この記事のもくじ
はじめに
数年来ロードバイクに乗ってきましたが、チューブレスへ移行したのはつい最近のこと。
Factorへ乗り換えたタイミングで、ホイールと共にチューブレス入門したのでした。
それから事故をして骨をバキバキに折ったりしつつも、走行距離は3,000km、ローラーを合わせると4,000kmを越えるくらいは走りました。
特にこのローラー(固定式/自重タイプ)で使っていたこともあり、タイヤの摩耗は想定よりも激しく、早めに交換することを決意したのであります。
タイヤを変える
今まで履いていたのは「GOODYEAR EAGLE F1 SUPERSPORT」。
数少ないフックレス対応のタイヤの中でも、もっとも安価な部類(※ ガイツーを使えば)で、それなりのパフォーマンスと評判だったので、こちらを選んだのです。
実際使ってみると、良く走るタイヤではあったんですが、少し跳ねるような感じとグリップの弱さを感じることがありました。
ただ比較対象がクリンチャーの時に愛用していたContinental GP5000なので、性格も違うしなんとも言い難い所はあるとは思いますが・・・
せっかくチューブレスに変えたんだから、タイヤも色々と試してみよう!と思って、今回は別のタイヤを使ってみることにしました。
愛用のホイールであるZIPPはフックレスリムなので、使用できるタイヤが限られています。メーカーが対応タイヤの一覧を出しているので、そちらを参考にします。
https://www.sram.com/en/zipp/campaigns/hookless-tire-compatibility
まだまだ少ない選択肢。
そんな中で、私が選んだのはこちらでした。
アメリカンクラシック-タイムキーパー
American Classicと言えば、ホイールのイメージが強いメーカーですが、なにやらタイヤも出していたようです。
本国のホームページを発見。
タイヤの商品情報しか載っていないのはなんでだろう。
オンロード用のタイヤの展開は「TIMEKEEPER」と「TORCHBEARER」のふたつ。前者がレース用の軽量タイプ、後者がツーリング用の耐パンクタイプ、のような感じの住みわけのようです。
私が選んだのは「タイムキーパー」。
耐パンク性に不安を持ちつつも、前まで使っていたGoodyearも一度もパンクはなかったので、シーラントの力を妄信することに決めました。
そしてもうひとつ重要だったのは。「アメサイド」のタイヤに変えたかったという欲求があったのです。見た目は大切!
国内で買えば良かったんですが、国内外の価格差が激しかったため、米amazonより購入しました。(購入時は為替が今ほどではなかったのです。)
公称320gのはずが、実測271g。
え、合ってるのか?これは・・・
パリパリとした感じではなく、しなやかな感じ。
交換作業!
作業の前に手順を振り返ってみたい。
たぶんこんな感じの流れになるはず・・・
- 装着しているタイヤを外す
- リムのシーラントをきれいにする
- リムテープとバルブ周りのチェック(問題があれば交換)
- 新しいタイヤを装着
- ビードをあげる
- シーラントぶち込む
- シーラントを馴染ませる
装着したタイヤを外してみる。6月の事故でリアホイールが死んで生き返って…などがあったので、タイヤの中は二か月ほどしか経っておらず、まだシーラントも充分に残っておりました。かなりドロドロやったけど。
リムに残るシーラントをきれいに掃除。リムテープもまだ大丈夫そうなので、そのまま使うことにしました。
次なる作業は、タイヤを装着してビードをあげる。
私はとてもひ弱なので、タイヤ装着に手間取ることも多々ありますが、今回のタイムキーパーはかなり簡単に装着できました。リムとの相性が良いのかもしれません。(グッドイヤーではめちゃくちゃ苦労した・・・)
ビードをあげるには、それ専用のツールを使うことにしました。
「Schwalbe TIRE BOOSTER」
ポンプ内に空気をためて一気に放出させることのできるタイヤブースター。
この機能の付いたポンプを買うか迷ったんですが、愛用しているポンプはまだまだ現役なので、こちらを買い足す形にしました。
骨が折れているので高圧のポンピングには限界があったので、溜めるのは7barくらいで限界でしたが、一気に放出すると「ぺきぺきぺきっ!」と小気味の良い音とともに、いとも簡単にビードが上がりました。
クソ便利ツール!!!!
事件勃発
タイヤの装着作業、ビードあげも終えたので、あとはシーラントをぶち込むだけです。楽勝です。
普段はこういうタイプのシーラント注入器を使っていて、バルブコアを外して、そこからシーラントを入れています。
いつも通りに、注射器にシーラントを入れ、ホースの先っぽをバルブへ。そして注入すべく圧力をかけますが、なぜか全然シーラントが中に入って行きません。
おかしいとは思いつつ、少しずつ力を強めて行きました。
すると・・・
注射器からホース外れてシーラントぶちまけてもた!!!
お部屋で作業していたのにも関わらずシーラントが暴発。夜にも関わらず大きな声で「さいあくやー!」と絶叫してしまい家族に心配をかけてしまいました。
ゴム臭い部屋の中でうなだれながら現実を直視する。
「暴発の原因は何だったんだ?」
バルブが詰まっているか確認のために、アーレンキーを入れてみると、やっぱり奥まで入らないのです。
何かが、何かが詰まっている!!!
ジッチャンの名にかけて原因を突き止めるべく、少しほじくるようにしてみました。
すると、中からシーラントの”つぶつぶ”が集まって固まったものが出てきたのです!
私の使っているシーラントはつぶつぶの入っている「Peaty’s Tubeless Sealant」。これはマックオフと同じく、いわゆる「つぶつぶみかんタイプ」。
このつぶつぶがバルブをふさいでいたのだ!
なんというシーラントの効き目なの!(歓喜
「これはパンクなどの有事にも力を発揮するに違いない!」とほくそ笑みつつ、バルブのつまりを取り除いて、無事にシーラントの注入に成功したのでありました。
「バルブのつまりも要チェック!」だと感じたひと時でした。
タイヤは良い感じ
この作業をしていたのは、先日のあさごパン&和歌山ライドの前日のことでした。
その後、京都方面に走ったり蒜山を登ったりと、いろんな道を300kmくらい走りました。
そんな中でのタイヤの第一印象は・・・
これ結構ええやん!
少し跳ねる感じも落ち着いて、そしてグリップもそんなに悪くない印象。まだこれから摩耗が進んでどうなるかは分かりませんが、第一印象はかなり好きな感じでした。
そして見た目(アメサイ)もええ感じです!
後はこのままローラーに使っているので、それでどれだけ保つのか。耐摩耗性、耐パンク性が気になるところです。
あと、ちょっと空気抜けが早い気がするんですが、これは原因がどこにあるのか分からず・・・。
それも含めて、しばらく使って感じたことは追記して行こうと思います。
おわりに
ずっと避けてきたチューブレスタイヤの交換作業。
確実にクリンチャーよりは手間がかかるので、なかなか作業に取り掛かれないでいたのでした。
いざやってみると「バルブ詰まり事件」以外はあっさりと終えられたので、ちゃんとやることが分かっていれば難しいことではないと再確認できました。
これからはめんどくさがらずに挑もうと思います。
ただ最低限のツールは必要かと思うので、これからチューブレスを始める人は一緒にツール準備しておいたほうが楽だと思います。
チューブレスタイヤ、特にフックレス対応のモノは選択肢も少ない上に、まだ製品自体が安定供給がされていないものも多く、選ぶ際には苦労を強いられているように感じます。
そして今回付けてみたアメリカンクラシックも、国内販売はされているんですが、なぜかそれほど流通されておらず、手に入りにくいような気がします。
本国(米アマゾン)で45ドル、日本では8,000円~10,000円程度で販売されている様子。この価格差はもうちょっとどうにかならないのかなと思ってしまいますねー。
次はシュワルベプロワン使ってみたいんや・・・
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