ると靴擦れ?で足に水膨れができがちだったため、その対策に導入したのは下記のふたつ。
- tabio レーシングラン 5本指ソックス
5本指ソックスの定番。今回初めて履いたけど、めっちゃ良かった。
- Gurney Goo
スレ防止とか濡れたときのコンディションを保つクリーム。「アドベンチャーレース用」という説得力しかない言葉が使われている上に、チームイーストウィンドが使っているということで、思わず買ってしまった。おかげで足はノーダメージで良かったけど、めっちゃ高い。「舗装路走るだけやから、ここまでのもの要らんやろ」なんて言わないで…。
今回の軌跡
距離:47.52 km
タイム:5:16:01
平均ペース:6:39 /km
総上昇量:121 m
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