はじめに
前にもブログでも報告していた「丹波篠山ABCマラソン」。
満を持して参加してまいりました!
はじめてのフルマラソン。
ちょっとしたスケベ心で「サブ4を目標にする!」と息巻いて走ってきましたが、その結果や如何に!?(もう書いてもてるけど・・・
マラソン本番まで
準備期間
地獄マラニックで足を痛めたのが昨年の6月。
7月後半に回復してからは、ランの頻度増やして走行距離も積み重ねていきました。
「フルマラソンに挑戦する!」と大会エントリーをして、ブログにも書いたのが10月。
しかしその後、週末のロードバイクと平日ランとの両立(というほど大げさなものでもないけど…)がうまく行かず、モチベーションが維持できないまま11月を過ごしてしまいました。
この時に日頃のランの内容を見直すべきかヨメセンパイに相談すると「サブ4はジョグの延長でイケる!」という助言をいただき、ペース走とジョグを積み上げることにしました。
この頃20km以上を走るときのスタミナ不足を自覚することが度々あったので、12月からは月間200kmを走ることを心がけました。
1月になってから通勤ラン主体に切り替わったものの、なんとか維持できました。
さいごの調整
本番3週間前にフルマラソンを意識した30km走を実施。
無駄に登りの多いコースを設定したせいなのか、右膝に違和感が出てしまったことで1週間ほど練習をセーブ。その次の週末に膝の様子見で10km走って練習再開したものの、平日は仕事と天気がかみ合わず走れませんでした。
本番1週間前のランは、Lovelybeerさんと走った箕面での初トレランでした。
めちゃくちゃ楽しかったんですが、レース1週間前にも関わらず、強烈な筋肉痛が残るランとなってしまいました。脚バキバキやったで…
結局2月の走行距離は90kmに留まりました。
徐々に練習量を減らすつもりが、ガクンとラン頻度が減ってしまって調整ミス感を覚えつつ本番を迎えたのでした。
当日の作戦
今回のコースはこんな感じ。
色々フルマラソン大会を経験しているヨメセンパイ曰はく「登りの多いキツいコース設定」ということで、標高マップを見ると15kmを過ぎてからのアップダウンは厳しそう。
ということで、今回の作戦を立てました。
ABCマラソンでサブ4を達成するための作戦
前半ちょっと突っ込んで貯金を作るぞ!
単純に考えれば1kmを5分40秒のペースで走り切ればサブ4になるんですが、理想としては5分20秒~30秒くらいの余裕あるペースで刻みたいところです。
以前の30km走でも、「前半セーブしても後半は落ちてしまう傾向にある」と思ったため、前半は少し早めのペースで貯金を作る作戦で走ることにしました。
終盤は絶対にタレる。しかしその終盤は下り基調だという先達の情報もあったので、最後は地形に頼って粘れたら…というスケベ心が全開のプランである。
それだけだ!凝った作戦なんかあるかい!
レース当日
そして迎えた本番当日。
いきなり汚い話で恐縮ですが、朝から下痢が止まらないままスタートに整列するも便意はドントストップ。
これは完走どころじゃないぞ…!
当日の最低気温は-5℃で待機中の寒さを懸念していましたが、スタート時の気温は6℃で快晴。
服装は迷いましたが、「下はコンプレッションタイツ+ハーフパンツ、上は冬用インナー+半袖」という感じで挑みました。
スタート待機中でも思ったよりも日差しも暖かく、100均のレインコートを羽織っているだけで充分でした。ウェアの選択は問題なかったですね。
スタート~20km
スタートはスムーズでロスも1分ほど。
サブ4ペースだと序盤の渋滞もなくすぐにペースに乗れたので、最初の1kmのほぼロスもなかったです。
スタート前の強烈便意は走り出すと姿を消してくれて、めちゃくちゃ空気読んでくれました。
序盤は平坦路が続いて走りやすかった印象。大会ハイなのかと思っていましたが、あとでログを見ると若干下り基調なことも影響していたかもしれませんね。オーバーペースに注意して走りました。
作戦通り平坦路区間は5分25秒くらいのペースを淡々と刻む感じで、登り区間があってもそこまで大きくロスしないようなペース感で走れていました。
そんな感じで20kmまでは順調そのもので、「もしかして、このまま最後までイケるんじゃない?」とかいう高慢な気持ちも出てくるほど余裕のあった前半戦でした。
母校・篠山鳳鳴高校を過ぎたあたりから徐々に登り基調の道になってきましたが、まだこの時は余裕がありました。
21km~30km
ハーフを過ぎるとアップダウンが出てきて、23km辺りでコースの最大標高に。そこから24~25kmは下り基調でしたが、ここで登りの遅れをペイするように意識して走りました。
この辺りで本大会の名物エイドで「しし汁」が出てきますが、もちろん美味しくいただく時間もないので泣きながらスルー。
25km過ぎから折り返しのランナーとすれ違うコースになっており、ここですれ違うおやじ転車さんを認識したものの声はかけられず。
28km辺りでサブ3.5ペースで走るヨメセンパイとハイタッチ。(やっぱり早い!)
これでかなり元気をもらえたんですが、身体がかなり疲れている自覚も出てきたのもこの辺りでした。
31km~ゴール
30.6km地点でコース最北端の折り返し。
折り返してからしばらくすると、反対側からサブ4ペーサー集団が走って来ました。思っていたよりもペーサーが迫っていたことに焦りを覚えました。
「順調やと思ってたけど、サブ4あかんかもしれない。」という思いがよぎるのでした。なぜなら折り返してから、めちゃくちゃ向かい風だったのです。
そして左の前腿に違和感が出てきていました。行きの車内で「終盤には絶対にダメージ出るで」と言っていたヨメセンパイの予言めいた一言が頭をよぎるのでした。
攣ったらどうしようという不安を抱えつつ、蓄積されたダメージで自然とペースも落ちてくるのでした。心肺は最後まで大丈夫と思っていたものの、脚も心肺もキツイ。
35km辺りでついにラップが6分台になってしまい、全身に及ぶ疲労感とペーサーに追われる焦燥感。
数値で見ると下り基調に違いないんですけど、風もあったからなのかそんな恩恵は微塵も感じられず。よく「35kmの壁」とか言うけど、壁過ぎる。壁にもほどがある。
ここに来て足を止める人も増え始めたり、めちゃくちゃタレている人も多く出てきて、明らかにここまでの区間にはないカオスな状況が取り巻いているなぁという感じ。みんなも壁ってるんだ!
36km辺りから左前腿の違和感は薄れましたが、その代わりに両足のハムストリングスがカチコチの激重状態になってきました。地面を蹴れなくてスピードが出ない感じ。
もう「歩かない」「止まらない」を意地で押し通しているだけの状態でした。残りの5kmほどが果てしない距離に思える・・・。
死屍累々で距離を消化していく。残り2kmを切るあたりから、沿道から「サブ4行けるぞ!」とか「ペーサーすぐ後ろに来てるぞー!」とか言う声に励まされて、迫る何か(ペーサーやけど)から逃げているように必死で走る。
そんな状態にもかかわらず、最後の2kmだったらペースを上げられるんちゃう?という謎の自信もどこかにあって、「よっしゃ、最後は全力で行ったるぞ!」という感じで心のブーストスイッチを入れたものの、身体は1mmも反応できずにヨボヨボと走るだけなのでした。
ヨボヨボでも一歩一歩とゴールは近づいてくるもので、残り1kmの案内を見たときに「あと1kmでやっと終わる!」という気持ちでした。
近づいてくるゴールにゲートのタイム表示が「3時間58分台」なのを見て、ようやく完走とサブ4を確信。
「ギリギリや!」とか「達成できた!」「もう走らなくても良い!」とか、いろんな思いが駆け巡ったゴールとなりました。
というわけで、
ギリギリ滑り込みで「サブ4」達成できました!
本当にきつかった!めちゃくちゃきつかったー!!
終わるや否や、あらゆる部分が攣りそうな感じで直立不動から動けない。加えて姿を潜ませていた便意までリバイバルする大団円。なにこれ。しんどさの宝塚歌劇。
もうあまりの満身創痍具合に、すぐに会場を去ったのでした。
おそるべしフルマラソンでした!!
補給食など
補給食はしっかりと用意して走っていました。
モルテンか迷ったけど、アミノサウルス(エリート)を用意。
大阪マラソンのうめさんのツイートを拝見して、カツサプも導入。
大会まで2週間前くらいからカフェイン断ちをして、本番で効果がしっかり出るように準備していました。(この期間が地味につらかった・・・)
朝食はしっかり食べて、スタート1時間前にバナナを摂取。
そして30分前にカツサプを飲みました。
スタート後、アミノサウルスは8km~10km置きに摂取するようにしていました。最後まで補給不足に陥ることなく走れたので問題なかったと思います。
後半に脚が攣るのが怖かったので、給水は半分以上取ったと思います。
前述のとおり、邪魔にならないところに一瞬立ち止まってグイっと飲むスタイルにして、走って飲んで失敗するリスクを避けた形。
ただラスト5kmほどは胃がヤラれていたのか気持ち悪い感じがあったので、ゴール後の「しし汁」も食べられなかったのです。カフェインでヤラれたりしたのかな?
ちなみにそのカフェイン断ち効果ですが、本番中は自覚することはなかったものの、この日の夜はなかなか眠れなくて「ああ、カフェインめっちゃ効いてたんやろな・・・」と思わざるを得ないとともに、「死ぬほど疲れたから寝かせてくれ!」って悶絶した夜になりました。オフコースくらい眠れぬ夜やったわ。
おわりに
初めてのフルマラソンは、ここ数年で一番大きな挑戦でした。
振り返ってみても、なにが吉と出たのか凶と出たのかさっぱり分からなかったんですが、補給内容と序盤で貯金を作っておいたのは正解だったような気がしています。
実際に走ってみると篠山のコースは鬼でしたね。初めてのフルマラソンに挑戦したいなら、もっとフラットコースのほうが良いかも知れない…。というか、そうしておけばもう少しマシだったような気がしてなりません。
今回の大会では応援もさることながら、私設エイドがたくさん出ていたのが印象的でした。子どもたちが沿道で応援しながらお菓子とかを用意してくれているのは、とても励みになりましたね。
そして篠山産業高校前で吹奏楽部がZARDの「負けないで」を演奏してくれていました。おじさんめちゃくちゃ泣きそうになりました。(あれラスト3kmとかでやってたら涙腺パンクしてたと思う。)
その後、母校の鳳鳴高校ではどんな応援があるのかと思って楽しみに走っていたのですが、そこには誰もいませんでした。なんでやねん。ほんま昔からしょーもない学校やったけど変わってへんな。
今回は夫婦で参加して二人とも完走できました。
ヨメセンパイは2月にフル3本走って、そして今回も危うげなく3.5達成ということで、なんかちょっと異次元の感じ。
たぶん一緒にロードバイクに乗ったとしても置いて行かれることでしょう。家庭内ヒエラルキーがさらに明確になったよね。
そういえば完走メダルは丹波焼でした。
あまりに苦しみもがいて手に入れたものなので、このメダルに愛着が湧きすぎております。
一応「フルマラソン完走した」という実績解除できました。
これからもマラソンに挑戦するかは分かりませんが、次はトレランのイベントに出てみたいなぁという野望があるので、Lovelybeerさんとマムートンさんはもれなく一緒に出てください。
はい、お疲れ様でした!!
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