この記事のもくじ
はじめに
ロードバイクに乗って何年か経ちますが、
いわゆる”王道ルート”のひとつである
「ビワイチ」は経験したことがないのです。
自転車に乗っている以上、
ビワイチは一度は経験しておきたい!
最近一緒に走ってくれる人、
ことにロングライドとなるとおりません。
そんな中、乗っかってくれたのは、
この屈強な二人だったのです。
- Lovelybeerさん 【屈強 その①】
- ロゼさん 【屈強 その②】
キャノンボーラーのLovelybeerさん!
そして高強度監督のロゼさん!
oh・・・わたしは生きて帰りたい。
信楽で凍える
朝3時半に自宅を出発。
待ち合わせの四条畷に向かいます。
集合場所のコンビニに到着。
すでにお二人とも到着されていました。
ここで補給食だけ買って出発です!
早速、琵琶湖方面に向かうため、
清滝峠を越えて東へ進みます。
あまりペースが上がらないように、
スタートは僕が前でフタをして走ります。
(お二人のペースに乗ると完走すら危ういのだ!)
清滝峠の下りでウインドブレーカー着用。
大阪から離れると寒くなるなぁ。
そのまま東へ走って、木津川駅前を通過。
そしてR163から和束方面のR5へ。
なんか寒くなってきたと思ったら、
道路脇の温度計が「2℃」のお知らせ。
勘弁してくれー!
しばらく我慢していましたが、
あまりも寒い!
我慢しがたい寒さ!
待ち合わせから30kmしか走ってないけど、
和束のローソンで緊急ピットインです。
Garmin読みで0.9℃!
さすがに真冬装備はしていないし、
それどころかシューズカバーも忘れる始末で、
圧倒的に防御力が足りてない。
特に末端の冷えがつらすぎるのです。
なんか足の指がポロっと取れそう。
緊急対策で靴下用のカイロを買って、
足のつま先と手袋の内側に貼付。
これで凌ぐしかないぜ!
止まったついでに大福餅を一個食べて、
再スタートとなりました。
少しずつ夜が明けてきました。
和束から緩い登り区間を越えて、
R307で信楽方面へ下っていきます。
この下りでカイロ作戦もむなしく、
やっぱり寒い!めちゃくちゃ寒い!!
ふと前を見るとこの表示である。
「凍結 0℃」
絶叫。
信楽モーニング!
その後、さらに冷え込みは増し、
我々は言葉を失うのと同時に、
指先とつま先の神経を失うのであった。
氷点下はやめてほしい。
道はしばらくR307を進んでいきます。
いつの間にか甲賀に入ってました。
これは琵琶湖に流れ込む野洲川。
目的地の琵琶湖も近い!
引き続きR307を進んでいきます。
この区間は同じR307のバイパスもありますが、
そちらは避けたほうが良いですね。
並走するのは信楽高原鐵道かと思ったら、
ここは近江鉄道だったんですね。
途中で電車が通りかかったんですが、
タイミング悪くてスーパー逆光。
標識に彦根の文字が出てきました。
琵琶湖に迫っているのを感じます
ここ日野にはラウンドアバウトがあるので、
せっかくなので経由することにしました。
昨年開通したばかりの道路みたいですね。
ヒュー!
この後、めっちゃ普通に左折した。
無駄に一周すればよかった・・・
そして、いよいよ彦根方面へ。
琵琶湖はもう近い!
朝ごはんからの北湖
交通量の多い国道8号線を避けながら、
彦根方面を目指します。
和束の休憩から50km以上を走行。
そろそろ朝ごはんを食べたい頃合いです。
しかし国道を避けているせいで、
早朝に開いているお店があるはずもなく、
目につくものと言えば熱気球くらい。
その後もコンビニしか発見できず、
いつの間にか犬上川を越えて多賀へ。
さすがにこの辺で食べておかないと!
ということで、国道8号へ出てみると、
すぐそこに「なか卯」を発見!
8:43、自宅から117km地点。
なか卯 8号彦根高宮店で朝ごはん。
親子丼とうどんを食しました。
超絶回復。
その後、再び国道を避けて走りました。
新幹線沿いを走る旧中山道へ。
この旧中山道、なかなか良い雰囲気でした。
ビアさんと「旧街道行きたいですね〜」と、
そんな話をしたりして。
本当に巡ってみたいんですよね~。
このまま米原を迂回して、
岐阜方面に行ってしまいたい・・・
いや、近いうちに行くぞ(謎の決心)
鳥居本のあたりから、
琵琶湖へ近づくため、西へ進みます。
一直線の道!
琵琶湖近くはこういう道多くて好き。
そして長浜市へ!
いよいよ琵琶湖が近づいてきた感じ!
長浜バイオ大学ドーム!
琵琶湖がはもうすぐそこだ!!
琵琶湖の存在を近くに覚えながら、
私たちはさらに北上します。
姉川から見る伊吹山。
まだ冠雪には早かったですね。
「姉川の戦い」があったのは、
もうちょっと上流だったんですね。
せっかくだから寄り道すればよかった。
このあたりを走るのは初めてですが、
山も近くて、のどかで良い場所ですね。
河毛のあたりの高時川沿い。
気がつけば湖北に入っていました。
琵琶湖はまだ見えない。
障害物も交通量も少ない、
ただグーン!と真っ直ぐ伸びる感じの道。
普段なかなか巡り合わない道なので、
ちょっとテンションあがりました。
そしてようやくブルーラインの道、
ビワイチの道へ出てきました!!
そして、トンネルを抜けると・・・
琵琶湖だー!!!
自宅出発して約155km。
ようやく琵琶湖にたどり着きました!
これぞビワイチの醍醐味だ!
奥琵琶湖は最高だなぁ。
噂に違わぬロケーションでした。
メタセコイアから難所へ
湖岸の道は意外と短く、
またしても琵琶湖の見えない道の始まり。
ビワイチってアメとムチなのね。
マキノまでやってまいりました。
途中で県道287号へ。
この道もまた好きな雰囲気でした。
この辺は獣よけの柵なんかも多くて、
琴線にビンビンに触れる感じ。
途中のカフェに寄りたかったけど、
声に出すイトマもなかったわ。
そして名所「メタセコイア並木」へ!
ここに来るのも初めてでした。
紅葉にはまだ早かったけど、
さすが名の知れた場所だけあって、
素敵なところでした~。
さすがに観光客も多かったですね。
紅葉が進むともっと増えるのかな?
並木道を通り抜け、引き続き南下です。
なんかこの辺りから急に疲労困憊。
前の休憩から65kmくらい走っているかな?
普段のライドは休憩しかしないスタイルなので、
休憩が少ないと、なんか脚に来ますね・・・
そのまま南下して湖西からR303へ。
ここまで来ると、小浜が近い!
12:18、189km地点。
ローソン 今津上弘部店で休憩。
解散地点の枚方まで100kmを切った。
さて、めざすのは鯖街道!
張り切って行きたいけど疲れた。
鯖街道の分岐が見えてきました。
ここからは鯖街道を京都方面へ。
この道は何度も走ったことがあります。
しつこくアップダウンがあるのは承知。
走る前から戦々恐々です。
そして朽木へ。
安曇川が出てきました。
しばらくこの川をひたすら遡ります。
わしゃシャケか。
普段は知らない道を…と思って、
途中でR367を離れて対岸の旧道へ。
こっちのほうがアップダウンはあるけど、
車は少ないし雰囲気も良かったなぁ。
そういえば途中で鹿が2頭横切った!
元のR367に戻ってからは、
ロゼさんを先頭に淡々と走るスタイルに。
ええ感じのペースメイクで助かりました。
緩い登り基調の道のりです。
細かいアップダウンをいくつか経て、
後半はジトーっと続く登坂区間に。
紛れも無く最後の難所だ!!
ロゼさんはどこかに行ってしまった。
後は自分自身を「がんばれ!」と鼓舞して、
必死でビアさんの背中に張り付きます。
独り言があまりにうるさかったからか、
途中でペースを落としてくれました。
おかげで独りで登らずに済んだよ…
花折トンネルをピークに、
最後の難所、「花折峠」をクリア。
そのあとの途中越えは、
トンネルを避けて旧道を使いました。
そして京都へ!
あとは下って大阪へ帰るだけだー!
帰路へ
家に着くまでがビワイチである。
京都市街地は車も多くなるので、
気を付けなければなりません。
しばらく下り基調が続く道。
途中の大原もあっさりと越えて、
あっけないほどでした。
紅葉ももうすぐって感じでした。
後はひたすら川端通りを走ります。
分かってはいたのですが、
四条に迫るにつれて交通量が増えます。
とっても走りにくい!
結局、途中で鴨川沿いの道を選択。
一部のガタガタ道区間はイヤなんですが、
やっぱりこちらのほうが穏やかで良いね。
桂川は向かい風でした。
サっと後ろに下がって
風よけをしてもらう甘えん坊を発揮。
淀川。
帰ってきた感がすごい。
後はダラダラおしゃべりでもしながら。
まだ50km以上走る人もいますが、
なんだか雰囲気はエンディングでしたね。
16:26、278km地点。
関西医大のところに到着。
ここでLovelybeerさんは離脱されます。
さすが安定の走り、
1バナナ/150kmのスタミナ。
キャノンボーラーの凄さを感じました!
ありがとうございました!
後はロゼさんと二人で大阪方面へ。
途中でロゼさんともお別れです。
頑張って帰ってください!
(結局この人はこの日366km走ったらしい)
いつものように駄弁りたかったんですが
それはまたの機会にお願いします!
そして私は豊里大橋でライド終了!
「はじめてのビワイチ」は、
約292kmでございました!!
なんか思ったよりも早く帰れたので、
普通に家族と食卓を囲めました。
お疲れ様でございましたー。
諸々のこと
気温差が厳しかった
今回の一番の難所を挙げるなら、
もうダントツで「気温差」です。
信楽でマイナス1℃。
昼過ぎには道路脇の温度計で18℃。
20℃近い気温差はなかなかです。
まだ18℃は想定内なんですけど、
さすがに氷点下の準備はしていないので、
ただ耐えるしかなく、厳しかったですね。
この冷凍区間で水分補給を怠りまして、
後に響いたような気がしています。
おしっこ濃縮されてたもの。
合言葉は「水分取ろう」。
そのまま。
走行について
今回の走行距離は約292km。
だいたい3時半に出発して17時半に帰宅。
割とええペースで帰ってこれました。
実は計画段階で前提としてあったのが、
健康的な時間に帰ってくること。
その目安は「枚方に18時」でした。
特にペースを上げて走ることもなく、
淡々と一定ペースで走る感じでした。
休憩時間も短かったのが良かったのかな?
ちなみに以前、松江に行ったときは、
カリカリ走ってグロス20km/hでした。
どちらも別のツラさがある気がする。
ブルベとかする人、すごいね。
今回の走りでこのグロスタイムってことは、
キャノンボールってどないなってんねん。
どないなってるんですか、ビアさん!
何年経ってもカラクリが分からんわ。
ルートについて
完走直後にtwitterに呟いところ、
なんか予想を超える反響がありました。
知ってる人も多いと思われますが、
今回の大回りビワイチは三船さん考案の、
「琵琶湖一周大外回り」を参考にしました。
これをかなり簡略化しまして、
私の脚力でも日帰りで帰れる範囲で、
まとめたような感じでございます。
走ってみて思ったのが、
これはアレンジし放題だなぁということ。
みんなのSOULには、あるんだ。
それぞれのビワイチを持っているんだ。
ビワイチには正しいも間違いもないぜ!
行こう!ビワイチに!!
おわりに
ビワイチ、楽しかったー!
久しぶりの300km級のライドで、
なんかちょっと今もまだ高揚してます。
やっぱりたまにやると楽しいね!
たまに、で良いんですけどね。
この計画自体はもうだいぶ前にありました。
走るメンバーも決まっていたのですが、
故障したり予定が合わなかったり…
紆余曲折あり実行できずにいました。
今回は全員参加はあきらめた形でしたが、
お二人にご一緒してもらって、
ようやく念願のビワイチが出来ました。
ありがとうございました!
ロングライド熱が高まってきたころに、
冬の到来となりそうでございます。
また来年のお楽しみかな?
今回の軌跡
距離:291.97 km
タイム:11:01:18
平均速度:26.5 km/h
総上昇量:2,164 m
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