はじめに
事故以降、なにか体力面の不安だったりで、少し自分の中でリミットのようなものがかかっている気がします。
そういえば最近、そんなに長い距離を走っていない気がするのも、それが原因なのかもしれません。いや、そうじゃない気もするけど、なんか思考に影があるほうがかっこいいかもしれないので、そういうことにしておこう。
いろいろ考えると長い距離を走りたくなってきましたよ!
土曜日。
ぺもぺもさんとロゼさんに声をかけて一緒に走りに行くことになったので、勝手にロングライドを企画することにしました。
最近自転車にまったく乗れていないというロゼさん。事前に「100km以内なら…」という要望を受けたので、知らないふりをして200kmのコースを提示して、色々ウヤムヤにして当日を迎えてやりました。
久しぶりの200kmオーバーライドへ!
朝から寒い!
朝5時頃に自宅を出発。
今回はフレームバッグには輪行バッグを潜ませており、有事の際には途中で帰ることもやぶさかではない屈強に緩い姿勢を見せています。
出発直後で既に少し肌寒い気もしたけど、「まぁ午後から気温あがるし大丈夫かな!」という、まったく根も葉もない理由で気にしないことにしたんですが、これが今日の大失態のひとつでした。
いつもの176号線パターンで池田方面へ北上。
6時にいつもの池田新町。
ここでぺもぺもさん、ロゼさんと合流です。
会うや否や、ロゼさんから「ぜんぜん100kmちゃうやん!」と言われます。当然のことです。
これに関しては、言い訳の一つもないのですから、ムーディ勝山の如く受け流すしかありません。
というわけで、久しぶりのトリオ編成で出発。
目指すのは播磨方面です!
猪名川から新名神沿いの道を走ろうと思っていましたが、「あの道、激坂やからやめとこか」といういささか消極的な理由で、多田からR325を登ることにしました。
この辺の景色、とても良い。
脇にこじんまりとした直売所があって、帰りに通ると買って帰りたいと思うけど、「あ、サコッシュ持ってないわ…」となることでお馴染みの場所ですね。
早朝に走るとゴルフ場へ向かう車の往来が多いので、何度か下車して車に行ってもらったりして。
そのまま登り切ってR33へ入って三田方面を目指します。
途中で通る「川下川ダム」で記念写真。
帰り道で通ることが多かった道ですが、また逆方向で走ってくると違う趣があって良かった。
川下川ダムと言えば、名物・新名神の橋。
ダムから下って、細い道を進んで道場方面へ。
この辺りで寒い寒いと思っていましたが、このあたりで気温は氷点下を記録・・・
明らかにウェアの選択ミス!
ここで武庫川を渡りました。
その先のJR沿いを走る道。
自転車始めたころに走りに来た記憶が濃いので、今でもなんだか好きな場所。
富士チタン工業。
最近なぜか素通りが許されないフォトスポットです。
途中でR176を越えて、ここからひたすら西に向かって播磨方面を目指します!
風を切って西へ進め!
ここからしばらくは17号線を使って吉川方面へ。
この辺りを東西に走る道は、走りやすい平坦路が多く、この日もそれを期待しての選択。
しかし、北から吹く風がスピードに乗ることを拒みます。
途中で20号線に入って、ひたすら西へ向かう。
道を変えながら加東市へ。この辺りは加東市の小野市の境の辺りを走っている感じでした。
というわけで、すぐに小野市へ。
牧場がある場所で、束の間の良い景色。
そうそう!「前にビアさんと走った道ですね!」とロゼさんとひと時の盛り上がり。
私は今、それがもう2年半くらい前の話だってことに、とても驚愕してるんですけども・・・
その後もしばらく、この時と同じルートをなぞるような感じで進みました。まぁ目指す方向同じだからね。
この辺りは走りやすい道が続きます。
遠くに小野の街が見えてきましたね。
そのまま小野の中心部を通り抜けました。
そして最初の目的地は、ぺもぺもさんが熱望するこちらのスポット。
【そろばんモニュメント】
小野が生産量日本一を誇る「播州そろばん」。
そのシンボルがこちらのモニュメントなのだ!
大きなそろばんの下には、「祈願そろばん」という、良く分からない金色のそろばんがありました。
「願いを数字に込めて弾け!」という辺りで理解が追い付かなかったので、今回は見つめるだけにしておきました。
これほどのパワースポットなので、そばに立っているだけで御利益あるに違いないです。
近くに立ち寄られた際は…というか、なんならこれを弾くために走りに行きましょう。
そして加古川を越えて行きます。
ちょうどこの辺りにある「おの桜づつみ回廊」。桜の季節に来るならば立ち寄りたいポイントでしたが、さすがに時季外れでしたね。
再び何もない平野部をパーっと走る。
ぺもぺもさんが「近くに気になるパン屋がある!」と言っていましたが、それはまた別の機会に持ち越し。
少し回り道をして、「鶉野飛行場滑走路跡地」へ寄り道。
「soraかさい」という施設があり紫電改のレプリカがあったりするんですが、タイミングが悪かったのか、撮影禁止の注意書きがあったので、表の写真だけ。
まさにここの滑走路から特攻隊が飛んだっていうんだから、なんか恐ろしくも悲しいものを感じますね。
グルメポイントを巡る!
しばらく寄り道をしてきましたが、気が付けば池田から何も食べずに75.5km。
空腹加減も高まってきたタイミングで、ついにグルメスポットへ到着です!
【山猫家】
前から気になっていた加西にあるバイカーズカフェ。
10時オープンということで、お昼には少し早いですが10時半くらい?に到着したので、ブランチということにしましょう。
他にもメニューはありますが、ウリのメニューはハンバーガーのようです。
アメリカンな店内。
80~90年代の洋楽BGMがやたら胸に刺さるぜ…
わたしが頼んだのはオススメの「エッグチーズバーガー」!
パティとバンズともに柔らかめで、割とフワっと食べれてしまう感じ。
後半の肉汁と潰れたタマゴで浸ったバンズがうまい!
そんな王道メニューを食す私の向かいには、謎の「メロンパンバーガー」なるものをオーダーした人物が・・・
いろいろ想像を超えたバーガーですが、普通に美味しかった模様・・・
普通に美味しかったけど、好みで言うとBUS STOPのほうが好きかも。
この辺りもハンバーガーのお店多いので、巡ってみるのも面白そうですね~。
そして次なるグルメスポットを目指して、再び走り出します。
さらに西を目指して姫路方面へ。
「もうええねんけどな・・・。」という俄然やる気なロゼさんを連れて、さらに家から遠ざかります。
姫路セントラルパークの手前から姫路にイン!
この辺りは本当に強風でハンドルから手を離せなかったため、写真も少ないという・・・
少し南下して、市川を渡りました。
ちょうど福崎の南の辺りだったんですね。
姫路市街地が近いので、なるべく近づかないように山手のほうの道を選択。
良く分からない住宅街などをクネクネと抜けて行きました。
そして夢前川に出てきました。
目の前にあるのは書写橋、奥に見える山が書写山ですね。
本当は書写山のふもとにある御座候のカフェに行きたかったんですが、ロゼさんが「つぶ餡が苦手」ということで、そのお店はスルー。
第二候補に向けて、夢前川沿いの道を北上して行きます。
この道がまた純向かい風で、悶絶区間でした。
途中で通りかかったヤマサ蒲鉾。
そびえ立つカニの爪。
こののどかな風景たまりませんね。
これをさらに進むと、中国道の夢前スマートICの辺りに出るんですね。
そこから少し進んだところにある「いちご農場」が、今回のデザートスポットです。
【夢街道 farm67】
いちご農園のカフェスペース兼直売所的なところ。
美味しいいちごのデザートが食べられるってことで、もう立ち寄る以外の選択肢はありませんでした。
カフェというかイートインの充実した直売所というか、そういう雰囲気のお店。
カウンターで注文するんですが、横のショーケースのいちごケーキに目を奪われます。
「イチゴがでかい!」
そんなケーキには目もくれず、名物メニュー「イチゴどでかパフェ」へと挑む所存です。
「いちごどでかパフェをくれい!」とオーダーしたところ、オプションで上のいちごのサイズが変更できるという謎のシステムを案内されました。私は怖気づいて「普通で良いです」と言ってしまいました。へたれバカ一代なのだ。
ホットコーヒーも合わせて注文したところ、とんでもない金額になってしまいました。
しかしこれでいて「コスパ最高!」と思わせるものが出てくるとは、この時は露知らず。
待つこと数分。
テーブルに届けられたパフェは予想を超えるサイズ感でした。
スマホと比較しても分かりづらいかもしれないけど、とても大きい。
頂点に君臨するイチゴが、また大きいんである。
オプションをしない普通サイズですら、このサイズのイチゴが乗っている。なんという所業。
サイズだけではなく、味も普通のイチゴパフェではなかった。
イチゴがめちゃくちゃ甘くてたまらん。その上、食べ進めるとともに、イチゴはカットサイズを変え、かなり下層にまで敷き詰められているのである。おじさん興奮してうれし泣きです。
これほど美味しいパフェにはなかなか巡り合えないぞ!
かつて山口の角島大橋近くのカフェで辛酸を舐めたクソパフェとは天と地の差があると、なぜか昔の思い出までよみがえった素晴らしい逸品でした。
これは家から120km走ってたどり着いた甲斐、アリ!
播磨平野に散る
絶品パフェを食べ終わり、現在の場所と時間を照らし合わせてみました。
自宅から120km走ってきて、姫路にいる私。
寄り道せずに帰って後110kmです。
思わず現実を直視してしまいました。忘れよう。
ここを折り返し地点にして、ようやく東へ戻るルート80号線へ。
いきなり登り坂でした。
坂を登り切ると飾磨郡と神崎郡の郡境を示した石標がありました。
今はなくなってしまった地名ですが、なんか最近まで合ったような気がしますね。
調べてみると合併したのは平成18年3月でした。
反対側へ下ると、素敵な山間の雰囲気。
ちょっとだけ遠回りして風情のある「相坂トンネル」へ。
ひとりだけ目立つん棒を使っている人がいます。
相坂トンネルを抜けて、再び東へと進んで行きます。
市川を東へ越えてあたりから、車通りも多くなってきました。
播但線船津IC付近を通過。
そういう喧騒の道もできるだけ避けて走ります。
こういう道は標識も少ないので、どこを走っているか把握しづらいこともあるんですが、この辺りは本当にどこですか?という感じでした。
途中で牧場みたいなところを通ったんですが、播磨農業高校の敷地だったんですね。
そんな感じでボチボチと距離を消化していきました。
加東、79号線との分岐。
この近くにベーカリーの森庵があるということで、現在地がまだ自宅からはるか遠いことを自覚したのでした。
ゴメスさん元気にしてる!?
往路は特に登りの少ない道を選んだつもりですが、それが活きない風の存在。
追い風なら楽ちんなのになぁ。
社で175号線と交差。
この辺りでぺもぺもさんのトイレ休憩のためにコンビニへ。私も寒さでカロリーを消費しているのか、お腹が減って仕方なかったので、正直ここでコンビニに寄れたのは助かった・・・
ようやく標識に三田の文字が出てきました。
この辺りからはもう我慢大会みたいな感じでしたね。
風に負けるな!
東条湖の辺りまで帰ってきました。
ロゼさんと「もう近所ですね!」という謎の会話を繰り広げていたけど、東条湖が近所なワケない。
おもしろいもので、三田に近づいてくると景色の記憶も徐々に濃くなる感じがあります。
道を走った回数に比例しているのかな?
三田へ向かう道は、どこを選んでも幾分かの登り坂を越えなければなりません。
その中でも割と平坦な道を選んでいるのですが、微妙な登りと向かい風が合わさると厳しく感じるものがありました。
ようやく三田まで戻ってきました。
この姫路から三田までの区間が今回最大の難所だったのかもしれません。
強風の播磨平野、恐るべし!!
帰ろう、我が家へ
下り基調の道で広野のあたりまで出て、武庫川を渡る。
ここまで来ると、帰って来た感というか「もう実家やん(実家まで数km)」という感想しか湧いてきません。
川沿いの細い道を使って新三田方面へ。
宝塚線の電車が並んでるのが見えますね。
R176を渡って北へ。
有馬富士公園を越えて、北摂里山街道へ。
この辺りで雪が降り出しました。
気温は2度。さすが三田やで・・・
そしていつもの北摂里山街道で猪名川方面へ。
猪名川の辺りでロゼさんとはお別れでした。
楽しい100kmでしたね!
もういつもの帰り道ですね。
日も暮れた18時ごろ。
なんとか池田まで戻ってくれました。
ここでぺもぺもさんとお別れになりました。
またカルカルライド行きましょうね!
日が暮れてからの川沿いを走るのは、「猫が怖い」という観点から避けたい所。(特に夜の神崎川はやばい。猫がやばい。)
交通量も多く走りにくいですが、仕方なくR176を南下することにしました。
風の播磨平野を懐かしく思うほど大都会!
もう真っ暗になってしまいましたが、なんとか淀川へ帰着。
文字通り、久しぶりに一日中走れて楽しかったー!!
おわりに
約230kmのロングライド。
最近長い距離をあんまり走っていなかったので、久しぶりに刺激的なライドとなりました。
今回の感想はとにかくこれ!
とにかく寒かった!
とにかく風が強かった!
今回は平坦路の続く播磨平野が行程の多くを占めるルート。
本来であれば「登りが少なくて最高!」となる区間だったのですが、ふたを開けてみると厳しい風の中を縫うように走る地獄区間。特に昼食以降の後半戦は追い風部分なんてほとんどない風模様。
想定よりかなり疲弊したライドになりました。
そしてずっと寒かった!
行きは氷点下まで下がり、帰りの三田では雪が降る中を走り…。そんな中を10℃帯くらいのウェアにペラペラのウインドブレーカー着ただけで走ってたんだもの。そりゃ寒いわ。
せめて日中が暖かければ良かったんですが、「気温は高いのに風はめちゃくちゃ冷たい!」という状況は想定外でしたね。その風がまた強いもんだから、暖かく感じる瞬間なんて一度もなかったもんなぁ。勝手に一人だけ大変だった。
そんな失敗がありつつも、久しぶりに「いっぱい走った感!」が味わえました。今回のライドも楽しかったぞ!!
お付き合いいただいたお二人、ありがとうございました!!
次は久しぶりの弾丸300kmやろうぜ。(謎の再燃)
今回の軌跡
距離:227.98 km
タイム:9:46:07
平均速度:23.3 kph
総上昇量:1,908 m