落葉の「才の神峠」を越える!大阪~猪名川~能勢ツーリング!

はじめに

金曜日の晩。
「明日は夕方まで時間をもらったので、朝早く起きて走り回ろう!」
そんなことを考えていたにもかかわらず、
なぜか寝落ちをしてしまい、何の準備もせぬまま翌日に…
毎度のことなので、もう慣れた展開だ…泣きたい。

前回はクロモリで伊丹まで走って引き返すという、
なんとも残念ライド?になっていたので、
今回はいつものデダチャイを駆って北摂・能勢方面へ走りに行きました。

平和なソロライドのはずが、恐ろしい体験をすることに…

 

「道の駅いながわ」へ

前日に予定を立てるはずが、寝落ちをしてしまい準備もなく。
「とりあえず三田か能勢のほうに行こう」という
“ざっくり”としたプランはあったので、
まずはR12の「道の駅いながわ」を目指すことにしました。

8時半に家を出て、
いつもの起点、城北公園へ。

城北公園@12月12日

そこから淡路の辺りを抜けて、神崎川CRへ。
結局はいつものルートなのです。

神崎川CR

今回もひとり気ままなソロライド。
ちょっとした寄り道も兼ねて、いつもとは違う道へ。
神崎川駅のゴルフ場の脇を抜けて、
またまた川沿いを避けて走ってみます。

早速、行き止まりにあったりして…

遊歩道が行き止まり

この辺りの道はすこぶるややこしいんですよね。
彷徨っていると「親水緑道 新豊島川」というところを見つけましたが、
遊歩道っぽかったので今回はスルーしました。

親水緑道 新豊島川

後で調べると、自転車でも走れる道のようでした。
ただやっぱり散歩道みたいな感じみたいですね。

「気まぐれ自転車で行こう!」さん
http://kimagure.justhpbs.jp/gallery1/070203.html

というわけで、
無事に猪名川CRの東側に出てきました。
ここからは川沿いをひたすら北上していきます。

猪名川CRへ 川沿いを北上

ちょうど伊丹空港の辺りで、工事中で通行止めの箇所がありました。
ここを塞がれるとめっちゃ不便…

まさかの行き止まり

少しだけ一般道を走り、R171を渡って、再びCRに復帰。
そのまま川沿いを川西へ。

再びCRへ 阪神高速高架下@川西

途中からCRを離れて一般道R12へ入り、
車の多い道を避けて走ります。

R12を走る

この交差点からはトリトンの横の道を走って、
町役場のほうへ抜けていくショートカット。

車の多い道を避ける

道の駅いながわが近づくにつれて、道が混んできました。
てっきり事故渋滞か何かかなと思っていましたが、
どうやら工事中で片側規制になっていたみたい。
しかし、今回はあらゆるところで車線規制してたなぁ。

大渋滞!?

そして無事に「道の駅いながわ」に到着しました。

道の駅いながわ 休憩

ここからはノープランなので、大好きな“焼きもち”を食べながら、
今日の行先を考えることにしました。

好物の焼きもち 100円/1個

 

能勢の名峠!?「才の神峠」へ

そういえば猪名川から能勢のほうへ抜ける道があったなぁ。
と思ってスマホの地図を見てみると、ええ道を発見。
よく調べもせず、走ってみることにしました。
これを通って「るり渓」まで行けたらおもしろそう。

少し道を引き返して、脇道を入ります。
思った以上にしっかりとした道で一安心。

R12から抜け道へ 能勢方面へ

そのまま走っていると、
徐々に景色は里山風景に変わってきました。

次第に里山へ

前に見える山を越えると能勢なのかな?

槻並の集落?

途中に「ハッ」とするような赤い紅葉があって、
思わず足を止めました。
こんなのを見ちゃうと、なんだか得した気分になりますね。

綺麗な紅葉を発見

進むにつれて、道はドンドンと狭くなっていき、
徐々に勾配も出てきました。
峠があるのだろうか…

徐々に勾配が出てくる

一瞬19%という激坂もあったりして、
なんかちょっと変わった雰囲気の道になってきました。

里山風景

でも予想に反して道は行き止まりっぽい。
せっかく来たので、眺めのいい景色を見つつ小休憩をすることに。

絶景なり

スマホの地図だと道は繋がっていたのになぁ。

「あ~道を間違えたな。
あれ、どこで道を間違えたんやろ。」

と、改めてスマホでマップを見てみると、
あれ?道、合ってるやん!
ということは、先に見えるこの狭い道が正解なのか!

行き止まり?

道の入り口で少し怯んだものの、
久しぶりの林道具合に心躍る部分もあり、
興味半分で先に進んでみることにしました。

先へ進んでみる

しかしこれはなかなかのディープスポットやなぁ。
これでいて普通に勾配もある峠道なのです。

狭い林道を行く

ふと横を見ると、怪しい道らしいものもあり、
「これはあかんやつかもしれん…」
ということで、
急にケモノの気配に怯えた僕は、
クマよけの鈴なんかも持ち合わせていなかったので、
スマホで大音量で音楽を鳴らしながら進むことにしました。

鳴らすなら、できるだけハッピーなヤツがいい。
Eath,Wind&Fireの名盤”I Am”だ。
“In The Stone”の壮大なイントロが流れ出す。
…驚くほど周りの雰囲気に合ってない。

物静かな林道

途中で川のように路面を水が流れていたり、
いろいろと自然の仕掛けが山盛りの道でしたが、
なんとかゆっくりとコケないように走ります。
なんというか、ロードで走る路面ではないな…

路面はウェットに

ダンシングなんかしたら、ツルっといってしまうので、
シッティングでじーっくり回して、滑らないように気を付けて走る。

徐々に深みを増す

なんとかがんばっていましたが、
途中で落ち葉だらけのウェットな路面にタイヤがスリップ。
思わずコケそうになって脚を付きます。
なんと恐ろしい道なんだと、ガーミンを見てみると勾配17%!?
ほんまかいな…

足つき

前を見ると、道は「落ち葉まみれ」であります。
なにこれ、落ち葉のコンチェルトやんかいさ。

落ち葉がすごい

がんばって乗って登ろうかと思ったけど、
走り出しで2度ほどコケかけてあきらめました。
もう押して歩くしかないか…。

まだまだ登る

聞いたことのない鳥のさえずりが響いてきます。
普段なら山の静かな風情を感じるところですが、
見通しのないこの林道で一人自転車を押していると、
逆に不安にすらなってくるのでした。

しばらく登っていると、
道の脇に草木がボコンと凹んでいる箇所が数個も…
なんだろ、これ。

これは何?

昔、島根のおじいちゃんに教わった猪の寝床って、
なんかこんなんだったような気がするぞ。

山の知識など皆無のぼくにとって、
この“ボコン”は恐怖でしかなかったのでした。
こんなものは猪の寝床に違いないじゃないか。
猪が横からブホーって出てきたらどうしよう。
自分の軟弱さは良く知ってる。
今の僕は自転車用の靴を履いて俊敏さも欠けているし、
猪突猛進ってやつで、ブワーってきたら
もう一発でバーンって弾き飛ばされるのは分かりきってる。
なんという恐ろしいところに身を置いているんだろう。

来た道を帰ろうかと後ろを振り返ると、
それはそれでなかなかの雰囲気。
あかん、「行くも地獄、帰るも地獄」や…。

一度不安になると、なかなか払拭できないもので、
大音量のE,W&FのBGMですら、
「このアフリカンなリズムに動物たちが高揚したらどうしよう」
とか、意味不明な不安も沸いて来たりするのでした。

現状を知るために、スマホで現在地を確認してみると、
猪名川町/能勢の境界が近そうです。

どこだこれ?

町の境が峠のテッペンになってることも多いし、
反対側は集落も近そうなので、
思い切って先へ進むことにしました。

先へ行くか引き返すか・・・

しばらく進むと道も落ち着いてきたので、
自転車に乗り、ゆっくりと走ります。

先を急ぐことに

そして少し視界が開けて分かれ道に出てきました。

看板が立っていたので近づいてみると、
まさかの「才の神峠」と書いてあるではないか。
噂には聞いていたのけど、こんなとこにあったのか…!
無駄に記念写真も撮っちゃう。

才の神峠!

よくもまぁ、こんなところへやってきちゃったもんだ。
タイヤもよくがんばってくれてる…
こんなところでパンクされたら失禁してしまうもの。

ウェット

さて。
ここから能勢方面へ行く道は分岐するんですが、
一番集落の近そうな道を選んで走りました。
この写真だと右側。

分かれ道(右を選びました)

道は相変わらずなので、時速6kmくらいで、
コケないようにノソーっと下って行きます。

能勢へ

ようやく林道を抜けると視界は広がり、
目の前に能勢の風景が広がっていました。
怖い思いをしたけど、なんともええ感じの場所やったなぁ。

能勢の長谷かな?

少し降りるとまた違った景色が見られて、
なんとも贅沢な下り坂なのでした。
長谷の棚田。こんな季節に見ても良いもんだなぁ。

素晴らしい眺め

才の神峠、こんなシーズンに来ていけない場所でしたが、
別の季節にまた来てみたいと思わせる
そんな雰囲気の林道でした。
「曽地奥林道」もインパクトあったけど、
ここはまたちょっと違う種類のインパクトやったなぁ。

 

能勢を走って亀岡の入り口へ

無事に下界に下りて来れました。
R173を渡り、R54を北上して亀岡方面へ走ります。

無事に能勢へ

このR54は登り基調の道なんですが、
才の神峠でほとんど自転車に乗らなかったので、
脚は意外と元気。

R54を北上 R54

このまま京都府亀岡に突入!

亀岡へ

畑野の交差点のところにあるヤマザキショップで休憩にしました。
ここは本当に癒しの場。
外は寒いのでイートインでしばらく休憩させてもらいました。

ヤマサキショップ

店内のラジオで流れる「ルビーの指輪」を聞きながら、
歌詞の切なさに涙。
涙しながら今後のルートについて考えていました。

夕方に帰らなければならないので、「るり渓」はパス。
グルっと回って帰るようなルートを取ることにして、
ここから東へ進み、R477とR423を使って帰ることにしました。

お店を出てR731で東進。

R731

登り基調の道をチンタラと進んでいきます。

登り基調の道

下り坂で、ところどころ落ち葉が溜まっている部分があって、
一か所、カーブが落ち葉まみれだったところは怖かった。

少し落ち葉が溜まっているところも

R477に出た後は、ひたすら南下して川西方面へ。
無事に「ひいらぎ峠」を越えました。

再び能勢へ

そこからR423へ出るために、R732を走ります。

R732、堀越峠へ

ここの峠は、激坂の「堀越峠」です。
少し前に知らずに走って悶絶させられました。
今回はちゃんと覚悟を持って走ります。

堀越峠

徐々に勾配は急になり、途中から10%を超えます。
ありがとう。

勾配が出てくる

覚悟していてもしんどいものはしんどい。
知っててしんどいか、知らずにしんどいかの違いなのでした。

かなりしんどい

そしてなんとかテッペンに到着。

なんとか登頂!

坂を下って亀岡”犬甘野”の集落を走ります。

犬甘野

前回走った時に、とても良い印象のあった道だったんですが、
季節も変わり、稲も刈られるとまた違った印象がありました。

R732を走る

相変わらず交通量は少なめで良い感じの道です。
前に牛舎が見えてくると、R423まではもうちょっと。

前に見えるのは牛舎

そしてR423との合流点へ到達。
ここの交差点は「笑路(わろうじ)」という変わった名前。
この辺りは京都だからか、風変わりな名前が多いですね。

R423へ

ここまで来たら後はR423で帰るだけでございます。

 

亀岡から川西、そして大阪へ!

ここからはR423を川西方面へ南下して行きます。
しばらく登り基調の道が続きます。

川西方面へ

能勢町との境までやってきました。
ここまで来ると、後は川西までずーっと下りです。
帰りは楽チン。

能勢町へ

ギアを重くしてひたすらに脚を回しまくります。
このちょっとした下りの加速度は気持ち良いなぁ。

野間の辺りの温度計は「9℃」でした。
ここより畑野のヤマザキの辺りのほうが寒そうだから、
やっぱり大阪市内と比べるとかなり気温差ありますよね…。

野間あたり

下り基調っていうのはすごいもので、
あっという間に止々呂美の辺りまで帰ってきました。

止々呂美

この辺りからは余野川に沿って走って行くんですが、
途中で工事車両が多くなるので、
いつものように、ちょっとビビりながら走りました。

R423(余野のあたり)

池田の阪神高速の入り口を越えてから、
猪名川沿いCRへ入ります。
そして高架下で最後の休憩をしました。

川西のドラゴンランド

このとき14時半くらいだったんですが、
予定時間を大幅に巻いていることに気づきました。
ヤマザキで”寺尾聰”を聴いていたのが13時前だもの。
この区間だけは異様に速かったような気がする…
恐るべし下り坂。

ここからは行きとほぼ同じルートで大阪へ。
川西から猪名川CR→神崎川。

猪名川CRで帰る

淀川に着いた頃には、
少し夕焼けが迫っていました。

淀川へ帰還

もう少し走りたかったけど、
才の神峠のロスが響いてしまったかなぁ。
でも久しぶりにドキドキするツーリングができました。

 

おわりに

知った道を適当に走って、あわよくば「るり渓」へ。
という感じで走り始めた一日でしたが、
猪名川から能勢へ行く際の「才の神峠」は強烈でした。
おかげでこの峠が目的地みたいになっちゃいました。

色んな方のブログで存在は知っていたんですが、
立地を把握できていなかったのが、
良かったのか悪かったのか…

どの季節に行っても路面状態はよくない場所のようですが、
落葉のシーズンに行くとドエライことになるというのを
身をもって知ったという感じになりまして、
まぁ結果的にはおもしろい経験ができました。
野生動物にエンカウントしなくて本当に良かった。

今から本格的な冬に入って行くと思いますが、
今年こそは真冬の寒さに負けずしっかりと走りたいなぁ。

 

今回の軌跡

距離:127.70 km
平均速度:22.6 kph
カロリー:3,565 C
時間:5:39:38
高度上昇:1,224 m
平均気温:13.9 °C



2 件のコメント

  • こんばんは、前回コメントを投稿させていただいた三田の道では、私も同じところで行き止まりで引き返ししてしまいました。へへへ。今回の才の神峠、私の地元で冬場以外は月に何度かトレーニングを兼ねて登ります。でも猪名川町側から足付き無しで登るのはかなりしんどいです。頂上の看板のところから歩いて三草山へ登ることができます。ここの山にはゼフィルスの森という場所があり大阪府下では、ここでしか見ることができない貴重な蝶々が生息しています。それから頂上の分岐は右に行かれたみたいですが、真ん中と左があったと思いますが左に行かれた方が道はマシです。真ん中と左は途中で一緒になります。グーグルマップではでてきませんが・・・この山をマウンテンバイクで走るとまた楽しいんです。またお越し下さい。

    • 才の神峠、頻繁に行ってられるんですね!
      確かに純粋に斜度のキツイ峠としても、なかなかのものがありますね。
      本当に知らずに行ってしまったので、雰囲気に圧倒されてしまいました…

      ゼフィルスの森、ググってみたんですがすごいですね。
      ただならぬ雰囲気と思っていましたが、あながち間違ってなかったんですね(笑)
      マウンテンバイクなら絶好の山なんでしょうね~。

      道もいろいろとあるようなので、
      季節が変われば別のルートで走ってみたいです!

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