[ロードバイク] 鈴鹿スカイラインを走る!大阪~信楽~四日市へ!

信楽を走る

はじめに

先日、友人と計画していたツーリングが悪天候で延期に。
あまりにも楽しみにしすぎたせいで、延期のショックは計り知れず…。
このままストレスをためるのは、色々と非常によくないことなので、
しれっと有休を取得して、自転車で走ってきました。

行ってみたい場所はワンサカとありますが、
今回は「”帰りは輪行”で帰ろう」というのが前提。
片道だけ走って、電車で帰るお気軽プラン。

せっかくなので”全然走ったことのないところへ”ということで、
前から気になっていた「湯の山温泉」を経由して
四日市へ行くコースを適当に引いて走ってきました。

なんだか楽しそうな“鈴鹿スカイライン”のヒルクライム、
寅さんのロケ地でもある“湯の山温泉”
なにやら見どころもたくさんありそうなコースを走ってまいりました。

 

清滝峠から木津川へ

6時前に自宅を出発。
まずはR163を奈良・木津川方面へ走って行きます。

朝早いのに意外と交通量が多いR163。
何度走っても好きになれない道ですね。

R163を走る

最初の洗礼“清滝峠”へ。
無理はせず、すぐにインナーローにしてやった。

清滝峠ヒルクライム

無事に登頂できました。
まだまだ序盤とは思えない充足感…。

朝の清滝峠

清滝をダウンヒルして、木津川を目指して走ります。
R163は走りにくいので、途中で山田川沿いの道へ入ります。
このまま木津川駅のほうへ。

163を避け、山田川沿いへ

車の喧騒から逃げるように木津川へ。
この辺りは何度走っても気持ち良いところですね。
木津川を遡るように走るのも楽しいやろうなぁ。

木津川沿いを北上

木津川を山城大橋まで北上して、そこから川を渡りR307へ。

 

307号線で信楽へ

この辺りまでは瀬田川・琵琶湖へ行くのと同じルートでしたが、
ここからはひたすらR307を信楽方面へ走ります。

宇治田原方面へ

このR307がまたまた交通量が多くて、
ちょっと川沿いに逃げてみたり、脇道を走ったりしつつも、
結局はR307を走らないといけないので、ちょっとストレスでした。

少し道を脱線

少し道を変えると雰囲気が全然違うんですね。

脇道を走る

宇治田原に入ってしばらくすると、工業団地があって、
そこを過ぎると交通量もだいぶ減りました。
通勤の時間と被ってたんですね…

景色に田舎を感じるようになってくると、そこら中に茶畑も出てきました。
さすがお茶の名所。

茶畑が出てきた

R307はじんわりと登り基調の道で、
後で標高を見てみると、木津川から250mくらい上がっててビックリ。

右手に辻利のお茶工場

宇治田原はなかなかええ感じのところで、
外にイノシシの毛革吊ってる”ぼたん鍋”のお店があったりして。
この辺なら日帰りでもブラブラできる距離なので、また走ってみたいな~。

ぼたん鍋の店も

ふと横を見ると、お茶畑が広がる絶景。
山には見ごろが終わった山桜が、それでも綺麗に咲いていました。

茶畑の風景 山桜を見ながら

少し勾配のある道を走り、小さいトンネルを越えると“滋賀県”へ。

滋賀県へ

上りのピークは裏白トンネル。
長いトンネルには歩道があったので、自転車でも安心でした。
後で調べると、このバイパスが“裏白峠”という峠らしい。

裏白トンネル(裏白峠)

トンネルを越えると雰囲気も変わり、
しばらく走ると、信楽焼きのたぬきがお出迎えしてくれました。

信楽へ突入 たぬきがお出迎え

 

信楽・甲賀を走る

信楽に来たなぁと感じさせたのは、なんと言っても信楽焼き。
というか狸のオンパレード。
こんなにも大勢に出迎えてもらって、熱烈な歓迎でした。

信楽を走る

それは至る所で…
途中で飽きるくらい狸三昧でした。

信楽たぬき三昧

この辺りは交通量もそこまで多くない道で走りやすかったんですが、
特別に景色が良いワケでもなく、正直ちょっとアクセントに欠いた道でした。
ほぼほぼ平地で体力的には楽な道だったかも。
信楽もいろいろあるみたいなので、今度走るときはR307以外を走ってみたいな。
きっと印象もガラリと変わるんだろうな。

R307近江グリーンロード

トラックが増えてきたと思ったら、名神高速の近くを走っていました。
この辺りからバイパスなんかも出てきて、大型トラックに怯えることも数回…。

名神の高架を抜ける

信楽を抜けて水口へ。

甲賀市へ

途中から並走していた線路が気になり、ちょっと寄り道。
「信楽高原鐵道」というらしく、一度だけ1両だけの電車とすれ違いました。
なんか良さ気でした。

信楽高原鐵道
http://koka-skr.co.jp/

信楽高原鐵道の線路

近くには飯道山ハイキングコースの案内がありました。
自転車でも楽しめそうなところがたくさんありますね~。

飯道山ハイキングコースの入口

引き続きR307をひたすら走ります。
水口の辺りでは、しばらく野洲川沿いを走りました。

水口

途中の分岐で、最短ルートのバイパスを走りましたが、
大型車が多くて、しょーもないアップダウンがたくさんあって、
ちょっと残念なルートだったかも。

ひたすらR307を行く

この辺りは特におもしろくない道だったなぁ。
知らぬとはいえバイパスを走るのは良くなかった。
もう一回走るとしたら、信楽を抜けてからは別のルートを考えるな。

 

R477で四日市方面へ!

R307のバイパスを抜け、日野からR477で四日市方面へ
このR477が今回のメインディッシュ「鈴鹿スカイライン」のある道。

四日市まであと50kmほど

R477に入ってすぐに感じる素敵な雰囲気。
三田なんかと似た里山の情緒を感じながら走りました。

いざ四日市方面へ

しばらく走っていると、過ぎ去ったコンビニの案内板がたくさんあることに気づき、
「もしかして、この先にコンビニがないのでは…」という心配が出てきました。
補給食は、サコッシュに”羊羹”や”あんぱん”を入れていたので大丈夫でしたが、
ドリンクの補充は必須だと思っていたので、
心配のさなか、途中の公民館に自販機を見つけたので休憩&補充。
山の中で脱水したらシャレにならないもんね。

西大路の公民館で休憩

水分補給ができたので再度出発。
綿向山のすそ野を走るR477は別称「綿向街道」というらしい。

綿向街道

山と田んぼの青々としたコントラストに夏を感じながら、
目の前に大きくなっていく山々に向かって走ります。
100km近く走っていながら、ここまでは助走区間だったんだと認識。
さっきのバイパスはなんだったんだっていうくらい気持ちが良い。

日野からR477を走る 山へ向かって走る

しばらく走ると「音羽」の交差点へ。

音羽の交差点

綿向山ハイキングコースの玄関口みたいでした。
近江八幡とを往来するバス停もあり、それ故か自販機もたくさんがありました。

ちょっとマップを見るだけでも楽しそうなところ。
この辺りもロードバイクの聖地なのか。

綿向山へのアクセスも バス停

交差点を越えてしばらくすると、「蔵王ダム」が出現。

蔵王ダム

ダムを越えると、山深い雰囲気が出てきました。
そして道は徐々に標高をあげている感じです。

風情のある里山へ 平子峠を越える

一つ大きな上りを越えると、また甲賀市の標識。
ここが「平子峠」という峠らしい。

またまた甲賀市

峠を越えると、野洲川の清流がありました。
野洲川はさっき走ってきた水口のあたりに流れていた川。
川の流れを思うと感慨深いです…。

特に寄り道はしなかったんですが、この辺りに集落があって、
食事ができるところもあったみたいです。
今回は素通りです。

ちなみに、ここから川沿いに南下して1号線に出る道(R9)もあるみたいでした。
地図を見るだけでも、素敵な道なんだろうなぁと思える。

野洲川を望む

標識に鈴鹿スカイラインの文字が出てきて、
いよいよ近くにやってきたんだなという実感が出てきました。

四日市方面へ 鈴鹿スカイラインが迫る

さぁ、いざ鈴鹿スカイラインへ!

本格的にヒルクライムか!?

 

鈴鹿スカイラインを走る!

道の勾配は急になり、両脇には木々が現れる。
これぞヒルクライムの常套句!

いよいよ勾配が出てきた

と思っていたら、全然違った。
視界が開けると大きなダムが目の前に。

ダムが見えてきた

「野洲川ダム」でした。
なかなか立派なダムだったのでビックリ。

野洲川ダム 素晴らしい眺め

しばらくダム沿いの道を走るのですが、これがまた気持ちの良い道でした。
天ケ瀬ダム沿いなんかを彷彿とさせる雰囲気で、
道も広くて走りやすい最高のロケーション。

ダム沿いを走る 素敵な道

もはやスカイラインのことなんて忘れてしまって、
しばらくダム沿いの道を堪能。
涼しい木陰、垣間見える青々としたダムの水が良すぎる。

勾配はゆったり

呆けて走っていたら、上からしっかりと案内板が出てきて
鈴鹿スカイラインはまだだと教えてくれます。
いちいちありがとう。

鈴鹿スカイラインはどこから?

道はダム沿いを離れて、川沿いを走るようになります。
緩やかですが、ずーっと登り道のR477。
途中、橋があったので下を見てみると、きれいな渓谷のような景色。

渓谷のよう

道の勾配は5%前後でずっと続いていて、
いよいよ山の上へと向かって走っているような雰囲気。

山へ向かって走る

ついに鈴鹿スカイラインの標識が出現です。
厳密にどこからが入り口とかは分からなかったんですが、
ちょっと行ったところに通行止めをする柵なんかがあったので、
そこいらからスカイラインだったんだろうと思っています。

いよいよ鈴鹿スカイライン

というワケで、今回最大の難所「鈴鹿スカイライン」

徐々に斜度もあがる

序盤は5%前後の緩やかな勾配が続きます。
決して景色が良いということもなく、淡々と上って行きます。

山の合間を走る感覚

勾配は8%までくらいの坂がずっと続きます。
山を登ってきたという感覚はないものの、
後ろを振り返ると積み重ねた標高を感じますね。

徐々に標高を上げていく

上を見上げると、これから走るであろう道のりが見えて悶絶。

登るべき道が見える

でもさっき走ってきた道が見えると、確実に登っていることを感じます。

登ってきた道のりを見る

平日というこもあってか、交通量は少なかったです。
たまにすれ違うのは峠を攻めるバイクばかり。

それもそのはずで、感性を刺激するカーブの数々。
脚を動かしてさえいれば着実に前に進むという、それだけで登る。

こんなカーブや こんなカーブも

長いヒルクライムをしているとき、どこかで体が楽になることがあって、
今回もそれで、なぜか後半は逆に序盤よりも楽に登れました。
頭の線が一本切れただけかもしれませんが。

そんなこんなで、ゆっくりと登っているうちに武平トンネルに着きました。
ここは“武平峠”の頂点でもありますが、
この”標高815m”の標識を見て、ここがテッペンだと確信しました。

武平トンネル

というわけで、無事に三重県に突入できました。

三重県に突入

いや、十分に悶絶をした「鈴鹿スカイライン」でしたが、
勾配も二桁を超えるようなところはほとんどなかったので、
距離はあれども、なんとか登ってこれたという感じでしょうか。

しかし、本当の鈴鹿スカイラインはこんなもんじゃなかった…。

 

恐怖のダウンヒルとマヌケ

頂上と言っても、特に展望台なんかもあるわけではなく…。
とりあえず今回の目的地のひとつ“湯の山温泉”まで下ろう。
ということで、あんまり見たことない標識に怯えながら、ダウンヒル開始。

急勾配な標識

確かに急勾配!
でも道幅が広くて走りやすいので、これは楽しいかもしれない。

気をつけてダウンヒル

ふとこれから下って行く道を見て悶絶した。
なんだこれ。クネクネではないか。

くねくね

ほんとに急勾配を下って行くダウンヒル。
そういえば鈴鹿スカイラインのヒルクライムの大会も”三重側”で行われているし、
本当にキツイのは三重側だったんだな…と実感できるダウンヒルでした。

ブレーキが焼けるのも怖いので、
途中にあった駐車場で小休憩をすることに。

ダウンヒル途中の休憩

湯の山温泉はもうすぐかなと、近くにあったマップを見て愕然。

鈴鹿スカイライン地図

現在地は…あれ。
なんやこれ。

アホとはこのこと。
なんと楽しみにしていた「湯の山温泉」を通り過ぎていたのでした。

まさかの通過…

この時、何を隠そうかなりお腹が減っておりまして、
温泉街で遅めのランチにしようと思っていたので、
そんな状態で今から激坂を引き返す元気もなく…さよなら湯の山温泉。
英断。

ここから湯の山温泉駅にはなんとかアクセスできそうだったので、
駅前で飯を食べようと、寄ってみることにしました。

・・・が。
駅前なんもあらへん。

湯の山温泉駅

もうヤケクソです。
四日市市内で名物トンテキを食べようと奮い立ってペダルを漕ぎます。
途中であんぱんを少し食べ、トンテキのために胃腸を調整。

そして念願のトンテキ!

とんてきを食べに来た

なんだこれ、15時にランチ営業終了してるではないか。

まさかのランチ終了

ダメ元でもう一店舗も行ってみたけど、玉砕。
定休日なのか。

こちらは定休日!

しっかりと調べていなかった自分を呪いつつも、
これからどうしようか思案…。

この時の時間は15時半くらい。
四日市駅からは近鉄特急で一時間ごと59分発で大阪方面直通の電車があるので、
それに間に合わせて帰ろう。

トンテキにフラれ、完全に心が折れてしまったぼくは、
この日一番のペダリングでもって、四日市駅を目指しました。

そして40分に駅に到着。
横にいたおっちゃんと世間話をしながら、5分で自転車をパッキング。
そのまま急いで特急券を購入。
ザブングルの次くらいにハヤテやった。

トンテキどころか、みかんゼリーだけを握りしめて特急へ乗り込んだのでした。

近鉄四日市駅に到着

哀愁をありがとう、四日市。
また来ます。

 

おわりに

鈴鹿スカイラインを越えてからは、
本当にドタバタで叙情のエンディングになりましたが、
“湯の山温泉スルー事件”以外は、とても楽しいツーリングができました。

今回は目的地優先でルートを適当に組んだので、
走っていて楽しくない道も正直いくつかありましたが、
次回から走るときの教訓になったと思います。

鈴鹿スカイライン周辺に関しては、
わざわざ大阪から自走せずとも、近江八幡駅や、
野洲駅あたりから走り始めると最高なんじゃないかなぁ。
周辺に寄り道できる場所がワンサカあったので、
一度、この辺をグルグルと走ってみたいですね。

しかし今回はサコッシュがいかに便利か思い知りました。
重い荷物なんかには向いてないとは思いますが、
背中ポケットの延長みたいな使い道だと、
本当に便利に使えますね。
いやいや、サコッシュを見直しました。

復路輪行の片道ツーリング。
次回は伊勢かな…。

 

今回の軌跡

距離: 148.78 km
平均速度: 20.0 kph
カロリー: 4,084 C
時間: 7:26:02
標高差: 1,757 m
平均気温: 25.9 °C



信楽を走る

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