先日、超絶オルガントリオ"NIACIN"の来日公演を見に行ってきました!
※ 下記、セットリストなどのネタバレ大いにありです!
個々の来日はありましたが、
ナイアシンとしての来日は1998年ぶり。
ぼくも初めて生で見るので、楽しみに参戦いたしました。
言わずもがな、僕もミスタービッグで弾きまくるビリーシーンを見て
思わずベースを手に取ってしまった数多いるベーシストの一人。
ビルボードという比較的小さめのステージで、
ビリーシーンを見られるというのは、少し感慨深いものがあるのです。
Niacin :
Billy Sheehan(Bass)
Dennis Chambers(Drums)
John Novello(Organ)
[関連記事→待望!オルガントリオ"Niacin"が2014年3月に来日決定!]
圧巻のステージ!
暗転してメンバーがステージにあがる。
ビリーシーンもキャップを被っていて、みんな日曜のお父さんみたいな風貌だ。
この三人からあのサウンドがドカーンと出るんだなと、
当たり前のことを思いながら、出てくる音にワクワクしてました。
ラフな感じでステージが始まります。
一曲目は"Montuno"。
出だしということもあって、しばらく音量バランスが微妙でしたが、
最初から飛ばしまくるパフォーマンスには圧巻。
久しぶりに生で見たビリーはほんまに弾きまくり。
ビリーのMCの次はニューアルバムのタイトル曲"Krush"。
イントロからユニゾンの応酬の"ナイアシン節"のナンバー。
迫力がすごい!
ジョンのピアノが静かに始まり、1stからの"One Less Worry"へ。
この曲だけ唯一デニチェンのソロがありました。
曲とは関係のないリズムを叩くという、デニチェンがよくやる手法のソロで、
わけわからんけど、かっこいい。
続いてはニューアルバムからの曲"Electrocity"。
ちょっとジャジーな雰囲気のある曲でナイアシンとしては
少し意外な曲だけど、やはりユニゾンがめっちゃ多い。
そしてキメも複雑。
デニチェンが淡々とドラムを叩きバンドを牽引している感じが渋い。
その流れで"Invisible King"へ。
こういう怪しい雰囲気の曲もナイアシンの代名詞。
歪んだベースと澄んだピアノの調和は、ならではのサウンド。
続いてニューアルバムの曲"Low Art"を演奏をした後、
ビリーが「次は"Elbow Grease"をするよ。」とMCをとります。
そこでなぜかキーボードの音の切り替えで戸惑うジョン。
誤操作で流れ出すダンスチューン。
会場大ウケ。
そんなこんなでやっと始まった"Elbow Grease"は、
クラビのイントロからなんかちょっと微妙な感じで、曲のテンポも少し遅め。
肝心のキメもミスりまくり(ジョンノヴェロのミスか?)で、ちょっと残念な出来でした…
絶対リハ不足やろ(笑)
しかし終盤のベースソロはすごかった。
なんかが憑りついたんかってほど弾きまくってました。
その次はアルバムの流れ同様に、タイトル曲"Time Crunch"、
そして新作から"Car Crash Red"が演奏され、緊張感のある曲が続きます。
ここでMCでサラっとの曲紹介があり、
ナイアシンの代表曲の一つ"No Man's Land"へ。
この曲はテーマも印象的だし、バンドの各楽器のバランスも良く、
かなり好きな曲なんですが、ライブで見るとまた別格。
次も同時期、ライブアルバムのみ収録のバンド名がついた曲"Niacin"。
やはり初期のハモンドB3一発の曲は問答無用でかっこいい。
疾走するリズムに乗るオルガンがやたらに気持ちいい。
勢いのあるユニゾンがガチっとハマると、もうかっこいいのなんの。
気が付けばこれが最後の曲で、
メンバーはあっけなくステージを去っていきました。
アンコールは今回初めてのカバー曲"Birdland"。
一応2ndアルバムに収録されてはいますが、
そんなことは関係ないくらい有名スタンダード。
誰もが知っているこの曲は、さすがに大盛り上がりでした。
フタを開けてみれば、MCも曲紹介くらいしかしなかったし、
ガッツリ曲を詰め込んで12曲も演奏してくれました。
いや、濃厚すぎるくらい濃厚なステージ。
本当にナイアシンサウンドを堪能できました。
Niacin "Krush"Tour 2014.3.12. @ BBL OSAKA
SETLIST:
1.Montuno
2.Krush
3.One Less Worry
4.Electrocity
5.Invisible King
6.Low Art
7.Elbow Grease
8.Time Crunch
9.Car Crash Red
10.No Man's Land
11.Niacin
enc.Birdland
セットリストを見ると、思ってた以上に1stから多く演奏されていましたが、
それだけ1stは充実した作品なんだろうと、なんとなく再認識。
最近の作品にはなくなってきているキャッチーなテーマや、
バラードなんかもナイアシンの魅力なんですよね。
もっとオルガンがうねる叙情ナンバーを演奏してくれても良かったかな、
とも思いますが、これはこれで、圧巻・怒涛の12曲でした。
トリオのバランスの変化?
今回意外だったのは、デニチェンの大人しさ。
いや、十分に叩きまくってはいたけど、
1stリリース後のライブ映像なんかと比較しても、
"リズムを支える役目"というのに、ちょっとシフトしてる気がしました。
今回、死ぬほど弾きまくっていたビリーシーンを見て、
なんとなくそのほうがバランスとして成り立っているような気はしたんですが、
もっと叩きまくってくれてもおもしろかったんじゃないかなぁ。
MCもビリーシーンやし、音量一番でかいのもベースやし、
ちょっと"Billy Sheehan Organ Trio"的な感じがしたのが、唯一残念かなぁ。
まぁ当日の環境もあったんやろうけども。
Billy Sheehanが最強
最近アンプがAmpegからHartkeに替わったみたいですが、
あのディストーションサウンドはもちろん変わらず。
この人に憧れてベースを始めた身としては、
その繰り出すフレーズや動きなんかに狂喜乱舞でしたが、
もうジャンルとか、そういうのを超越したビリーシーンという個性なんだと、
今回再認識させられました。
ベースを歪ませてあんなけ弾きまくったら賛否両論もあるでしょうが、
それこそBilly Sheehanなんだと。
最近は自分のベースに求める姿も憧れる姿も変わりましたが、
ほんとにええもの見せてもらいました。
お腹いっぱいだ。
Elbow Grease
Live in Tokyo
↓最新作
そらビリーシーンプロジェクトやから(笑)
ここんとこ二回連続でちょい微妙なビリーやったから昨日は大満足やわ(=゚ω゚)ノ
ほんまに圧巻!怒涛!って感じのライブでしたね~。
しかしビリーシーンを見るという部分では、これ以上ない充実度ですよ。
一生の思い出です(笑)
“ビリーシーンプロジェクト”は日本だけで付けられてるセールス用ネームでしょ?
まぁでも実態も同じようなものかも、とちょっと思いましたね…。