この記事のもくじ
はじめに
先日、シルバーウィークに京都のほうへ走ってまいりました。
唯一、時間を獲得できた一日だったんですが、
前日に予定していなかった実家帰省があったりして、
朝イチで三田から大阪へ戻り、そこから走りに行くという
ちょっとせわしない朝だったのでした。
出発したのは9時半を過ぎた頃。
この時間だとロングライドは厳しいかもと思いながらも、
ずっと走りたかった保津峡へ行くことにしました。
保津峡を走るのは昨年の4月に走って以来。
前回は若狭路センチュリーライドをDNSした肝炎の診断を受ける手前で、
その影響なのか途中で足が攣ったりしてエライ目に遭いました。
今回はその時のリベンジも含めて行ってまいりました。
関連記事→ 「大阪~亀岡~猪名川」二府一県ぐるっとツーリング!
淀川CR・桂川CRで嵐山へ
いつも通り城北公園からのスタート。
淀川沿いを走り京都方面へ向かいます。
嵐山までは、川沿いの道でアクセスできるので便利ですね。
天気も良くて自転車日和でございます。
枚方の関西医大前の休憩所を過ぎて、ゴルフ場の裏の道へ。
そのままドンドンと北上していきます。
久しぶりに走るけど、ほんまにこの道は快走路。
この日は時間帯のせいか、なぜか人もまばらで走りやすかったです。
まっすぐに進む道をひたすら走って八幡へ到着。
自転車乗り御用達の“背割堤”で小休憩にしました。
風は涼しいけど、日差しはキツくて暑い。
日向で休憩してたらやたらに暑かった…
桂川沿いで嵐山へ!
八幡からは桂川へ入り、引き続き川沿いで嵐山を目指します。
桂川は景色は良いんですが、道幅が狭いところが多くて、
結構気を遣いながら走らないといけない道ですね。
この日は自転車も多くて走りづらかった…。
嵐山近辺ではマラソン大会かなにかが催されていて、カオス状態…。
そんなこんなで嵐山に到着!
少し前まで、渡月橋の近くは未舗装だったんですが、
なんとサイクリングロードが舗装されていて、便利になってました。
知らんかった!いつの間に!?
川の流れを見ながら少し思案に耽ります。
最近、あまり走れていなくて、前回は五月山にヒルクライムして朽ち果てました。
今日もあんまりだったら、ここで引き返そうかと思っていたんですが、
なんか今日は走れそうな気がする!
六丁峠を越えて保津峡へ!
保津峡へ行くとなったら、川沿いで嵐山まで来たのは、あくまで序章。
ここからがお楽しみのルートでございます。
早速、嵐山中心部を走るR50で保津峡へ向かいます。
しかし嵐山は連休で、どえらい人でした。
がんばって人ごみを抜けて嵯峨野のほうへ進んでいきます。
この辺りまで来ると、独特の風情が出てきますね。
静かな観光地、嵯峨野。
嵐山観光なんて十年以上していないけど、
今ならこういう静かなところを満喫したいなぁ。
しばらく走ると愛宕神社の鳥居が出てきますので、
ここの分岐を左へ進み、保津峡へ向かう道を走ります。
ちなみに鳥居の奥にあるのは甘味処らしい。
一度行ってみたいけど、おっさん一人では入りにくい。
さて。
鳥居を曲がると、途端に景色が変わって、まるで別世界。
ここへ入った時の空気感がたまらなく好きです。
道は勾配が徐々に出てきて、ヘアピンを曲がると激坂区間。
さっきまでの嵯峨野の安らぎはなんだったのか。
さほど距離はないですが、最大17%ほどの激坂を誇る「六丁峠」。
1年に一回はこの洗礼を受けないと気が済まないんです。
なんか特に理由は思い当たらないけど、好きなんです、ここ。
六丁峠を越えると保津峡までは、後少し。
束の間の強烈なダウンヒルを終えると、景色の美しい渓谷が見えます。
2時間サスペンスでよく見るトンネルもこの辺りにありまして、
ドラマ冒頭で、よく人が落下したりする名所ですね。
途中にJR保津峡駅へ出る道があるんですが、
特になんにもないので、今回は素通りして、さらに奥へと進みます。
水尾を抜けて樒原(しきみがはら)へ
ここからは山林の中を抜けて、亀岡方面へ進みます。
景色が良いのはこの辺りくらいまでで、
後はゆるい勾配のある林道をひたすら走る道。
ただ川のせせらぎや風の音、木の匂いなんかが最高で
たまに無性に走りたくなる道なんですよね。
トレイルランの名所でもあるみたいなんですが、納得のルートです。
そして3kmほど走り、”ゆず”の有名な「水尾」の集落に到着。
まさに京都の奥座敷という感じで、雰囲気のある場所。
あちらこちらにゆず畑があって、嵐山から数キロとは思えない場所です。
道端にある貴重な自販機で休憩をしていたら、なんだか気になる醤油の瓶を発見。
「タケモ醤油」が製造している地産地消のお醤油らしい。
なんだかそそられます。
タケモ醤油
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/takemo/matu.html
水尾を抜けてから、道はさらに標高を上げていきます。
ウネウネと続く勾配を淡々とこなして走ります。
少しキツイなぁと感じてくると“神明峠”の看板が出てきます。
後もう少しで峠のピークを越え「樒原」へ。
火野正平も走った「愛宕林道」は、ゲートが締まっていました。
一度もゲートが開いているのを見たことがないなぁ。
まだ走ったことがないけど、いずれ走ってみたい道。
そして最後の勾配を終えると、束の間のダウンヒルです。
下り終えると”大きな樽”が目印、「樒原」に到着しました。
この辺りは棚田(鎧田と呼ばれるらしい)が有名で、
たわわに実った稲が輝く棚田の景観は絶品。
ガーミンを見てみると、家からここまでの走行距離は“64km”でした。
まだ13時過ぎなので、このまま家に帰るのはもったいないかもしれない。
もう少し遠くへ走れるかも!
ここでしばらく考えた末に、
まだまだ体力的も余裕がありそうだったので
ずっと行ってみたかった「日吉ダム」へ行ってみることにしました。
日吉ダムへ向かう
樒原で少し休憩した後、日吉ダムへ向かうべく南丹方面へ。
見通しが良い下り道をグワーっと走っていきます。
ちょっと視界が広がると、こんな景色が広がっていました。
なんとええ感じのところなんやろか。
ちょっと走ると分岐点が出てきます。
左折するといつもの帰り道。
“西ヶ谷ダム”の脇を抜けて、快走路R477へ出る大好物ルートなんですが、
今回は南丹方面に行くので、泣きながら直進。
途中にうまそうなお蕎麦屋さんの看板が出てきたんですが、
どうやら有名なお店のようでした。かなり賑わっていました。
いつかランチしに来てやる!
越畑フレンドパーク まつばら
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260504/26003018/
しばらく下り基調の楽しい道を走って行くと、
「廻り田池」という農業用水池が出てきました。
そのまま”南丹市”に突入。
南丹と京北方面との分岐が出てきましたが、
今回は迷わず南丹方面(R50)へ。
このままR50を直進すると、途中で“紅葉山”へ向かうルートがあり、
なにやら展望台があったりと楽しそうなところのようなんですが、
今回は日吉ダムが目的地なので、無念のスルー。
この辺りは楽しそうな道がたくさんあるなぁ。
少し走ると、「世木ダム」が出てきました。
今や日吉ダムに飲まれてしまったという世木ダム。
この後に見る日吉ダムに比べると、なんかこじんまりとしていました。
そのままダム沿いの道を走ります。
自転車を積み込んだりしている人を何人か見て、
やはりここはチャリンコのメッカなのだと確信。
ダム沿いには何もなさそうだったのですが、
唯一地図にも書かれている「府民の森ひよし」へ立ち寄ることにしました。
自転車で中へ入って行くと、そこには原っぱが広がっておりまして、
どうやらキャンプ場などがある森林公園のようで、
連休ってこともあり、家族連れのキャンプなどで大変賑わっていました。
独りで怪しげな恰好をしたおっさんが来るところではなかったかなとか思いつつも、
Google Mapを見ながら帰り道を考えながら休憩をするのでした。
府民の森ひよし
http://forest-hiyoshi.jp/
“府民の森ひよし”を後にして、再びダム沿いの道へ。
少し走るとようやく目的地「日吉ダム」が出てきました。
上から見ると、少し近未来を思わせる造形。
なかなか壮観なダムだったです。
特にダムカードとかを集めているワケでもないので、
滞在時間もそこそこで帰路につくことにしました。
まぁ走るための目的地なんてこんなもんやね。
日吉から大阪へ
念願の日吉ダムを後にして、後は帰るだけ。
と言っても、ここから大阪までは少し距離がありそうです。
とりあえず能勢方面へ向かうため、R19を南下することにしました。
標識に「美山」の文字を見て、そこそこ近くまで来ていることを実感。
隣を横を流れる川は「桂川」。
こんなところも流れてるんですね~。
上を走る線路は山陰本線でした。
ここまで来ると“綾部”なんかも射程距離なんやろなぁ。
JR船岡駅付近からR25へ入ります。
この“JR船岡駅”がめっちゃタイニーな駅で、
思わず寄り道をしてしまいました。
駅舎もなく、ホームもないような田舎特有のたたずまい。
駅には猫が居たりして、なんともええ感じの駅でした。
そして田畑を抜けるように走って行くと、再び川沿いを走る道に出てきました。
なんかどこにでもあるような風景なんだけど、これが良いなぁ。
途中の分岐をR408へ入り、桂川を越えて吉富駅方面へ。
途中に駅近くのコンビニで休憩をしまして、
ふとガーミンの時計を見てみると、もうすでに15時!
おお、亀岡の辺りで15時って結構微妙な時間なのでは…
そういや出発前にライト充電できてなかったなぁ。
日のあるうちに間に合うのか!?
能勢を抜けて大阪へ
相方に電話をかけ、遅く帰る旨を伝えて
少し焦りを覚えながらも、どうしようもないのでとりあえず走ります。
R408から「大型車通行不可」のR454へ。
なんともええ感じの狭い道が続きます。
少し走ると、ちょっとした峠越えがあったりして、意外とおもしろい道でした。
そのまま川西・能勢方面へ行くR477へ合流します。
このR477さえ走っていれば川西へ着くんですが、
上ったり下ったりのウネウネの道なので、
最短ルートとはいえ、実はちょっと気乗りしない道のりなのでした。
このままひたすらR477を走ります。
途中で見覚えがある景色やなぁと思ったら、
前に亀岡を走った際に通った”宮前”の辺りでした。
関連記事→ 大阪から亀岡・湯の花温泉へ!
田んぼの脇を走っていると、ちょうど稲刈りをしているところを通りかかりました。
刈られた田んぼを、トンビがなにかを探すように歩いていました。
もうすっかり秋なんやなぁ。
このまましばらく走っていると道が勾配を帯びてきます。
がんばって登りきった頂上には能勢の標識が。
そこで登ってきたところが「ひいらぎ峠」だと、ようやく分かりました。
こちらから登ると、こんな感じの峠なんですね。
ここからは何度か走ったことのある道。
いつもは下ってくる道も、登ってみると全然違って感じますね。
能勢の里山風景も素晴らしい。
ようやく野間の辺りまで帰ってきました。
妙見山ロープウェイの黒川駅で休憩タイム。
ここまで来たら、後は下り基調で川西まで走ることができます。
うん、もう帰ってきたようなもんやな。
R477を下っていき、そのまま能勢街道R173に合流します。
大型連休ということもあり、R173は渋滞状態でした…
途中で逃げるように多田の辺りでR12へ入り、そして猪名川のCRへ。
そのまま川沿いを南下して大阪方面へ走ります。
珍しく追い風だったので、快走できました。
神崎川CRは向かい風でしたが、ここまで来ると残り数キロ程度。
ヤケクソでペダルを回すんです。
神崎川を離れるあたりで夕日が出てきて、
なんだかとても綺麗なのでした。
街中を抜けて淀川へ帰ってくると、景色は夕景に。
なんとか無事に帰って来れました。
時計を見るとまだ18時前。
なんや、意外と早く着いたやん。
いやぁ、久しぶりに充実したサイクリングだったなぁ。
おわりに
出発時間が遅かったワリに約160km走ることができて
なんだか本当に充実したロングライドになりました。
嵐山~日吉を走った区間は本当に気持ちの良い道でした。
今回はイントロとアウトロが長すぎたと感じたので、
今度は嵐山を経由せず日吉方面へ行ってみようと思ってます。
時間の都合上、ほとんど寄り道もできなかったので、
次に走るときは、もっといろいろ見て回りたい。
しかし今回久しぶりに150km以上走ったけれども、
なんだかいつもよりしっかりと走れていたのはなんでだろうか。
日が暮れる恐怖心が足を回していたのか!?
距離: 159.05 km
平均速度: 22.3 kph
カロリー: 4,266 C
時間: 7:07:19
高度上昇: 1,338 m
平均気温: 27.6 °C
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