この記事のもくじ
はじめに
以前、友人と一緒に美山を走ったことがありました。
その時の気持ちの良い景色が忘れられず、
また走りに来よう!と心に決めていました。
関連記事→ 清流を走る絶景を堪能!秋の京都・美山ライド!
最近になって200キロくらいのロングライドの機会が増え、
自分のロードバイクでの行動範囲も見直している中で、
「美山も自走の範囲内なのでは…」
という考えが出てきました。
当初、一人で行く予定にしていたんですが、
最近お世話になっているロゼさんに
美山行きの提案すると、なんと即決。
そこにちゃりんごくん、あまえびさんが加わり、
今回は4人で行くことになりました!
ロゼさん以外はブルベを走る予定があったので、
それに向けた予行練習も兼ねた形で、
大阪~美山へ走ってまいりました。
“初ブルベ”エントリー失敗!
おはよう・・・
いや、正確に言うとまだ朝やない、夜中や!
今回は3時過ぎに家を出る予定なのですが、
ブルベのエントリーをするために、早めの2時に起床でした。
念願の”初ブルベ”のエントリーです。
「BRM423 川西200km」というやつで、
川西を起点に200km走る開催地的に参加しやすいイベント。
200kmブルベを初めて走るのにはピッタリだ!
エントリーは0時から受付開始だったんですが、
3時すぎに家を出ないといけない都合上、
この時間にエントリーをすることにしました。
というわけで、早速エントリーをっと・・・
あれ。もう受け付け終わってるやん!
まさかの開始2時間で売り切れているとは…!
年始から参加する気満々でスケジュール組んでたのに!
朝から脱力の極みを味わいながら準備をして、
癒えない悲しみを胸に、3時過ぎに家を出発しました。
おれの初めてブルベよ、さようなら・・・
4月23日は悲しみのロングライドにでかけてやる・・・
大阪市内から京都・貴船神社へ
さてさて。
今回は4人で走る都合上、スタート地点には茨木を設定。
まずは待ち合わせ場所へ向かいます。
まだ眠っている暗い街の中を走って行きます。
途中、城北公園であまえびさんと合流して、
淀川を越えて吹田方面へ。
無事に茨木のコンビニで待ち合わせを済ませて、
4人そろって4時半に再スタート!
まだまだ暗い中を京都方面へ走ります。
この日は「寒の戻り」でめちゃくちゃ寒くて、
つま先がモゲそうになったので、
走り出してすぐにコンビニに駆け込みカイロを調達。
途中でR79へ入り「ペニーカントリー倶楽部」を通る峠道へ。
しかし真夜中だと不気味な雰囲気だ…。
夜中に峠を登るってどうかしている。
めっちゃ楽しい。
登っているうちに徐々に夜が明けてきました。
向日町のコンビニで休憩。
この頃には夜も明けていました。
氷点下にも近い気温のダウンヒルで末端は寒くて寒くて…。
結局、つま先をカイロでサンドイッチする体制を取り、
真冬の装備で来なかったことを後悔しまくったのでした。
ここからは桂川を越え”太秦”を通る京都市内ルート。
走りにくい道をeTrexを頼りに走るんですが、
太秦の辺りに出るまでは、走りにくくて結構ストレスでした・・・。
順調に走っていると、
太秦を抜けて少ししたところに、「壁のような坂」が出現!!
全員、見えた段階で爆笑したこの激坂!
斜度25%!
勾配20%を越えると、人間まず笑いますよね。
いやいや、おもしろすぎた。
仏閣の並ぶ「きぬかけの路」を走り金閣寺の側を通り、
そして賀茂川を越え、上賀茂を抜けて北上して行きます。
少し前から徐々に登り基調だった道ですが、
貴船口の辺りで鳥居の横を通り過ぎ、
いよいよ貴船神社方面へ登って行きます。
貴船神社へ向かうR361は雰囲気のある道。
両側に料亭が立ち並び、川床料理を謳うお店もあり、
夏ならば涼しさを満喫できるはず。
川のせせらぎを聞きながら緩い坂を走って行きます。
道は結構狭いんですが、
朝も早いこともあって、交通量も少なくて良かったです。
繁忙期の日中に走るのは苦労しそう…
とか考えていたら、あっという間に貴船神社に到着。
ここまで65kmほどの走行ですが、まだ序章にすぎません。
ここから、いよいよ京都の山里へと入って行きます。
これぞ峠道!名峠「芹生峠」を越えていく!
貴船神社を後にして、さらに北上していきます。
徐々に道は狭くなっていきますが、
自転車に乗っているとワクワクしてくるから不思議。
しばらくすると、道は林道になっていきます。
いよいよ山越えの雰囲気が濃厚に!
徐々に勾配がきつくなっていき、斜度が2ケタになりました。
いよいよ最初の難関「芹生峠」に入ります。
ここから3kmほど、2ケタ勾配の続く峠道です。
芹生峠は思っていたよりも雰囲気の良い場所で、
今回、伝わる写真を撮る余裕はなかったんですが、
この狭い林道を登る独特の雰囲気や、
自分の登った道程が見下ろせたりできる箇所があったり、
ぼくの琴線を刺激しまくる峠でした。
しかしながら登りに登りまくる!というような印象のある峠道。
その要因は緩まない斜度。
ほぼほぼ2ケタ以上の勾配で、休む間を与えてくれないのであります。
そして路面が悪いのも、なかなか厄介なポイントでした。
何度かタイヤが空回りしたりして、泣きそうになりました。
というようなことを語らいながら、なんとか登頂できました。
しかしなかなかのインパクトだよ、芹生峠!
頂上から比叡山なんか一個も見えなかったよ!
頂上はめちゃくちゃ寒かったので、すぐに下山しました。
おもしろい峠やけど、もう半年くらいは走りたくないな…
ダウンヒルをしたところで、京北方面と花背方面の分岐がありました。
前に走った時は、京北方面から走ってきたんだったなぁ。
ここからさらに下り基調でR477を美山方面へ。
最高に気持ち良いロケーションです。
路面がウェットだったこと以外は最高。
静かな山間を風を感じながら走るのは爽快!(ただ寒い…)
徐々に景色は変わって行き、林道を抜けて行くと、
清流を眺めながら、流れに沿うように走る道へ。
美山と花背の分岐点を過ぎると、より川の存在感が増してきます。
花背・美山の辺りは、とにかく水が澄んでいるイメージ。
とにかく「快走路」というべき道の連続で、
この辺りは最強に走っていて気持ちが良い場所でした。
佐々里峠を越えて美山へ!
引き続き花背を走り、北上して行きます。
かわいいバス停があったり、その土地の色を感じますね。
そのまま川沿いを走るR38を北上していきます。
途中で集落を抜けていきますが、そこの雰囲気もまた良いですね。
道は少しずつ勾配を帯びてきます。
山に向かって進むような道のりを走っていると、
前方には美山の玄関口「佐々里峠」が待っています。
本日二つ目の大きな峠。
このゲートと斜度標識が「佐々里峠」の入り口です。
冬期は通行止めになる峠なので、
このゲートが開いていることが、なんか春の訪れのようで嬉しくもあり。
佐々里峠は、芹生峠とはまた違った魅力のある峠。
桜のシーズンはかなりええ感じに全体が色づくらしいんですが、
今回は枯れた山の風情を楽しむのであります。
斜度も落ち着いているので、景色を楽しみながら登坂していきます。
途中、見通しの良い場所があるので、少し写真撮影。
少し前まで走ってきた道が見えるのは感慨深いですね。
んー、がんばって走ってきたなぁ。
さらに登って行くと、なんとまだ残雪があるではないですか!
クソ寒いとは思っていたけど、こんなに雪が残ってるなんて…。
まだ冬を感じてしまうこの光景にはビックリでした。
佐々里峠の頂上へ到着。
ここで補給食を食べたりしてましたが、風もあるしクッソ寒い!
この辺りまで来ると完全に真冬なのでした…。
ここから美山方面へは下り基調なので楽チン。
まずは佐々里峠をビューンと下って行きます。
佐々里峠の美山側は、花背側とは違う雰囲気。
林道の峠道を快調に下って行きます。
勾配が落ち着いてくると、またまた道は川沿いを走ります。
「夏にまた来たい!」と呪文のように繰り返すばかり。
この辺りを流れる由良川の上流域もたまらん。
こんな景色を見ながら走って行くんだから、
やっぱり贅沢な道のりです。
このまま由良川に沿うように走って行きます。
木々の間から時々見える青々とした水の流れは、
声が出るほどきれいで…また夏に来たい!
これに限る。
そのまま進んでいくと、徐々に道も広くなってきて、
景色も徐々に開けてきます。
いよいよ美山の山里へ近づいているのを感じます。
美山を堪能する!
川沿いを走る道も次第に大きくなっていきます。
キャンプ場などの施設も見えてきました。
ランチスポットでもある「かやぶきの里」まであと少し。
そしてやっとこさで美山観光名所「かやぶきの里」へ到着!
ようやく美山到着を実感できる場所にやってきました。
ここまでで家からちょうど100kmくらいでした。
ここは今回のランチポイントでもあります。
待ちに待ちまくりました。
早速、「お食事処きたむら」でお蕎麦をいただくことにしました。
地鶏せいろと玉子丼のセットを食す。
うまい!
十分にお昼休憩を取った後は、
ほど近くにある、道の駅「美山ふれあい広場」へ向かいました。
せっかく来たんだから…ということで、
寒空の下でジェラートを食べることにしました。
食後のデザートは待ったなしだ!
(でも外でこれを食べるのは、めちゃくちゃ寒かった・・・)
美山の美味しいものを満喫した後は、
再び西進して、「大野ダム」のほうへ向かいます。
大きな道を離れて、山に沿うように走る道を進んでいきます。
そしてたどり着いたのが、念願のコレ!
大野ダム(虹の湖)の周回を走る「大野対岸道路」。
Medakaさんのブログで見てから、密かに狙っていたコースでした。
念願の”ゲート”を開けて早速中に入ってみる。
なかなか独特な雰囲気の細い道を進んでいきます。
意外とアップダウンもあるので、おもしろい。
途中で虹の湖トンネルという小さいトンネルをくぐっていきます。
これがまたええ感じのミニトンネルだったりします。
トンネルを抜けると、湖が見渡せる絶景でございました。
いや、こんな景色に出会えるなんて、素晴らしい道!
途中で公園に繋がる橋が架かっていて、少し寄り道。
湖の上空に浮かんでいるような、そんな橋の真ん中。
こりゃたまらんなぁ。
対岸のR12を走っていたら、巡り合えない景色だったかと思うと、
走る土地を体感できる道を選ぶのも大切だなぁと感じたり。
反対側の出口にもゲートがありました。
出入りするときは、ちゃんと締めましょう。
さて。
今回の走行ルートの”ええところ”はもう終わりつつあります。
後はがんばって帰るだけ!
亀岡を経由して茨木へ帰る!
虹の湖ツアーを堪能した後は、
R12を走り京丹波のほうへと向かって西進していきます。
この辺りは道が広いのに交通量が少なくて良かったなぁ。
美山に入ってからというもの、ロゼさん、ちゃりんごによる
キャノンコンビが良いペースで牽いてくれていたので大助かりでした。
R12を離れ、R27をグングンと南下して行きます。
下山駅の近くにあるJR山陰本線の橋梁は雰囲気抜群。
丹波マーケスのあたりまで帰ってきました。
知ってる場所に出てくると近いな!と感じますが、
ゴールまではまだまだありますね。
ここからは大きい道(山陰道R9)を避けるように、
亀岡方面へさらに南下をしていきます。
R453の「中山峠」を越えて園部へ。
順調に追い風だった区間も終わり、亀岡の辺りでは向かい風に。
勾配の緩急もあってかなりヘバりました…。
亀岡で小休憩の後は、亀岡運動公園を越えてR407へ。
最後の登坂区間はかなり辛かった!
ロゼさんに導かれるようにしてなんとか越えられた感じでした。
そしてR46を経てR43。
ここまで来ればもう帰ってきたようなもんです。
清坂峠を越えて、見山へ。
ここからはほぼほぼ下り区間!
そして無事に茨木へ到着!
長かった。いつもより長く感じた200kmだった・・・
ゴール!とか言いながら、
全員ここから小一時間走って帰るというワケの分からんコース設定。
バイバイ!と別れてから、大混雑する道を走ってなんとか帰着。
今回は230kmの道のりでした。疲れた!
おわりに
まずこのよく分からん企画に賛同してくれて、
文句も言わずに一緒に走ってくれた3人に多大なる感謝を。
序盤こそ前を牽きましたが、
ほぼほぼロゼさん&ちゃりんごのコンビに甘える形で、
随分楽をして走ったはずなのに、
最終的にはボロボロの潰れたアンパンのようになりました。
以前は秋に訪れた美山でしたが、
今回の晩冬の美山はまた違った景色があって楽しかったです。
前には走れなかった道も走ることができたし、
なにより自分の脚で走って帰ってきたというのは、
なかなか充実感がありましたね。
今回は良く走って良く登った。
またどこかにロングライド行きたいなぁ。
Special Thanx→ロゼ様、ちゃりんご様
画像データをありがとうございます。
勝手に使いました。
今回の軌跡
距離: 231.82 km
平均速度: 22.7 kph
カロリー: 4,596 C
時間: 10:13:35
高度上昇: 2,851 m
平均気温: 8.6 °C
先日はお疲れさまでした&ありがとうございました。
画像はご自由に、お使いください。♪
(使用されそうな画像は想定しながら送ったので~)
「美山方面へ走る」森林の写真が疾走感ある感じが雰囲気出てますね。
あと出演満載で、前を牽いた甲斐ありました~。(笑)
こちらこそありがとうございました!
ロゼさんなしで完走はなかったなぁと思い返しております。
夏に、またもう少し短くて楽なルートで美山行きたいですね(笑)
いやー盛りだくさんで楽しかったね。
僕が余裕なくヒイヒイ言うて漕いでる間に、ちゃんとかっこいい写真を撮り貯めてる事に毎度感心するわ。
また走りに行こう!
盛りだくさんやったね!
写真も意外とヒイヒイ言いながらも撮れるもんやで〜。
ほんまに牽いてもらってばかりやった気がするけど…またこれに懲りずによろしく!
だるまさま、はじめまして。BRM423の担当をしていますやのと申します。
BRM423のエントリーは20分弱でいっぱいになってしまいました。
今回に限らず例年200kmブルベは人気が高く同じような時間で売り切れとなってしまうことが多いので、別名エントリー峠とも呼ばれています。
来年度も同じコースでの実施を予定しておりますので、ぜひご参加下さい。
どうも、はじめまして!
20分でいっぱいになったんですね!凄い!!
ぜひ来年はエントリー峠を越えて参加したいです。
ご丁寧にありがとうございます!